このキットを手にする人は、きっと『艦これ』を知っている方でしょう。
今のガンプラしか組んだことのない人でも、瓶入り接着剤やピンセットを購入すれば簡単に組み上がります。
組んだだけでは、プラスチックの成形色であるライトグレー一色ですので、味気ないと思う方は塗装に挑戦して下さい。
その場合、迷彩色のような複雑な塗り分けはありませんが、キットそのものが小さいので目を懲らしながらマスキングと筆塗りをすることになるので、老眼が始まっている方は覚悟して下さい。
特に感心するほど精巧なディテールはなく、ゆえに難しい作業もありません。
価格はやや割高ですが、オマケがいくつか入っています。
「艦これのネタを集めたようなシール」と「天津風・改のカードゲーム風カード」と「メタルプレート」です。
個人的には「メタルプレート」の出来映えを評価したいと思います。
フルカラーで天津風の上半身と名前が刻印されていて、ネームプレートとして自立させることができます。
イラストを見ないと艦名がわからない提督には有り難い限りです。
これは「艦これ」キットだけの特色なのかは解りませんが、組み立て説明書に装備の名前が書いてあって、おもしろいと思いました。
「トランク型吸気筒」とか「92式方位測定器」などと書かれていると、ただ組み立てているだけでは解らないパーツの役割が垣間見えて、興味を引かれます。
最後に、ゲームをきっかけに、模型ファンが増えてくれたら嬉しく思います。
安易に失敗できない値段のキットなので、自分の技術に不安のある方は、他の安いキットで練習してから挑んではいかがでしょうか。