追い詰められた穏乃の戦いや灼と祖母の
やり取りが描かれた七話、そして新キャラ
も含め多くの個性的なメンバーが姿を見せ
る八話、と熱くも華やかな展開が詰まった
四巻ですが、個人的には穏乃がメインの巻
というイメージです。
七巻での苦闘からの逆転とそれを可能にした
彼女の芯の強さ、八話で必死に熊倉さんを問い
詰めた彼女の不安などいつも以上に穏乃の揺れ
動く心が印象的で、あらためて「穏乃から始まっ
た阿知賀編」であると強く感じます。
穏乃以外では
「試合を終えた憧と、これから戦う灼のやり取り(七話)」
「浩子の視線にリアクションを返す玉子(七話)」
「阿知賀メンバーを車中から見守る蒲原(八話)」
「信用していると言われ逆に不安を溜め込んでしまう灼(八話)」
「インパクトのある煌の登場(八話)」
などが心に残りました。
またこの巻では阿知賀や、咲本編で清澄に負けた
キャラたちにもスポットが当てられるシーンもあり、
敗北した者にも背負ってきた物があることを感じ
させられました。