正直、…正直に言いますと
「bloodborne」の立体物であればそれだけで良い。
その位の気持ちで購入しました。
これを購入する事で、デモンズやダークソウルの方への立体化が続くかもしれん!3万越えは安くは無いがその為の小布施や!そんな風に思っておりました。
本 当 に す み ま せ ん で し た。
箱のサイズはブラインド形式の25×16×37.5
最近のフィギュアにしては比較的小振りなサイズに意外と小さいのかもしれないと開封…デカイじゃねーか!
ポーズがシンプルな立ち姿の為、外側からは分かりにくいですが、本体は台座を含め高さ約32㎝、左右の武器の先端部で横幅約26㎝の迫力ある存在感です。
いそいそとブリスターを外し、ノコギリ鉈と獣狩りの散弾銃をはめ込み鎮座させ、フッと眺めた瞬間、思わず「うわ…っ」と呟いてしまいました。
え、自分(ゲーム内で)こんなに格好良かったんか!
もう気分はあのヤーナム市街の石畳を緊張しながら走ってた、あの時の興奮です。
ただ素立ちしてるだけのポーズなのに、この鬼気迫る緊張感は何だ!
他のフィギュアの近くにあると異様なので一緒に飾りにくい。そう言うレベルの造型です。
欲目もあるでしょうが写真で見た時より4割増し格好良い、もう格好良い、ただ立ってるだけなのに!
厚手の革であろうコートに走った獣の切り裂き跡、
ノコギリ鉈と銃の鋼鉄に刻まれた文字、窪んだ傷や歯欠けを眺めていると胸に迫るものがあります。
まぁ細かいディテールは他のレビューの方々にお任せするとして、
2パターンある通常Ver,と血溜まりVer,について
かく言う自分も悩みはしたのですが
この手の血糊表現で起こりがちなチープさは一切ありません。
何言ってんだコイツって感じの説明ですが、血を拭って、時折手入れをして、それでも追い付かない程汚れていってる感。と言うのでしょうか。
刃を持つ右手は、左手武器側よりも返り血が酷く、服に染み込んで変色してしまっている様に表現されていたり、
ボロボロになったコートの縁から、浴びた血飛沫が滴っていく感じ、
脚部は特に酷く、陰惨な土地を駆け回るに相応な有様で、しかもなめし皮の膝当てや金属の装具は血をはじいて滑っているのに、ズボンは血を吸って乾いてカピカピになってるっぽくなってる所など、ここまで良くやったなぁとすら思います。
逆に汚れる機会のほとんどない、胸部より上や背中には全くと言って良いほど手をつけておらず、
この汚し加工が漫然と行われたものでは無く、きちんと考え抜かれて表現されたものだと伺えます。
血塗れ。という言葉から受ける下品さは全く無く、世界観と技術に裏打ちされた説得力と気品すらあります。
好みは別れるとは思いますが、
塗装は落とせないけど汚し加工は自分でも出来るし買うならノーマルかな位に思っている方には断然こちらを勧めたいです。
構造上何カ所か分割カ所がありますが、一番目立つであろうコートのラインですらほとんど分かりません。
素晴らしい原型に、複製、塗装までの過程が非常に丁寧に行われるというのは言う程簡単な事ではないと思います。
それをbloodborneのフィギュアで実現してくれたメーカーさんに多大な感謝をしつつ、
このシリーズで他キャラも立体化されたら言われた金額を言われるがまま支払い続けてしまうであろう事に恐怖と期待を抱かずにいられません。
今から武器シリーズの発売が待ちきれねーぜ!!