★「冬がくれた予感」は、抑制のきいた甘切ない感じのラブ・バラード。
歌の内容は、寒空の下で白い吐息を震わせつつも心温まるようなドラマチックな展開。
二人の間を阻む、もどかしい距離感が縮まっていく時の、あの喜びが伝わってくる印象。
間奏後に入ってくるサビのソロで、さり気なく神が降臨してる!?
【さて、ここから持論展開】
今回のユニット3部作は・・・
「永遠フレンズ」「秋のあなたの空遠く」「冬がくれた予感」は、
この3曲が有機的に連携して一つの組曲を構成しているような印象を受けました。
或いは、短編を集めたオムニバス映画を観るのと似たような。
「永遠フレンズ」・・・君といつまでも一緒にいたい。いつか離れてしまうのが不安。
「秋のあなたの空遠く」・・・今は離れてしまったあなた。あなたが戻ってきてほしい。
「冬がくれた予感」・・・こっちからは声をかけづらい。でも、思い切って動いてみた。そしたら君の方からも来てくれた。嬉しい。
そんな感じでしょうか。
というわけで、「冬がくれた予感」については、前2曲のトリ担当であることも相まって、
曲の終盤でいよいよ大団円を迎えることでドラマチックなムードもまた一入(ひとしお)♪
・・・という楽しみ方もあったり(笑)
【さらに想像を膨らませて】
ところで、今回のこの3曲は、「ラブライブ!」というコンテンツとファンとの関係にもなぞらえることが出来るかも知れません。
「盛者必衰」「満つれば欠ける」の無常の理。コンテンツ業界は特にそれが著しい。
制作者側は、今が人気の絶頂期にあると判断したのか、
これから近い将来、やがてファンがコンテンツから離反していく時が訪れるのを憂慮して、
そして、今は、出せば売れるような状態。
「けいおん!」の人気凋落の、あの悲しい前例も知っている。
「あの頃を思い出しては切なくなる、懐かしくなる」ようなアイテムを、この時期を見計らってリリース。
・・・みたいに解釈すると、
「…好きになったあの日思って胸が痛い」とか、何やら主体化されて、しんみりた気持ちにさせられるし、
「…冬がくれた予感 きっと来る君が そんな冬の予感 恋は愛を呼ぶ」の、あの脱力したお経みたいなラップは、もはや呪文の力を得て…
・・・などと、そのようなことを考えたりしました(笑)
★「Trouble Busters」は、曲はゲーム音楽、歌が入ってトランス↑アゲアゲ↑な、「Cutie Panther」を踏襲したようなノリ♪
アニメの中では、あっさりスルーされた「にこにーにこちゃん」が具現化したかと思うくらいに、にこにーの曲!?
曲の後半から編曲崩壊(?)が起きてる感があるものの、「にこにーの失恋ソング」と思えば、それもアリかと(笑)
また、トラブルの事象をゲームに置き換えて、1面、2面とクリアしてステージアップしていくあの臨場感を出そうとしたら、そうなったとか!?
基本、健気でしたたかな元気ソングなので、実生活のシーンにおいて、曲の一部を思わず口ずさんでしまうかもしれない♪
Off Vocal も、電子音特有のピコピコでリズミカルな心地良さが堪能できて、グッジョブb
【けつろん】
いよいよ尻に火がつかないと行動に移さないような自分をして、ここまで書かせる衝動を起こさしむる力を持った作品(笑)
・・・そういうわけで、星五つ☆☆☆☆☆