前作のメインチューン「手をつなごう」より格段にポップ&キャッチーな今作「おかえり」は
これまでの絢香にはあまりなかったタイプの楽曲だ。
イントロレスに近い前サビで始まり、比較的穏やかなAメロとBメロ後半からサビへの繋がりにも
無理がない。
この流れるような展開を絢香は力まずに、しかし所々ではアタックを効かせながら歌を紡いでいく。
力強い歌唱のDメロから一転して静かなCメロへの繋がりもいい。
当代随一の歌姫、絢香のポップで優しい一面を上手く引き出したワーナー制作部の手腕は見事。
彼女の歌にも十分に情感があって、力任せではない点に好感が持てる。