初音ミクAppendとGUMIを使用した、季節がテーマの曲を集めた”ミニアルバム”です。
春、夏、秋、冬、そして虹架かる空。
四季折々の風景を思い思いに描きながら浸るといいでしょう。
ですが、後半の「ヲタみん」さん歌唱パートの扱いが、とても中途半端だったように思えます。
前半とまったく同じ曲を、後半もまったく同じ曲順で、もう一度繰り返す。
この繰り返しに込められた意図を汲み取れず、蛇足な印象しか残りませんでした。
同時発売された「Gliese」が、元のバージョンからボーカルを差し替える際に、
その歌声が映えるような演出を施していたのに、こちらの方にはそれがない。
そこだけが本当に残念でした。
そう考えると割高に思えてしまう値段設定ですが、ここで強く言っておきたいことは、
今述べたデメリットをカバーしてあまりあるくらい、曲が素晴らしいということです。
ミクAppendとGUMIの柔らかな歌声と、爽やかな旋律、音色。
特にTr.1『春のかけら』Tr.4『winter gift』が好みでした。
楽曲に5点、アルバム構成に2点、平均して3.5点、繰り上げて4点とさせて頂きます。
Nemさんと女性ボーカリストのみのアルバムがリリースされることがあれば、そちらも是非聴いてみたいものです。
Nemさんの「プロデューサー」としての本領を、次回作で是非発揮して頂ければと期待しています。