ありきたりのガイドブックは嫌で手に取ってみたこの本
今回の京都旅行ではかなり参考になりました。
とりわけ、ひさごの親子丼には感動しました。

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極みの京都 (光文社新書) 新書 – 2006/10/17
柏井 壽
(著)
- 本の長さ278ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/10/17
- ISBN-104334033768
- ISBN-13978-4334033767
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/10/17)
- 発売日 : 2006/10/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 278ページ
- ISBN-10 : 4334033768
- ISBN-13 : 978-4334033767
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,024,478位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,266位光文社新書
- - 6,164位国内旅行ガイド (本)
- - 53,956位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年12月31日に日本でレビュー済み
著者の柏井寿さんは、京都市北区で歯科医院を開業されている生粋の京都人です。すでに京都に関する著作を何冊も表わしている方ですので、本書も期待に違わない情報量あふれる作品だと感じました。それにしても著者の知識量は半端ではありません。文章もとても巧みで含蓄も多く、読んでいてワクワクするような快感に包まれています。
第5章の「特別の京都」を極める、で詳細に展開されている京都は一般人が体験できる究極の「京都」とも言えるでしょう。祗園での遊び方を最初に紹介し、山里・花背で昼食をし、岩倉実相院の借景を愛で、「上賀茂秋山」で夕食をとり、京都宝ヶ池プリンスホテル(現グランドプリンスホテル京都)に宿泊し、大原の朝市でお土産を選び、「辻留」の朝粥を朝食とし、江戸前鮨を昼食に選ぶ、という凝り様は半端ではありません。著者自身が食べた経験を元に執筆されているわけですから、内容や記述の確かさも抜群です。
第6章の京都の食を極める、は京料理に数多くの著作がある筆者の本領発揮と言えるでしょう。京料理から日常使いのラーメン、オムライスまでその語る店の範囲が実にバラエティに富んでいます。食の話題を語りながら京都の文化の奥深さも一緒に提供している点が筆者の優れているところですね。
第7章は京都の名所を極める、です。単なる観光ガイドブックとは一味も二味も違うポイントの押さえ方で嬉しくなってきます。京都の町の隅から隅まで知りつくした人のガイドですから、安心して身を任せれば良いようになっています。
これは歯医者さんの余業ではなく、京都を知り尽くした人がまさしく「極みの京都」を記した著作だと感じました。
第5章の「特別の京都」を極める、で詳細に展開されている京都は一般人が体験できる究極の「京都」とも言えるでしょう。祗園での遊び方を最初に紹介し、山里・花背で昼食をし、岩倉実相院の借景を愛で、「上賀茂秋山」で夕食をとり、京都宝ヶ池プリンスホテル(現グランドプリンスホテル京都)に宿泊し、大原の朝市でお土産を選び、「辻留」の朝粥を朝食とし、江戸前鮨を昼食に選ぶ、という凝り様は半端ではありません。著者自身が食べた経験を元に執筆されているわけですから、内容や記述の確かさも抜群です。
第6章の京都の食を極める、は京料理に数多くの著作がある筆者の本領発揮と言えるでしょう。京料理から日常使いのラーメン、オムライスまでその語る店の範囲が実にバラエティに富んでいます。食の話題を語りながら京都の文化の奥深さも一緒に提供している点が筆者の優れているところですね。
第7章は京都の名所を極める、です。単なる観光ガイドブックとは一味も二味も違うポイントの押さえ方で嬉しくなってきます。京都の町の隅から隅まで知りつくした人のガイドですから、安心して身を任せれば良いようになっています。
これは歯医者さんの余業ではなく、京都を知り尽くした人がまさしく「極みの京都」を記した著作だと感じました。
2013年12月24日に日本でレビュー済み
著者は京都の歯医者さん。と同時に旅、旅館、料理などについての辛口の批評家としても知られる。
本書は、地元民・辛口系のガイドブックの一冊と位置づけられる。
著者は光文社新書で何冊も出しており、できれば順番に読んだほうがいい。もちろん、これ一冊でも役に立つ。
京都の食が中心。和食、洋食、居酒屋、ラーメンといろいろ取り上げている。あまりガイドブックや雑誌には出ていないような店が多く、嬉しい。また、ダメな店のダメな理由も明確に書かれており、参考になる。
また、過剰な京都ブームへの批判も的確でわかりやすい。
そのほか、オススメの散歩コース、ホテルの選び方など、京都旅行を成功させるための秘訣が盛りだくさん。
本書は、地元民・辛口系のガイドブックの一冊と位置づけられる。
著者は光文社新書で何冊も出しており、できれば順番に読んだほうがいい。もちろん、これ一冊でも役に立つ。
京都の食が中心。和食、洋食、居酒屋、ラーメンといろいろ取り上げている。あまりガイドブックや雑誌には出ていないような店が多く、嬉しい。また、ダメな店のダメな理由も明確に書かれており、参考になる。
また、過剰な京都ブームへの批判も的確でわかりやすい。
そのほか、オススメの散歩コース、ホテルの選び方など、京都旅行を成功させるための秘訣が盛りだくさん。
2006年10月30日に日本でレビュー済み
極み、とは大袈裟な。と疑いつつ読み進めて、最後は納得。なるほどこれなら極みといってもいいだろう。見所、食べ処、知るべき事柄。京都についてはこれ一冊で充分。ガイド本としても、読み物としても、まさに極みの京都本。詳細な地図がついているのも便利。お値打ちの一冊。
2013年1月29日に日本でレビュー済み
同じ古都でローマなら食と土産話ではないローマを研究対象とした、研究者によるローマの成り立ちから現在の建築物の意味までを説いた書があるし、それも新書で入手できる。
一方、京都に関する一般書は全てが観光ガイドブックではないだろうか。アジアでも最も古くから連綿と栄えた古都を研究しその成果を普及書、啓蒙書として書く人がいないのか、京都について書かれた本では読みたいと思わせるものがほとんどない。本書はきっとそういう隙間を埋めようとして構想を繰り広げたまじめな歯科医さんの試みであるような気がする。
それでも京都本=ガイドブックの垣根を越えるのは相当に大変だったのか、この本でも「ガイドブック」な記述がいたるところに表れ、鼻白む。一般の人が京都に求めるものがそういうものだという裏返しでもあると思うが。
と、白けはしたが、観光ではない京都を情熱を込めて紹介している記述を目指していることも理解され類書とは別物の感がある。著者の挑戦に敬意を表したい。
京都自体は仏教の修行の場であり聖地、本山であり、都人の住む理想的な街であったはずだが、多様化した京都の現状では人はなかなかその全貌に触れる機会がなく、普通は表層的な現象(京の食事、社寺の雰囲気、おみやげ)を主体にして「京を味わう」こととなろう。
そういうことに飽き足らない人にとっては本書は違う京都に触れるきっかけを与えてくれるのかもしれない。
京都はなにかのトリガー(食、泊、土産ではない足がかり)があれば、すっと深く気持ちよく入っていけ、ガイドブック不要の世界が広がっている。それが当方のような一般人にとっての京都の楽しみ方だと思っている。
著者が意図した「普通のガイドブックとは異なる方向」をさらに追求していただけることを願うが、これ以降、この著者の一連の著作は(食、泊、土産の)観光ガイドブックに堕してしまっているようなので読む気がしない。結局は食べる、買う、寝る(宿)が得意の人なのか。当方の錯覚だといいのだが。
一方、京都に関する一般書は全てが観光ガイドブックではないだろうか。アジアでも最も古くから連綿と栄えた古都を研究しその成果を普及書、啓蒙書として書く人がいないのか、京都について書かれた本では読みたいと思わせるものがほとんどない。本書はきっとそういう隙間を埋めようとして構想を繰り広げたまじめな歯科医さんの試みであるような気がする。
それでも京都本=ガイドブックの垣根を越えるのは相当に大変だったのか、この本でも「ガイドブック」な記述がいたるところに表れ、鼻白む。一般の人が京都に求めるものがそういうものだという裏返しでもあると思うが。
と、白けはしたが、観光ではない京都を情熱を込めて紹介している記述を目指していることも理解され類書とは別物の感がある。著者の挑戦に敬意を表したい。
京都自体は仏教の修行の場であり聖地、本山であり、都人の住む理想的な街であったはずだが、多様化した京都の現状では人はなかなかその全貌に触れる機会がなく、普通は表層的な現象(京の食事、社寺の雰囲気、おみやげ)を主体にして「京を味わう」こととなろう。
そういうことに飽き足らない人にとっては本書は違う京都に触れるきっかけを与えてくれるのかもしれない。
京都はなにかのトリガー(食、泊、土産ではない足がかり)があれば、すっと深く気持ちよく入っていけ、ガイドブック不要の世界が広がっている。それが当方のような一般人にとっての京都の楽しみ方だと思っている。
著者が意図した「普通のガイドブックとは異なる方向」をさらに追求していただけることを願うが、これ以降、この著者の一連の著作は(食、泊、土産の)観光ガイドブックに堕してしまっているようなので読む気がしない。結局は食べる、買う、寝る(宿)が得意の人なのか。当方の錯覚だといいのだが。
2007年11月19日に日本でレビュー済み
京都育ちの著者による「ほんとうの」京都案内。
京都に関する本がたくさん出ている中、
「普段着」のとか、「裏案内」などの本もまたよく出ています。
この本はそんな本にもアンチの立場をとっていますが、
ジャンルわけすれば同じ、「京都人による一味ちがった京都」本です。
普段っぽい京都案内プラス、観光的京都案内が両立しています。
店舗や寺院などの住所や営業時間などもたくさん書かれており、
観光ガイドブックとしても使えそうです。
(ただし情報は2006年9月のものです)
最近の閉店、開店情報も、その経緯まで含んで書かれています。
京都に関する本がたくさん出ている中、
「普段着」のとか、「裏案内」などの本もまたよく出ています。
この本はそんな本にもアンチの立場をとっていますが、
ジャンルわけすれば同じ、「京都人による一味ちがった京都」本です。
普段っぽい京都案内プラス、観光的京都案内が両立しています。
店舗や寺院などの住所や営業時間などもたくさん書かれており、
観光ガイドブックとしても使えそうです。
(ただし情報は2006年9月のものです)
最近の閉店、開店情報も、その経緯まで含んで書かれています。
2008年1月27日に日本でレビュー済み
今の表層的な知識のみを競うかのような京都ブームに憤りる感じている著者が、そのような風潮に真っ向から挑戦を挑んだ一書。本業は歯科医である著者ですが、生粋の都人であり相当の食通でもあることから全ての内容が充実しており、数多ある京都に関する書物の中でも特に読み物として面白く傑出しています。
例えば、観光客への迎合が見られる錦市場に苦言を呈し、それと対極にある桝形商店街の清々しさを称揚する箇所は我が意を得たりの感ですね。また、都の鬼門を守る守護神である幸神社や御所の鬼門を守る猿の話のくだりや、南禅寺のすぐ側にありながら隠れた紅葉の名所である日向大神宮の紹介なども参考になりました。
いわゆるガイドブックの範疇には入らない本ですが、京都を訪れる前に一読しておけば下手なガイドブックよりも京都観光のお役に立つこと請け合いです。文中にある地図も分かりやすく、また本書で紹介されている主な店舗・ホテル・寺社のデータが巻末にまとめられているのも役に立ちます。
本書は「極みの京都」と題した関係からか、かなり欲張って京都を紹介していますが、実はその中でも第三章の「普通の京都を極める」が本書の真骨頂だと思います。今回は烏丸今出川を中心にそぞろ歩きの普通の京都を紹介していますが、それ以外にも市井の人が普通に生活している普通の京都の街に多くの素晴らしい京都があるのです。著者には「普通の京都を極める」だけで一書をまとめてもらいたいですね。もちろん第六章の「京都の食を極める」も充実しています。同著者による「京料理の迷宮」を併せて読むと良いかもしれません。
いづれにせよ京都に関する書物の中でも特に価値ある一書です。それが新書で読めるのも素晴らしいです。
例えば、観光客への迎合が見られる錦市場に苦言を呈し、それと対極にある桝形商店街の清々しさを称揚する箇所は我が意を得たりの感ですね。また、都の鬼門を守る守護神である幸神社や御所の鬼門を守る猿の話のくだりや、南禅寺のすぐ側にありながら隠れた紅葉の名所である日向大神宮の紹介なども参考になりました。
いわゆるガイドブックの範疇には入らない本ですが、京都を訪れる前に一読しておけば下手なガイドブックよりも京都観光のお役に立つこと請け合いです。文中にある地図も分かりやすく、また本書で紹介されている主な店舗・ホテル・寺社のデータが巻末にまとめられているのも役に立ちます。
本書は「極みの京都」と題した関係からか、かなり欲張って京都を紹介していますが、実はその中でも第三章の「普通の京都を極める」が本書の真骨頂だと思います。今回は烏丸今出川を中心にそぞろ歩きの普通の京都を紹介していますが、それ以外にも市井の人が普通に生活している普通の京都の街に多くの素晴らしい京都があるのです。著者には「普通の京都を極める」だけで一書をまとめてもらいたいですね。もちろん第六章の「京都の食を極める」も充実しています。同著者による「京料理の迷宮」を併せて読むと良いかもしれません。
いづれにせよ京都に関する書物の中でも特に価値ある一書です。それが新書で読めるのも素晴らしいです。