かなりの長文になっています。実際に購入検討中の方、ポチる一歩手前の方の判断材料にどうぞ。
組み立て自体の難易度は低いものの、各所のモールドが一体成型になっている関係で、劇中の仕様を再現しようとすると多くの塗り分け作業を必要とします。未塗装状態では紹介画像通りのRAYにはならないと思った方が良いです。プロポーション及びディティールは申し分ないので、塗装して完成させると非常に満足のいく作品になるかと思います。一方、本体に対して付属の台座が力不足で、飾る際に気を使わなければならない点が残念。以下で細かい部分の説明をします。
ガンプラで例えると、ハイグレード(HG)シリーズの様に外装のみの構成となっているため、マスターグレード(MG)シリーズにあるようなフレーム、もしくは内部機構の再現は一切ありません。総パーツ数はそれほど多くなく、細かいパーツも一部だけなので組み立て自体は比較的簡単かつ時間はかかりません。全塗装を前提とした組み立てをする際に、脚部の挟み込み部分の合わせ目消しが少々厄介に感じるかもしれない程度です。ちなみに紹介画像TOPの状態で約20~25㎝ほどの大きさになります。
ガンプラほど成型色の段階で色分けがされておらず、未塗装では各所(例としては腕上部の円形モールドetc.) に足りない色が目立ちます。紹介画像がメタリック塗装仕上げなのもあり、未塗装の状態と紹介画像とで大きな差が生まれています。このことから、飽くまで個人的な意見ではありますが多少の塗装技術を持っている人向けのプラモデルだと感じました。
エアブラシで塗り分けを行う人向けの情報になりますが、ゴム状のマスキング剤であるMr.マスキング・ゾルNEOが大変便利でしたのでこれをお勧めします。付属のハケではなく、爪楊枝などの細い道具を使ってゾルを乗せていくと上手くマスキングができます。値段も安いため(近所の家電量販店で200円ほど)、液体マスキング剤を使ったことがないという方でもこれを期に使って欲しいと思います。
RAY本体の可動ですが、腕、足部分はもちろんとして胴体部分にも可動部分があり、迫力あるポージングを楽しめます。しかし、単体での自立は降着状態にでもしない限りほぼあり得ないため、付属のシャレオツな台座プレートが活躍します!…と言いたいのですが、なかなかそうはいきません。これが唯一の残念な部分となっています。
紹介画像の通り、MGS2での戦闘場面をモチーフとした台座が付属しますが、RAY本体を2点だけによる支えでバランスをとることが難しいです。このポーズで飾ろう、と意気込んでも重心が前や後ろに傾き、倒れてしまいそうになることが頻発します。首下などに3つ目の支柱を自前で追加するか、足と台座との設置点の固定&各関節を固く工作するなどして対策すると良いでしょう。
台座に少々難があるものの、RAY本体は非常に良く出来ているので★5とします。欲を言うのであれば有人機/無人機選択のコンパチに加え、MGS2での海兵隊所属仕様のRAYも作れるようになっていると尚良かったですが、RAYをプラモデル化してくれただけでも満足です。
以上、購入の参考になれば幸いです。長々と失礼しました。
迷彩デカール? 知らない子ですね…