■「ヴィオラのカザルス」と称される、ロシアのヴィオラ奏者、ユーリ・バシュメットの60歳を記念してリリースされる、手兵モスクワ・ソロイスツとのシューベルト作品集。ほぼ5年ぶりの新録音で、モスクワ・ソロイスツ創立20周年記念録音(2012年)でもあります
■シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」は、バシュメットにとって最も重要なレパートリーあり、3回目の録音となる当アルバムの演奏は、ミュンヘン・フィル首席チェロ奏者のクルーク編曲による室内オケ伴奏版。「魔王」はシューベルトの最も有名な歌曲をC.G.ヴォルフがヴァイオリンとヴィオラ用にアレンジした珍しい編曲版を使用。「死と乙女」はマーラー編曲に基づく弦楽合奏版で、バシュメットにとっては1991年以来2度目の録音。「ヴィオラは音楽宇宙の根幹をなす重要な星」と言い切るバシュメットのヴィオラの特徴は、その美しく深みをたたえた音色、卓越したテクニックにあります。当シューベルト・アルバムは、そうしたバシュメットの魅力を、ソロ、室内楽、そして指揮と多彩な角度で味わうことのできる画期的な新録音です。