久しぶりにアニメを見て涙が出るほど笑いました。何と言ってもド嬢のキャラが立ってます!神林さんの突っ込みも楽しいです!
本が好きと言っても、やはり子供の頃には背伸びして難しそうな本に手を伸ばしてみたり、ちょっと友達に自慢してみたり、なんて経験がある人は意外と多いと思います。そんな方にはこれほど楽しめる作品は滅多にないでしょう。
脱線してド嬢的に創作してみれば、「フッ、でもね、自慢したり通ぶってみせる相手がいなくなって、本当の自分の読書というものが始まるのよ。」なんでしょうけどね。
一方ほぼ同時に原作も読んでいて、原作のシュールな絵柄とだいぶ変わってるなぁ、とか、ド嬢と神林さんを中心にした結果、取り上げられている本がかなりSFに偏ってしまって、何だかアピールできる層が限定されてしまっていないかなぁ、とか心配になったりもしました。
と言いながら、原作ファンの誰もが思う、「へー、抜粋するところここなんだー(20冊目)」とか「原作のほうが!(39冊目)」。。。なんてところはさりげなくアニメ化対象に含めて、批判しようとすると、うっ!?と唸らせる巧妙な仕掛け? やっぱりこれはこれで良く考えたのでしょう。多分。。。
そしてそのド嬢役にキタエリ嬢。他の方も仰っていますが、この方はかなり弾けた役とお高くインテリぶった役の双方に素晴らしい適性を持った声優だと思います。このド嬢役ではその双方が遺憾無く発揮されています。通常は前者、妙な自論を自信満々展開する時には後者に移行したりして最高に楽しめました。
とにかく、原作ファンには不満点もあるかもしれませんが、笑いのインパクトはアニメ版の方が一層強烈だと思います。これだけでもアニメ版の価値は十分と思います。一見の価値ありです。