以前から名作だとの噂を聞いており気ににはなっていて、新装版が発売とのことで購入。
プレイした感想としては正に噂通りの傑作でした。
タイトルやCGなどからも分かる通りかなりハードでシリアスな作品でしたがかなり奥深い内容でした。完全なシナリオゲーです。なのでエロは期待しない方がいいかと思います。
作品のテーマである「善悪相殺」。始めはこの意味もよく分からなかったのですが進めていくうちにその意味を理解すると、一気にこの作品が面白くなり、意味深さも増します。さらにそこから派生する「正義」、「悪」、「武」など様々な事柄についてもかなり興味深い内容でした。人を殺めるとはどういうことなのか。かなり哲学的かとも思います。
ストーリー以外の部分では先にも述べた通りかなりシリアスな作品ながらギャグも結構盛り込まれています。そしてそのギャグも面白く退屈せずに進められました。何しろプレイ時間がおそらく50時間以上あったでしょうからギャグがなかったらかなりきつかったかと思います。
CGも綺麗ですし、戦闘シーンのCG,および映像も非常に美しく、滑らかな印象でした。そこらのアニメよりもいいかと思います。
キャラクターも男女ともにかなり数が出ていて良かったです。攻略ヒロインも他のゲームにはないようなそれぞれの信念などを持っていてそれが時に主人公と対立したりして非常に良かったかと。
個人的に面倒だったのが選択肢の多さですかね。戦闘シーンや探索シーンでたくさんの選択肢が発生して一つでも間違えると即ゲームオーバーなんてことはザラですし、選択肢自体も難解なものが多かったです。ゲーム性を求める人には手ごたえあるかもですが純粋にシナリオが見たい方は攻略サイトを参照するのを勧めます。じゃないとなかなか進まないかと思います。
最後にこれは「英雄」の物語ではなく、「悪鬼」の物語だということを理解しておいてください。