角川文庫創刊65周年を記念し、電子書籍を70%割引くフェアを角川書店が開催した。母の本棚に並んだ角川文庫の黒背表紙に興味を持ち、子どものころ貪るように読んだあの金田一耕助シリーズを揃える絶好の機会と考え、Kindleストアで記憶に残る作品を次々と購入し、時間を見つけては読み返している。
どの作品が一番好きか尋ねられるといささか迷うのだが、横溝正史を読んだ事がない人に最初の一冊として薦めるなら、角川文庫から第一弾として刊行された「八つ墓村」が一番ふさわしいように思う。本作は「本陣殺人事件」「獄門島」「夜歩く」に続く名探偵・金田一耕助シリーズの長篇第4作。昭和24年3月から「新青年」で1年間連載したが、同誌の休刊を経て、昭和25年11月から翌年1月まで「宝石」に連載された。
戦国時代、鳥取県と岡山県の境にある山中の一寒村に、8人の落武者が財宝とともに逃げ延びてきた。最初は歓迎していた村人たちだったが、三千両の黄金に目がくらみ落武者たちを皆殺しにしてしまう。その後、裏切りの首謀者であった田治見庄左衛門が発狂して村人7人を惨殺、自らも首をはねて死ぬという事件が起きる。祟りを恐れた村人たちは遺体を手厚く葬り、村の守り神・八つ墓明神とした。いつの頃からか「八つ墓村」と呼ばれるようになった村では、大正時代にも田治見家の当主・要蔵が発狂し、村人32人を惨殺するという事件が起きていた。
それから二十数年が経ち、神戸に住む寺田辰弥青年はラジオで自分を探している人物がいることを知る。七年前に母が亡くなってから天涯孤独の身となっていた彼は、諏訪弁護士から田治見家の跡継ぎであることを初めて聞かされ、迎えに来ていた祖父の井川丑松と対面する。ところが、二人きりになったとたん丑松は血を吐いて死んでしまうのだった。
彼の帰郷を喜ばない人間がいるらしいことを知り、大きな不安を感じながら八つ墓村を訪れる辰弥。異母兄にあたる現在の当主・田治見久弥からは、ぜひ村に戻ってきてほしいと告げられるが、その久弥も辰弥の目の前で息を引き取ってしまう。大量殺人鬼・要蔵の血を引く辰弥の周囲で次々と人が死んでゆくことで、迷信深い村人たちの恐怖と憎悪はしだいに高まっていった。
異母姉の春代や従妹の典子、分家の未亡人・森美也子に助けられながら、辰弥は母が隠した手紙を見つけたり、屋敷地下にある鍾乳洞を探索したりして日々を過ごす。警察の捜査が行き詰まるなか、ついに村人たちの怒りが爆発し、襲撃された辰弥は命からがら鍾乳洞へと逃げ込むのだった……。
冒頭に登場する村人32人殺しは、岡山県で実際に起こった「津山三十人殺し」事件がモデルとなっており、犯人が猟銃と日本刀で殺戮の限りを尽くす衝撃的なシーンは何度も映像化されているので、ご存じの方も多いのではないだろうか。なかでも山崎努演じる田治見要蔵が、白装束で頭に2本のろうそくを立て、鬼の形相で迫りくる姿は未だに強く印象に残っている。
しかしながら、話が壮大すぎるためか忠実に映像化できているものは無く、原作では非常に重要な役割を担う里村典子がまるごと省略されていることも多い。映画などをご覧になった方も、小説版を読むとあまりの違いに驚くのではないだろうか。
また、本作は推理小説というよりも冒険小説・伝奇小説というのがふさわしい趣があり、横溝正史ならではのおどろおどろしい舞台設定はきちんと押さえつつ、落武者に纏わる財宝伝説や鍾乳洞でのスリリングな追跡劇、さらには恋愛要素も楽しめるようになっている。
物語の中心人物である寺田辰弥の一人称で進んでいくこともあり、金田一の存在感が希薄なのは少々残念だが、後半の手に汗握る展開や、爽やかで心温まる結末など、細部にまで神経が行き届いた構成は実に見事といえる。日本探偵小説史に燦然と輝く不朽の名作と言えるだろう。
<登場人物>
寺田辰弥 … 田治見家の跡取りとして八つ墓村に呼び戻される。
寺田虎造 … 辰弥の義父。神戸の造船所の職工長。故人。
寺田鶴子 … 辰弥の母。幼い辰弥を連れて逃げた要蔵の妾。
井川丑松 … 鶴子の父。辰弥と会った直後、血を吐いて死ぬ。
井川浅枝 … 鶴子の母。辰弥の祖母に当たる。
井川兼吉 … 井川家の養子。丑松の甥。
田治見庄左衛門 … 村の分限者・東屋の主人。落人襲撃を画策。
田治見小梅・小竹 … 一卵性双生児の老姉妹。要蔵の大伯母。
田治見要蔵 … 26年前に発狂。村人32人を虐殺して姿を消す。
田治見おきさ … 要蔵の妻。村人32人殺し最初の犠牲者。
田治見久弥 … 要蔵の長男。田治見家当代。肺病を患っている。
田治見春代 … 要蔵の長女。辰弥の異母姉。腎臓が悪い。
里村修二 … 田治見要蔵の弟。母の実家を継ぎ里村姓を名乗る。
里村慎太郎 … 修二の息子。元軍人で独身。辰弥の従兄弟。
里村典子 … 慎太郎の妹。早産のため未成熟。一途なヒロイン。
お島 … 田治見家の若い女中。
平吉 … 田治見家の山方。大酒飲み。屏風絵が抜け出たと話す。
仁蔵 … 田治見家の山方。梅幸尼のところへ会席膳を届ける。
野村荘吉 … 村の分限者・西屋の当主。
野村達雄 … 荘吉の弟。森美也子と結婚後、脳溢血で亡くなる。
森美也子 … 美しき未亡人。以前、里村慎太郎と親交があった。
吉蔵 … 西屋の博労。26年前の事件で要蔵に新妻を殺された。
周吉 … 西屋の若者頭。白髪の老爺。
亀井陽一 … 小学校教員。鶴子の元恋人。26年前に村を去る。
長英 … 麻呂尾寺の住職。老齢で中風にかかり伏せっている。
英泉 … 麻呂尾寺の所化。長英にかわり寺のことを取り仕切る。
洪禅 … 田治見家の菩提寺である禅宗・蓮光寺の若い和尚。
妙蓮 … 通称「濃茶の尼」。他人のものを盗む癖がある。
梅幸 … 姥ケ市にある慶勝院という尼寺の院主。
諏訪弁護士 … 辰弥を探していた神戸の弁護士。野村家縁者。
久野恒実 … 村の診療所の藪医者。田治見要蔵の従兄。
新居修平 … 腕の確かな疎開医者。井川丑松の主治医。
N博士 … 岡山県警本部の嘱託医。
磯川警部 … 岡山県警の古狸。金田一とは旧知の仲。
金田一耕助 … モジャモジャ頭の小柄で奇妙な探偵さん。
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金田一耕助ファイル1 八つ墓村<金田一耕助ファイル> (角川文庫) Kindle版
戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという――。大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。そして二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った……。現代ホラー小説の原点ともいうべき、シリーズ最高傑作!!
カバーイラスト/杉本一文
カバーイラスト/杉本一文
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2001/10/12
- ファイルサイズ1203 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
400年前の怨念か、恐るべき血の祟りか。山間の静かな村に起きた大量虐殺事件。犯人はその後行方不明になり事件は迷宮入りとなった。26年後、血で汚れたこの村に再び謎の連続殺人事件が…。再刊。
著者について
1902年5月24日、神戸市生まれ。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し、32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説雑誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第一回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』、『悪魔の手毬唄』などの名作を次々と発表。76年、映画「犬神家の一族」で爆発的横溝ブームが到来、今もなお多くの読者の支持を得ている。81年、永眠。
登録情報
- ASIN : B009GPM72O
- 出版社 : KADOKAWA (2001/10/12)
- 発売日 : 2001/10/12
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1203 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 462ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 25,011位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー

5 星
旧版の表紙
若い頃に夢中になった横溝正史の本を久しぶりに読んでみたくて、短編集を数冊読んだ後「やっぱり八つ墓村よね」と思ったのですが、現代的でなんか軽い印象の表紙にしばらく購入意欲を削がれつつもやはり注文を決意。本日到着して箱を開けてみたら旧版の表紙で、確認すると令和5年4月10日改版68版発行とありました。たかが表紙と思われますが、あのおどろおどろしいイラストを見ただけで横溝正史の世界に引き込まれてテンションが上がります。話の内容は既によく知っているので表紙だけで星5つです。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月30日に日本でレビュー済み
レポート
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4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2023年10月8日に日本でレビュー済み
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テレビの洞窟探検ものや洞窟を舞台にした映画、小説などには無性に心惹かれるのです。
前人未踏の洞窟の奥にお宝が眠っているのではないか、とか洞窟の先に時代から取り残されたジュラシックワールドがあるとか、考えだすとワクワクが止まりません。
ただ、洞窟には迷い込んだら出られなくなり命を落とすかもしれないというリスクもあります。
そこに冒険小説を面白くする要素があります。
リスクと背中合わせのロマンがそこにはあります。
というわけで、本書『八つ墓村』の面白さは、この洞窟にあると思います。
ミステリーの謎解きとしての金田一耕助の活躍は、かなり控えめです。
代わりに閉ざされた田舎社会ならではの怖さがあります。
そんな閉鎖的な村に存在感のある双子老婆が登場します。
その名は「小梅様・小竹様」
昔テレビの人気者だった100歳の双子老婆「金さん・銀さん」を彷彿させます。
「ほほほ。辰哉や、粗茶一服召し上がれ」
とぼけた顔で茶をすすめる小梅様・小竹様が妖怪のように思われてならない「私」とのやりとりが緊張感ある場面ながら、どこかユーモアも感じられ、本書で最も好きな場面です。
一人二人と人が殺されていく呪われた村ながら、小梅様・小竹様のような憎めない存在や洞窟冒険小説的面白さもあり、全体的にどこか明るささえ感じられる良質エンタメです。
前人未踏の洞窟の奥にお宝が眠っているのではないか、とか洞窟の先に時代から取り残されたジュラシックワールドがあるとか、考えだすとワクワクが止まりません。
ただ、洞窟には迷い込んだら出られなくなり命を落とすかもしれないというリスクもあります。
そこに冒険小説を面白くする要素があります。
リスクと背中合わせのロマンがそこにはあります。
というわけで、本書『八つ墓村』の面白さは、この洞窟にあると思います。
ミステリーの謎解きとしての金田一耕助の活躍は、かなり控えめです。
代わりに閉ざされた田舎社会ならではの怖さがあります。
そんな閉鎖的な村に存在感のある双子老婆が登場します。
その名は「小梅様・小竹様」
昔テレビの人気者だった100歳の双子老婆「金さん・銀さん」を彷彿させます。
「ほほほ。辰哉や、粗茶一服召し上がれ」
とぼけた顔で茶をすすめる小梅様・小竹様が妖怪のように思われてならない「私」とのやりとりが緊張感ある場面ながら、どこかユーモアも感じられ、本書で最も好きな場面です。
一人二人と人が殺されていく呪われた村ながら、小梅様・小竹様のような憎めない存在や洞窟冒険小説的面白さもあり、全体的にどこか明るささえ感じられる良質エンタメです。
2024年1月16日に日本でレビュー済み
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随分と古い作品だけれど、その文体や言い回しも含めて大いに楽しめるし一気に読める傑作だと思う。
また、作中で金田一耕助本人が語っているように、金田一耕助の役立たず感が際立っている。何とでも行動しようがあっただろうに、真相を語る場面は彼の言い訳の場と化している。それもまた良しとせざるを得ない。
また、作中で金田一耕助本人が語っているように、金田一耕助の役立たず感が際立っている。何とでも行動しようがあっただろうに、真相を語る場面は彼の言い訳の場と化している。それもまた良しとせざるを得ない。
2023年8月4日に日本でレビュー済み
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若い頃に夢中になった横溝正史の本を久しぶりに読んでみたくて、短編集を数冊読んだ後「やっぱり八つ墓村よね」と思ったのですが、現代的でなんか軽い印象の表紙にしばらく購入意欲を削がれつつもやはり注文を決意。本日到着して箱を開けてみたら旧版の表紙で、確認すると令和5年4月10日改版68版発行とありました。たかが表紙と思われますが、あのおどろおどろしいイラストを見ただけで横溝正史の世界に引き込まれてテンションが上がります。話の内容は既によく知っているので表紙だけで星5つです。

若い頃に夢中になった横溝正史の本を久しぶりに読んでみたくて、短編集を数冊読んだ後「やっぱり八つ墓村よね」と思ったのですが、現代的でなんか軽い印象の表紙にしばらく購入意欲を削がれつつもやはり注文を決意。本日到着して箱を開けてみたら旧版の表紙で、確認すると令和5年4月10日改版68版発行とありました。たかが表紙と思われますが、あのおどろおどろしいイラストを見ただけで横溝正史の世界に引き込まれてテンションが上がります。話の内容は既によく知っているので表紙だけで星5つです。
このレビューの画像

2023年5月3日に日本でレビュー済み
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何度も映画化やドラマ化、果てはゲーム化までされた古典ミステリ
そのおかげで私は真犯人を知りながら読んだが途中からページをめくる手が止まらなくなった
映画ドラマゲームとは若干違ってた
そして犯人知っててもやはり名作は面白かった
犯人知らずに読んでたらもっと面白かっただろう
そのおかげで私は真犯人を知りながら読んだが途中からページをめくる手が止まらなくなった
映画ドラマゲームとは若干違ってた
そして犯人知っててもやはり名作は面白かった
犯人知らずに読んでたらもっと面白かっただろう
2023年10月12日に日本でレビュー済み
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文章が古臭いのはやむを得ないが、数ページ、あるいは数十ページごとに「それはさておき・・・」という言葉が必ず書かれている。鬱陶しい。なんとかの一つ覚え。内容は相変わらずお決まりの回りくどいばかりのページ稼ぎ。「 」内のセリフのみ読んだ方が良い。ストーリー自体の面白さは、【悪魔が来りて笛を吹く】と同じくらいか、その次くらい。結構楽しめた。
2023年5月17日に日本でレビュー済み
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とにかく春代さんの想いが切ないやら悲しいやら可愛やらで、大御所の大傑作なのだが、私には春代さんの想いしか印象に残らない。出会った時から神戸から来たイケメンという事で、春代さん一目惚れしたのだと思うが、30代とは思えない純情ぶりである。深夜に部屋まで会いにいったりしているので、本当は抱かれたかったんだろうなぁ…。春代さんの出てくるシーンばかりを何回も何回も読んでいます。
2020年9月30日に日本でレビュー済み
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横溝正史の作品は、昭和の50年代、石坂浩二主演の映画や古谷一行主演
のTVドラマで数々映像化され、書店でも一番目立つ場所を平積みで独占
していた。kindleを操作中に、八つ墓村を発見!!40年ぶりに再読した。
当時のイメージでは、おどろおどろしい人間関係と血縁による憎しみが、
殺人の動機で、人間関係がごちゃごちゃして読みずらい感があったが、
今回再読では、逆に、するりと読め、おどろおどろしさも感じずに、
十分に面白かった。ある意味、冒険的要素が加味されたミステリーで、
時を経ても、十分に現代に通用する作品だと思った。
本も、年齢的に昔の物を読み直ししたくなる世代なんですね~~~!!
音楽も懐メロ志向になりましたからね~~~
のTVドラマで数々映像化され、書店でも一番目立つ場所を平積みで独占
していた。kindleを操作中に、八つ墓村を発見!!40年ぶりに再読した。
当時のイメージでは、おどろおどろしい人間関係と血縁による憎しみが、
殺人の動機で、人間関係がごちゃごちゃして読みずらい感があったが、
今回再読では、逆に、するりと読め、おどろおどろしさも感じずに、
十分に面白かった。ある意味、冒険的要素が加味されたミステリーで、
時を経ても、十分に現代に通用する作品だと思った。
本も、年齢的に昔の物を読み直ししたくなる世代なんですね~~~!!
音楽も懐メロ志向になりましたからね~~~