良い点悪い点あります。
まず、今までの恒例として、洋アニメは劇場公開作品以外はDVDのみ、もしくは発売すらされないのが常ですが、今回はめでたく奇跡と言っていいブルーレイでの発売。
とは言え、もともと作品が数年前のものであることと、海外アニメということもあるのか、画質は綺麗ですがブルーレイの最高画質の恩恵が受けれているかと言われれば微妙。
音声は吹き替えだけでなく、英語音声で日本語字幕も付くという仕様は実に贅沢この上ない。
一見当たり前にも見えますが、トランスフォーマー(初代、アニメイテッド、プライム)などの例があるように日本語音声のみ、もしくはトランスフォーマー・ザ・ムービーやビーストウォーズシリーズのDVDのように、英語音声のがあっても字幕はなしということもあるので、吹き替えが気に入らない時や英語で見てみたい時にスムーズに切り替えられ、しかも字幕で内容もしっかり把握しながら楽しめるのは本当にありがたいです。
吹き替えについては、有名な声優さんはあまりいません。
8作品で出演されている方の中で、一番有名なのはおそらく高橋広樹さんかと。もちろん、斎藤次郎さんや乃村健次さんなど、ベテランで声を聞けば誰もが知っている(であろう)方たちもいますが、それでもやや地味なキャスティングです。
ちなみに、ディズニーDXで放送されたバージョンとはまた違う声優陣です。あちらのバージョンの方が有名な方がいたりしました。入野自由さんとか…。
とは言え、みなさんキャラクターをしっかりと理解し、イメージを壊さないような素晴らしい吹き替えをされています。
作品によって、同じキャラクターでも声優が異なるという欠点もありますが、それも見ていて気にならない程度。もともと原語版でも声優が統一されてなかったりするので、英語で見たとしてもお会い子ですし。
個人的には、「ウルヴァリンVSハルク」の吹き替えが最高でした。
ウルヴァリン役の間宮康弘さんの演技がうまい。マッドハウス版のウルヴァリンやX-MENで声を当てた小山力也さんを意識したのか、うめき声や喋り方が似ていますし、ウルヴァリンらしい獰猛でカッコいいしゃべり方でした。
ブルース・バナー役の村治学さんも良いですね。海外ドラマ「HEROES」のモヒンダーの吹き替えで知った方ですが、本当に良い声です。実写のアベンジャーズ関連作品でもコールソン捜査官役でアイアンマンやソーの吹き替えで出演されていました。
我らがデッドプール役の落合弘治さんは賛否ありそうですが、個人的にはアリです。実写版で失望された方ならなおさら。個人的には山野井仁さん希望でしたが、落合さんも素晴らしかったです。
と、「ウルヴァリンVSハルク」の感想ばかりになってしまいましたが、他の吹き替えも素晴らしいです。
アニメ全体の出来としては、作品ごとにやや差があります。アイアンマンのアニメは人気や知名度から期待される方も多いと思いますが、メカや敵はほぼCGですし、正直終盤以外はやや微妙なお話でした。
ドクターストレンジは日本では無名すぎて「誰?」となる人が多そう。ストレンジは知ってても、その他の人物とか…。
値段が高いことと、吹き替え声優が統一されていないこと、画質は綺麗だけどブルーレイの最高画質の恩恵を受けているかと言われると微妙。実写映画や、近年の邦訳版コミックしか知らない人からしたら、名前すら不明なキャラも多く登場すること、さらに作品によって面白さやクオリティに差があることなどから、どうしてもまとめて欲しい人以外はバラ売り版があるのでそちらをお勧めします。
とりあえず気になったタイトルから少しづつ集めるのが良いかと。
自分はこのシリーズの発売を心待ちにしており、まさかのブルーレイ&吹き替え+字幕もありの仕様を見て、予約開始と同時に光の速さでボタンを押した見ですが…。