透明で綺麗なミク声が特徴のとあさんの初アルバム。
ニコ動を中心に公開された楽曲を集めたのが今作、
ということなのですが、個人的には、
2013年6月の「飛行機雲」からほぼニコ動でおっかけてたので、
ああ、これも良く聴いた曲だなあ、となんだか感慨深い感じ。
でも16曲もあるので中には初めて聴く曲も。
EXIT TUNES系のコンピアルバムなどにも、
ほとんどピックアップされてないボカロPさんなのですが、
調声、サウンドメイキングとも、
著名ボカロPにひけをとらない技巧派だと思います。
特徴的なのは出世曲の「ツギハギスタッカート」にあるような、
スキップしてはねてるかようなリズムサウンド。
でも曲内容は、今日はちょっと、かな…次からはがんばろう?
という感じなので、また明日っ!て気分になる。
でももっとすごいのはそのリズムサウンドに合わせた歌詞。
韻踏みはもちろんのこと、
チクタクチクタク、ディンドンディンドン、といった擬音の使い方。
透明なミク声に化学反応的に合わさって綺麗に耳に残ります。
ほわっとしたサウンドが多い中、ラスト2曲。
空を境にしたふたりの物語に、ふと気づけば一涙。
綺麗なだけではない、情感系技巧派サウンド。