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表現者 2015月 3月号 雑誌 – 2015/2/16
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登録情報
- ASIN : B00S5TMZN8
- 出版社 : 啓文社 (2015/2/16)
- 発売日 : 2015/2/16
- 言語 : 日本語
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,203位人文・社会・政治の雑誌
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
3グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表現者は毎号、読ませていただいていますが、民主主義あるいは自由主義なるモノが実は社会主義や共産主義の兄弟であり、共に突き詰めれば国家破壊のイデオロギーなんだと云う事に気が付かなければならない。特に安倍総理は過激な改革主義者であり、保守主義とは断じて相容れない国際主義者である!との視点は絶対に見間違ってはならないと思う。
2015年2月19日に日本でレビュー済み
今号の特集は、「プラトンに倣い、民主主義を疑え」です。
表紙をめくってすぐの3ページ目には、〈民主主義そのものが無秩序でアナーキーな大衆社会を生み出し、「自由」という名の放縦を充満させ、人間の品格と社会の価値を破壊しつくしている〉とか、〈この「野蛮」を増幅させているのが、ネットなど情報化社会の愚劣な大衆性である〉と記されています。
おどろおどろしい表現ですね。民主主義に問題があることは確かですが、このような過剰な表現を見せられると、逆についていけなくなります。民主主義を問題視するなら、被害を過大に宣伝するのではなく、事実に基づいた冷静な議論が必要でしょう。これでは、大衆批判という名の大衆性だと、皮肉の一つも言いたくなってしまいます。
やはり何かを批判するときには、広い意味での芸(ウィットやユーモアなど)が必要になってくるのだと思われます。
以下、気になった論文にコメントしてみます。
≪南モンゴルの悲劇(下) ヤルタ協定が滅ぼしたモンゴルとチベット≫三浦小太郎
読む価値のある論文です。楊海英『チベットに舞う日本刀』(文藝春秋)について論じられています。
≪部屋の中で旗を振るな≫佐藤洋二郎
大上段から他人を非難しまくっているのを見ると、読んでいて不快に感じられます。批判するにしても、やっぱり芸が必要なのだと再認識させてくれます。
この論文の冒頭には、次のような批判があります。
日本の政治家は本当に政治家なのかと思うことがある。他人事のような話や言ったことをやらない者ばかりが、報道機関に出てしゃべっているような気がする。彼らぐらいの知識なら、自分たちのほうがましだと考えている国民は多いのではないか。
そこまで言うなら、それを批判する者はどれだけ賢いのかと期待してしまいますよね?
論文の最後に示されている見解は次の通りです。
民主党はコップの中の波を大海の波と勘違いせず、目を醒ましなさいと言いたい。しばらくは解散もないのだから、どうすれば政権を奪取できるかだけを考えればいい。それが自分たちが望む二大政党制をつくる基ではないのか。
いや~、ひどい見解ですね。この程度の知識なら、自分たちのほうがましだと(以下略)。
≪民主主義は政治を破壊する≫佐伯啓思
民主主義について、次のような言明があります。
こうなると、民主主義なるものが政治を崩壊させるのも時間の問題になる。崩壊という言い方が強すぎれば、政治を混迷へ突き落とすといってもよいが、いずれにせよ、民主主義こそが問題を生み出すことになる。
やっぱり、言い方って大事だなと思わされます。冒頭(3ページ目)のような表現だとひいてしまいますが、このような言い方なら素直に聞けますよね。
≪言葉、テロル、民主主義≫藤井聡
議論をする資格が示されています。82ページ目には、次のような指摘があります。
さらに事態を難しくしているのは、「議論に参加する人々『全員』がこうした資格を所持していなければ、その議論は破壊される運命にある」という事実である。
この論文に対し、「言動不一致」というテーマで色々と書けますが、その議論は破壊される運命にあるので止めておきます(苦笑)。
表紙をめくってすぐの3ページ目には、〈民主主義そのものが無秩序でアナーキーな大衆社会を生み出し、「自由」という名の放縦を充満させ、人間の品格と社会の価値を破壊しつくしている〉とか、〈この「野蛮」を増幅させているのが、ネットなど情報化社会の愚劣な大衆性である〉と記されています。
おどろおどろしい表現ですね。民主主義に問題があることは確かですが、このような過剰な表現を見せられると、逆についていけなくなります。民主主義を問題視するなら、被害を過大に宣伝するのではなく、事実に基づいた冷静な議論が必要でしょう。これでは、大衆批判という名の大衆性だと、皮肉の一つも言いたくなってしまいます。
やはり何かを批判するときには、広い意味での芸(ウィットやユーモアなど)が必要になってくるのだと思われます。
以下、気になった論文にコメントしてみます。
≪南モンゴルの悲劇(下) ヤルタ協定が滅ぼしたモンゴルとチベット≫三浦小太郎
読む価値のある論文です。楊海英『チベットに舞う日本刀』(文藝春秋)について論じられています。
≪部屋の中で旗を振るな≫佐藤洋二郎
大上段から他人を非難しまくっているのを見ると、読んでいて不快に感じられます。批判するにしても、やっぱり芸が必要なのだと再認識させてくれます。
この論文の冒頭には、次のような批判があります。
日本の政治家は本当に政治家なのかと思うことがある。他人事のような話や言ったことをやらない者ばかりが、報道機関に出てしゃべっているような気がする。彼らぐらいの知識なら、自分たちのほうがましだと考えている国民は多いのではないか。
そこまで言うなら、それを批判する者はどれだけ賢いのかと期待してしまいますよね?
論文の最後に示されている見解は次の通りです。
民主党はコップの中の波を大海の波と勘違いせず、目を醒ましなさいと言いたい。しばらくは解散もないのだから、どうすれば政権を奪取できるかだけを考えればいい。それが自分たちが望む二大政党制をつくる基ではないのか。
いや~、ひどい見解ですね。この程度の知識なら、自分たちのほうがましだと(以下略)。
≪民主主義は政治を破壊する≫佐伯啓思
民主主義について、次のような言明があります。
こうなると、民主主義なるものが政治を崩壊させるのも時間の問題になる。崩壊という言い方が強すぎれば、政治を混迷へ突き落とすといってもよいが、いずれにせよ、民主主義こそが問題を生み出すことになる。
やっぱり、言い方って大事だなと思わされます。冒頭(3ページ目)のような表現だとひいてしまいますが、このような言い方なら素直に聞けますよね。
≪言葉、テロル、民主主義≫藤井聡
議論をする資格が示されています。82ページ目には、次のような指摘があります。
さらに事態を難しくしているのは、「議論に参加する人々『全員』がこうした資格を所持していなければ、その議論は破壊される運命にある」という事実である。
この論文に対し、「言動不一致」というテーマで色々と書けますが、その議論は破壊される運命にあるので止めておきます(苦笑)。