既に5期目をカウントする人気シリーズ「てーきゅう」のキャラクターである高宮なすのにスポットを当てたスピンオフ作品
本筋であるてーきゅうでは、他の飛び道具級キャラに押されいまいち「お金持ち」という設定の押し出しに埋没してしまう事の多いなすのさんの、華麗なる(?)私生活と、本筋の主要キャラの一人である押本ユリの弟である押本陽太を軸としたハイスピードギャグアニメ、というアウトラインではありますが、本筋の「ボケ3×ツッコミ1」という比重に対し、なすのと陽太の「ボケ×ツッコミ」のキャッチボールが”息の合った餅付き”のようにリズミカルで、時々出演する本筋組や、田村ゆかりさんをキャストに迎えたなすののお母さん、といったスーパーサブの布陣も磐石、てーきゅう以上に楽しませてもらいました
特筆は押本陽太役の逢坂良太さんのツッコミで、「自由度たっけぇなぁ!」「うっそ若っけぇなぁ!」のような、濁音や促音の端切れや繋がりが綺麗で、聞き心地の良いがなり声といった、ハイテンションなツッコミに加えシチュエーションツッコミ・冷静ツッコミやぼやきツッコミといった豊かなバリエーションが個人的にツボでした
また、本商品は本放送分とopなしバージョンに加え、放映1話のゴージャスバージョン(特殊効果や音響、動画のブラッシュアップ)、幻の1話を収録、なすのさん×アーススターCMといった特典に加え、計3バージョンのコメンタリーには、なすのさん役の鳴海杏子さんが何と・・・といったハプニングもそのまま収録、その場に見学に来ていたスタッフさんや、この作品には声をあてられていないキャストさんが登場したりと、本編以上にフリーダムで破天荒なコメンタリーも面白いです
本筋同様2期・3期と続いてほしいですね