仲間内では「自分の才能の分も弁えずに歴史小説という権威に手を出した、とあるSF小説家の愚行」として散々な評価を受けている「田中芳樹中国歴史シリーズ」ですが、歴史小説家としての田中芳樹の実力は、そこまで酷くはありません
むしろ、作家として好きなものを書いている分だけ、後年に入ってものびのびと書いており、全盛期の田中の実力の片鱗が見られるのは、こちらの方です
全滅エンドで終わった某ファンタジーや、本人が書いたとは到底思えないような悲惨な出来の妖精の女王の名前のSFシリーズとかと比べると、その出来の良さに驚くと思います
万人に勧めることはしませんが、田中芳樹の本来の実力を知りたい人は、読んでみると良いと思います
「かつて、田中芳樹という素晴らしいSF作家がいましたが、いまはもういません」
2024/05/03追記
ようやっと電子書籍化してくれましたねぇ
お待ちしておりました
今すぐにとはいきませんが、順次買い集めていきたいと思います
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蘭陵王 (文春文庫 た 83-1) 文庫 – 2012/3/9
田中 芳樹
(著)
三国志の時代から三百年後の、六世紀の中国、南北朝時代と呼ばれる動乱の世。北斉は無能な皇帝の乱脈を極めた統治のもと、西に北周、南に陳、北に突厥と三方を強敵に囲まれていた。北斉の若き皇族、蘭陵王こと高長恭は、若く高潔で勇猛な武将でありながら、そのあまりの美貌ゆえに士気を下げまい、敵から侮られまいと仮面をつけて戦場にたったと言われる。彼は智勇兼備、不敗の名将であり、傾きかけた国を必死でささえていた。歌にもなるほどの伝説的な勝利をも得たが、武勲をあげつづけるがゆえに、やがて皇帝から忌避されるようになっていく。悲劇的な終わりを迎えた、その苛烈な生涯を道姑(女道士)徐月琴の視点で描く傑作歴史活劇。解説・仁木英之
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2012/3/9
- 寸法10.6 x 1.6 x 15.2 cm
- ISBN-104167830019
- ISBN-13978-4167830014
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2012/3/9)
- 発売日 : 2012/3/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 400ページ
- ISBN-10 : 4167830019
- ISBN-13 : 978-4167830014
- 寸法 : 10.6 x 1.6 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 402,933位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,003位文春文庫
- - 62,526位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952年10月22日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年在学中に「緑の草原に…」で、幻影城新人賞受賞。1988年「銀河英雄伝説」にて第19回星雲賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 野望円舞曲〈9〉 (ISBN-13: 978-4199052019 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー
4 星
史実によった物語の力
迫力のある表紙に惹かれて手に取りました。正直、「あまりの美貌に仮面をつけて…」というヒーロー像を求めて読み始めたのですが…。中味は、中国の南北朝時代の前後を含めた、意欲的で壮大な歴史劇でした。著者は史実を調べ、この本を書いたとのことですが、その熱い思いが伝わって来ます。この本の中心は、南北朝という時代であって、あまり日本で触れられることのない、読み継がれて行くべき物語だと思います。ですが、少女を登場させることで、彼女の視点から、噛み砕いて歴史を見せているので、難しさはそれほど感じさせません。暗澹とした戦乱の時代にあって、蘭陵王は、その中でキラキラと煌めく刃の光のように素晴らしく浮かび上がって見えます。あまり歴史物が好きという訳でもない私でも一気に読めました。一時の清涼剤としてお薦めします。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白く、何度も見ました
2017年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
田中芳樹氏独特の視点から、
蘭陵王の活躍した、短い時代を描いた小説。
長い長い中国史で、ただ三国志演義だけが注目されるのは、
あまりにもったいないほど、本作品の背景となった時代も面白い。
後書きによれば、正史ですら、蘭陵王が今少し長く生きていれば、
と書くほどに、傑出した人物だったようだ。
傑物や無能、裏切りに残虐非道、登場人物の多彩さに事欠かない。
戦場の戦いも熱いが、佞臣だらけの宮廷闘争も胃が痛くなる。
派手な活躍のみを好む日本人には、あまり好まれないかもしれないが、
是非、手にとってほしい一冊。
蘭陵王の活躍した、短い時代を描いた小説。
長い長い中国史で、ただ三国志演義だけが注目されるのは、
あまりにもったいないほど、本作品の背景となった時代も面白い。
後書きによれば、正史ですら、蘭陵王が今少し長く生きていれば、
と書くほどに、傑出した人物だったようだ。
傑物や無能、裏切りに残虐非道、登場人物の多彩さに事欠かない。
戦場の戦いも熱いが、佞臣だらけの宮廷闘争も胃が痛くなる。
派手な活躍のみを好む日本人には、あまり好まれないかもしれないが、
是非、手にとってほしい一冊。
2013年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あっけない蘭陵王の最後。
宮島で舞があるのですがあれが蘭陵王だったとはじめてしりました。
宮島で舞があるのですがあれが蘭陵王だったとはじめてしりました。
2017年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
蘭陵王に興味を持ち購入したが、蘭陵王の兄弟やその一族の繋がりなどが分かり興奮しました。蘭陵王をもっと知りたくて図書館に行ったけど中国語で読めないいし日本語は北斎史しかなかったりで物足りないなかったのを補えた。
作者は中国語が読めたのか?
今は敵国の宇文一族に興味があります
作者は中国語が読めたのか?
今は敵国の宇文一族に興味があります
2017年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レンタルビデオで見て小説も興味持ったのでここにあって良かったです。