Lisitsaの素晴らしい演奏をメジャーの技術力で制作された音質で聴くことが出来るCDです。
漸く、ファンの念願が叶った記念すべき版だと言えるでしょう。
ライブ版になっていますが、留意点が3つあります。
(1)収録曲順がライブとは異なった配置になっている。
(2)実際のライブでは演奏されなかった曲が入っている。
(3)Wav.ファイル名が誤っている曲がある。
ライブでは聴けなかった曲が3曲入っています。どの曲も親しみのあるタイトルなので、ボーナス的な嬉しさがあります。
” Fur Elise エリーゼのために ”
” リストのUn Sospiro S144-3 ため息 ”
” リストのLiebenstraume No.3,S541 愛の夢 ”
但し、ファイル名を誤っている曲が2曲ありまして、メディアプレーヤー等で曲名が誤って表示されます。
12番目、ラフマニノフの前奏曲 OP.32-10 が 48-10 と表示されます。
14番目、リストのUn Sospiro S144-3 が 115-3 と表示されます。
メジャーには珍しい間違いですが、ライブ直後の出版ですから有り得るのかも知れません。
また、アンコール2曲目でライブ当夜の最終演奏となったラ・カンパネッラは、歓んだ聴衆が拍手してしまったので別録音に差し替えられています。
演奏としては、こちらの方が良いと思います。
尚、Wav.ファイル名の誤りは、増版以降では訂正される可能性がありますので、初版についての留意点です。
また、PCへ取り込み後のファイル名をご自分で修正することは可能です。
<追伸>
そして、Lsitsaは自らの果敢な行動で世界中の新人芸術家に希望を与えました。
マスメディアが殆ど全てを仕切っている芸術の世界にYouTubeという方法が有効であることを証明してみせたのです。
他の手段が存在することの意義は、どれほど多くの世界の実力ある芸術家を後押しすることになるか知れません。
彼女の成功は、彼女1人のものではないのです。
そういう観点からも、クラシックに限らずあらゆる音楽ファンは、優れた芸術家を後押しすることによって個人と企業資本がWin-Winの関係になれる歴史を築くべきなのです。
レビューは、全ての芸術家を支援するファンの具体的活動の重要な部分だと考えるべきです。