歌舞伎の世界とヴァーチャルアイドル初音ミクの饗宴。
リアルな舞台とニコニコ動画のユーザーコメントの世界との融合。
現実世界と映像空間の見事な掛け合い。
一見すると真逆の異質な空間が絡むと、こんなにも世界が豊かになるのかと
ゾワゾワとワクワクが止まらなかった。
映像特典として付いていた制作ドキュメントによると、2016年から始まったこの超歌舞伎は「本当にこんなことやれるのか」という不安がセットだったようだ。
だからこそ、千秋楽を映し出した観客たちの熱狂、ニコニコユーザーたちの賞賛と拍手の嵐と
そしてなんといっても中村獅童さんが何度も何度も発する「ありがとう」。再視聴時には思わず涙を誘った。
私がお気に入りのシーンは、澤村國矢さん扮する青龍と初音ミクが掛け合いをする「さぁ、さぁ! さぁ、さぁ!」の場面。そして獅童さん扮する忠信(白狐)の願いの中であらわれるあの、言葉たちの狂乱!
特典映像には、当日ニコニコ動画で流れていたユーザーコメントが画面に流れるバージョンもついていて、これが意外と面白い。
本編と特典映像を合わせて何度も観たくなるし、実際そうしてる。
はいっこれは間違いなく買い、でした!