確かに・・・ものすごく史実から外れているし、時代考証は、まったくないし、歴史的にありえない設定だし、演技は完璧にベタだし、撮影技術も城内の調度類のしつらえも衣裳も、ありえないほどタカラヅカ!!していますが、ここまで奇妙に、しかし厳しく、徹底してタカラヅカ!タカラヅカ!!~~~している映画(映像というべきか?)は貴重だと思います。
NHK「江」ですら、猛烈に時代考証がずさんで、史実から外れて酷評でしたが・・・そのはるかに上の上を行く・・・酷さ・・・
大阪の陣も、関ケ原も、時代背景もいらない(和央を凛々しく美しくカッコよく撮る目的のみの映画)だと考えれば、あらゆる場面で「タカラヅカ!」している点は成功と言えます。
タカラヅカの舞台装置とシナリオを、茶々というヒロイン(和央ようか)を映えさせるために映画スクリーンで置き換えた。と受け止めて、見れば、さすがに・・と、感動します。ベルバラの戦国絵巻バージョン。
タカラヅカの舞台で和央ようかを見る代わりに、映画で見る。・・・そういうことだと思います。この企画の主旨は。
そして、その意味、演出では成功しています。
まず、和央ようか・・・タカラヅカばりのトップの衣裳で燦然と他の役者さんを完全に圧倒している。そしてタカラヅカっぽいベタな力いっぱいの台詞と演技。凛々しい騎馬姿で兜と鎧で敵陣に乗り込むところは、カッコいい。
最後まで、主役の和央ようかだけがギラギラ輝いている構成で、ほかの役者さんは、数段譲っていた。というより、本来の役者の微妙な演技はできず、和央に、のみこまれた格好で、脇役に徹していた。ここも、タカラヅカっぽい。主役だけが目立つ企画。
この映画を舞台だと思ってみれば、主役の和央ようかは、最後まで衆目を離さずトップスターとして君臨しており、存在感で他を圧倒している。ベタな台詞口調だが、たちまわり、みのこなし、首の動き、目線・・・舞台映えするような、大回りで、衣裳のデカさを感じさせない軽い身動きで、さすがにタカラヅカで鍛えぬいた!と感嘆。
ほかの役者さんは、デカい衣裳にのまれているし、声もイマイチ、衣裳を突き抜けるほど発声できない印象。衣裳が絢爛豪華すぎて、演技がくすんでいる。
これは、和央ようかを、ひきたてるための映画であって、和風ベルバラの戦国バージョン・・・として扱えば、まず、魅せてくれる出来だと思う。
ただ・・・こういった・・・舞台の様式に酔える観客かどうか?で、評価は分かれると思う。
製作費を回収できるのか?赤字興行が危ぶまれるけど、和央ようかのファンにとっては、騎馬姿で敵陣に乗り込む姿や、炎上する城内での別れのシーン、姉妹の行く末を気遣う様子などは、涙で堪能できたのでは?DVDもファンが買ってくれるとふんでいる??
全国公開でなくタカラヅカ大劇場で公開するなら、非常に賞賛される映画だと思います。舞台としてまとまっています。
茶々-天涯の貴妃(おんな)- 通常版 [DVD]
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購入オプションとあわせ買い
フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | 井上靖, 高田宏治, 谷村美月, 橋本一, 中林大樹, 寺島しのぶ, 和央ようか, 富田靖子, 吉野公佳, メイサツキ |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 9 分 |
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登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- EAN : 4988101135875
- 監督 : 橋本一
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 2 時間 9 分
- 発売日 : 2008/6/21
- 出演 : 和央ようか, 寺島しのぶ, 富田靖子, 谷村美月, 吉野公佳
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 東映ビデオ
- ASIN : B0015G9CIY
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 121,269位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月11日に日本でレビュー済み
2013年10月2日に日本でレビュー済み
舞台の道具はとても豪華で綺麗でした。
ですがストーリーは私には合いませんでした。
これを観てずっとオリジナルストーリーかと思っていたら井上靖先生の作品が原作とだと知って驚きました。
正直原作付でここまでやっちゃうのは如何かと思います。
こういうのがあると某作家の遺族が怒って映像化の許可を出さなったという話はもっともだと思います。
後半はかなり無理やりっぽい感じがしました。
以下演技に関して
和央さんの茶々の演技は宝塚からの癖なのでしょうが、聞いてて疲れてしまいます。舞台ならば聞き取りやすくてそうは感じないのでしょうけど。
渡部さんの秀吉の演技はたいへんよかったです。
ですがストーリーは私には合いませんでした。
これを観てずっとオリジナルストーリーかと思っていたら井上靖先生の作品が原作とだと知って驚きました。
正直原作付でここまでやっちゃうのは如何かと思います。
こういうのがあると某作家の遺族が怒って映像化の許可を出さなったという話はもっともだと思います。
後半はかなり無理やりっぽい感じがしました。
以下演技に関して
和央さんの茶々の演技は宝塚からの癖なのでしょうが、聞いてて疲れてしまいます。舞台ならば聞き取りやすくてそうは感じないのでしょうけど。
渡部さんの秀吉の演技はたいへんよかったです。
2016年10月30日に日本でレビュー済み
かなり酷評されてますね。
私もほとんど同じ意見。
ドラマの流れとしては、小谷城落城から
大阪城落城まで。
私は和央ようかの淀を批判するつもりはない。大目に見る。
ただし、渡部篤郎の秀吉は違和感ありまくり‼
おまけに秀吉には家来がいないの?
せめて石田三成くらいだせよ。
関ヶ原のシーンは当然カット。
せめてもの救いは、大坂夏の陣シーンだけはまあまあ迫力があった。
でも、後藤又兵衞も真田幸村も若すぎるような。
ちょっと大袈裟だったが、又兵衞も幸村も戦死のシーンが出てくるので。
松方弘樹の信長。
初めてじゃないよねえ。
もうちょっと信長らしいカッコウをさせてやれば良かったのに。
歴史好きの人、一日300円以下のレンタルなら観てもいいと思います。ただしお笑い感覚で。
私もほとんど同じ意見。
ドラマの流れとしては、小谷城落城から
大阪城落城まで。
私は和央ようかの淀を批判するつもりはない。大目に見る。
ただし、渡部篤郎の秀吉は違和感ありまくり‼
おまけに秀吉には家来がいないの?
せめて石田三成くらいだせよ。
関ヶ原のシーンは当然カット。
せめてもの救いは、大坂夏の陣シーンだけはまあまあ迫力があった。
でも、後藤又兵衞も真田幸村も若すぎるような。
ちょっと大袈裟だったが、又兵衞も幸村も戦死のシーンが出てくるので。
松方弘樹の信長。
初めてじゃないよねえ。
もうちょっと信長らしいカッコウをさせてやれば良かったのに。
歴史好きの人、一日300円以下のレンタルなら観てもいいと思います。ただしお笑い感覚で。
2011年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHKの江と比べながら観ました。
こっちの方が10倍は良くできていますね。
主演女優の演技に難があるという意見にも納得できますが、
それも江と比べたら霞んで見えるかな。
こっちの方が10倍は良くできていますね。
主演女優の演技に難があるという意見にも納得できますが、
それも江と比べたら霞んで見えるかな。
2010年11月17日に日本でレビュー済み
とにかくあちらこちらで涙しました。和央さんの迫力と美しさに堪能し、茶々の生き様、そしておごうの生き様に涙するばかりです。宝塚時代の和央さんとは違う女性としての立ち居振る舞いに、ただならぬオーラを感じました。
さらに、寺島しのぶさんもさすがですね。私を泣かせてくれました。歴史物を期待した方には、物足りないかもしれませんが、女性の生き方、一生の物語ととらえれば、本当に悲しく美しく、気高い女性、茶々を愛さずにはいられません。
さらに、寺島しのぶさんもさすがですね。私を泣かせてくれました。歴史物を期待した方には、物足りないかもしれませんが、女性の生き方、一生の物語ととらえれば、本当に悲しく美しく、気高い女性、茶々を愛さずにはいられません。
2009年12月31日に日本でレビュー済み
レビューが散々でしたので、期待しないで観ましたが、意外と面白かったです。
史実とまったく違う場面もありましたし、演出オーバー的な部分もありましたが
逆にイメージ映像と思って観ました。
往年のTB○やテレ東のとんでも歴史ドラマの歴史改ざんも似たようなものですし。
絵は豪華絢爛ですし、映像美も良い。俳優さんもいい演技しています。
茶々さん役の女優さんは宝塚の方なので、台詞に癖があります。
が、茶々は女城主であり天下を握った女なので、
この威圧感と凛とした部分は必要なのではと思いました。
戦国の女は城と家に縛られる。いわば家と城の囚人のようなもの。
いや、歴史の中の囚人といっても良いでしょう。
その中でいかに男たちと対決するかと言えば、家に入って子を産んで、家を牛耳るしかない。
数々の人生が駆け巡るが、その人生の結末は同じようなもの・・・。
人生の終わりは夢幻・・・。
とんでも作品なのに茶々のラストカットはしみじみと涙しました(EDは合っていないけどw)。
少し構成が悪い気がします。茶々の前半生がはしょりすぎ。
正直言って名作にはならない映画だろうけど、観た後に何か残る作品だと思う。特に女性には。
史実とまったく違う場面もありましたし、演出オーバー的な部分もありましたが
逆にイメージ映像と思って観ました。
往年のTB○やテレ東のとんでも歴史ドラマの歴史改ざんも似たようなものですし。
絵は豪華絢爛ですし、映像美も良い。俳優さんもいい演技しています。
茶々さん役の女優さんは宝塚の方なので、台詞に癖があります。
が、茶々は女城主であり天下を握った女なので、
この威圧感と凛とした部分は必要なのではと思いました。
戦国の女は城と家に縛られる。いわば家と城の囚人のようなもの。
いや、歴史の中の囚人といっても良いでしょう。
その中でいかに男たちと対決するかと言えば、家に入って子を産んで、家を牛耳るしかない。
数々の人生が駆け巡るが、その人生の結末は同じようなもの・・・。
人生の終わりは夢幻・・・。
とんでも作品なのに茶々のラストカットはしみじみと涙しました(EDは合っていないけどw)。
少し構成が悪い気がします。茶々の前半生がはしょりすぎ。
正直言って名作にはならない映画だろうけど、観た後に何か残る作品だと思う。特に女性には。
2011年1月8日に日本でレビュー済み
はじめに言いますが、この星2つは、美術スタッフと特撮スタッフに敬意を表してです。はっきり言って、こんな映画を作ったスタッフは何を考えているのでしょうか?
豪華な役者陣ではありますが、名前ばかりの豪華さ。冒頭の織田信長を演じた松方弘樹の大根さ!(アップの目の動きは、昭和ゴジラのアップ人形のよう)。中村獅童の深みのない家康に
渡部篤郎の覇気のない秀吉(しかも、目が死んでる)。そして何と言っても、宝塚男役丸出しの和央ようか。和央さん、あなたは茶々なのですよ・・・・。子供時代の子役女優さんのほうが
ずっと綺麗だったのは何故でしょうか?近年の歴史エンターテイメント映画でここまで時代考証を無視した映画も珍しいです。かろうじて、北政所の余貴美子、千姫の谷村美月とかの演技が
光りますが、主要キャストの大根さを支えるにはいたっていません。特に、茶々がダースベーダーみたいな黒いよろいを着て秀頼を従えて(また、しょぼい鎧をお召しで)、颯爽と馬に乗り
家康に会いに行く場面はさすがに無理があり大笑いさせてもらいました。ここまできたら、宝塚のよう歌と踊りが入ってくれたほうが幸せというものです。
大阪の陣が起きたのは、幕府(家康)の一方的な思惑とは言え、豊臣方にも時勢を読み謝った点や幕府の神経を逆なでするような行動(浪人を大量に召抱えたり、諸大名に密書を送ったり・・・)が
あったからでしょうに、家康を侵略者と描き豊臣を被害者と描くのは時代錯誤もいいところです。家康と茶々の水面下での政治的バトルも面白いはずなんですがね・・・。この人たちでは
無理かな。
反面、セットや衣装の豪華さには目を奪われます!!特撮も素晴らしいです。宝塚の和央さんのファンならたまらない一品でしょうが、他の方には勧めません。レンタルビデオで
見てから購入を判断したほうが良いです・・・。これを見るくらいなら、大河ドラマや他の映画のほうが良いかも知れませんが。
豪華な役者陣ではありますが、名前ばかりの豪華さ。冒頭の織田信長を演じた松方弘樹の大根さ!(アップの目の動きは、昭和ゴジラのアップ人形のよう)。中村獅童の深みのない家康に
渡部篤郎の覇気のない秀吉(しかも、目が死んでる)。そして何と言っても、宝塚男役丸出しの和央ようか。和央さん、あなたは茶々なのですよ・・・・。子供時代の子役女優さんのほうが
ずっと綺麗だったのは何故でしょうか?近年の歴史エンターテイメント映画でここまで時代考証を無視した映画も珍しいです。かろうじて、北政所の余貴美子、千姫の谷村美月とかの演技が
光りますが、主要キャストの大根さを支えるにはいたっていません。特に、茶々がダースベーダーみたいな黒いよろいを着て秀頼を従えて(また、しょぼい鎧をお召しで)、颯爽と馬に乗り
家康に会いに行く場面はさすがに無理があり大笑いさせてもらいました。ここまできたら、宝塚のよう歌と踊りが入ってくれたほうが幸せというものです。
大阪の陣が起きたのは、幕府(家康)の一方的な思惑とは言え、豊臣方にも時勢を読み謝った点や幕府の神経を逆なでするような行動(浪人を大量に召抱えたり、諸大名に密書を送ったり・・・)が
あったからでしょうに、家康を侵略者と描き豊臣を被害者と描くのは時代錯誤もいいところです。家康と茶々の水面下での政治的バトルも面白いはずなんですがね・・・。この人たちでは
無理かな。
反面、セットや衣装の豪華さには目を奪われます!!特撮も素晴らしいです。宝塚の和央さんのファンならたまらない一品でしょうが、他の方には勧めません。レンタルビデオで
見てから購入を判断したほうが良いです・・・。これを見るくらいなら、大河ドラマや他の映画のほうが良いかも知れませんが。
2009年3月15日に日本でレビュー済み
エンターテイメント映画としてはお金もかけられており、そこそこ見どころもある。ただし、歴史ものとしてみた場合、いろいろと難しいところがある。ある程度の脚色は問題ないであろうが、淀君の西洋式甲冑姿、大坂城の最後などは疑問である。
原作とはかなり乖離があるようだ。
ただ、一般に「ヒステリー的」女性とされる淀君をここまで主人公として描いたのは興味深いといえる。
原作とはかなり乖離があるようだ。
ただ、一般に「ヒステリー的」女性とされる淀君をここまで主人公として描いたのは興味深いといえる。