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ガレー船徒刑囚の回想 (岩波文庫 青 473-1) 文庫 – 1996/9/17

4.3 5つ星のうち4.3 10個の評価

カトリックの支配していたルイ14世治下のフランスで,17歳の時から12年間ガレー船の徒刑囚としてすごした一プロテスタントの記録(1757).服役中に52%が亡くなるというガレー船徒刑囚の苛酷な体験を回想した唯一の記録といわれ,当時のフランスの政治状況,宗教をめぐる状態,司法制度などについての貴重な証言をも含む.本邦初訳.
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1996/9/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1996/9/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 466ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003347315
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003347317
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 10個の評価

著者について

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ジャン・マルテ−ユ
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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
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10グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年6月21日に日本でレビュー済み
プロテスタントが迫害の対象となっていた17世紀のフランスからオランダに脱出を試みるものの、敢え無く捕まりガレー船の徒刑囚となり12年間の苦役に耐えるマルテーユの生活を綴った回想記である。

棄教(カトリックへの改宗)を表面上でも果たしさえすれば解放される、という幾度とない誘いや機会があったにも関わらず、頑なにプロテスタントへの信仰を守り通した信仰告白の本である。当時のカトリックの司教やイエズス会が如何に堕落していたのか、世俗化していたのか、という点について手厳しく表されており、それらが著者の神を第一に頼りにする揺るぎない信仰心と対比されている。著者は神への畏れをもって真実の信仰のある人生を送ったとのであろう。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文字が小さすぎて読み続けられない。
2010年1月23日に日本でレビュー済み
宗教的な迫害によりガレー船へ送られた筆者、とても記録などできない状況なのに、回想は若い時の逃避行や土牢での出来事も詳細まで詳しく、文章も小説風で読みやすいです。
迫害する国教のカトリックとされるプロテスタント。カトリック側でもプロテスタントに同情するものやプロテスタントでも表面的に改宗するもの、さまざまな人がいる中で、著者は迫害されても信仰を捨てないことが、神の祝福を得られると命より信仰を大事にする姿勢が終始一貫しており、徒刑囚でありながら敬意を払われています。
ガレー船の操船指揮官の徒刑囚への仕打ちは、残忍、冷酷でまるで北斗の拳の世界です。
何より、それらの仕打ちがまったく平気な側と、心を痛めて何かの役に立ちたいと親切を申し出る人たちのギャップがあまりにも大きいです。
人間に不可能な労役が、恐怖と痛みを与えることにより可能になるというところや合間に内職をするところなどは面白かったりします。
なかなかすごい本だと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月5日に日本でレビュー済み
近年は中世西欧を模した異世界ファンタジーのゲームや小説も隆盛して「ガレー船」という単語も決して歴史学的専門用語ではなく広く知られているかもしれません。
『ガレー船徒刑囚の回想』はルイ14世時代の仏における史実のガレー船の実態、新教徒に対する弾圧の様子等を細かく具体的に描写し、生々しく今に伝える史料です。
「事実は小説よりも奇なり」の言葉の存在意義を示す作品です。他の方も絶賛してますが、下手な冒険ファンタジーより読み物として遥かに面白い名著です。史料として価値が高い上に文筆も優れているという作品では、カエサル『ガリア戦記』や司馬遷『史記』等が有名ですが、本書は知名度では劣るにせよ、内容的にはそれらを上回るかもしれません。
臨場感や迫力は確かにアクション映画や小説を凌駕する程です。だが本書は岩波文庫の青、つまり創作ではなく歴史的史料なのです。各種研究により、書かれている人物や事件等の内容についての裏付けも取られているそうです。
翻訳もまた、本書の面白さを損なわず、それでいて読者が読みやすいように工夫されています。そもそも著者がたびたび文中で述べているように、原文が読者を退屈させないような記述、構成となっているのです。
前半部分では著者がガレー船徒刑囚となり解放されるまでの波乱の半生が描かれており、ガレー船の構造や船内組織などといった資料的なものが後半にまとめられています。
読んでいる過程で「徒刑囚たちは、靴下を編むための木綿をどう入手しているのだろう?」などといった疑問が生じてくるはずですが、読者が抱くであろうそういった疑問点を著者はきちんと解説しています。
こんな凄い本があったとは……と驚くばかりです。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年9月1日に日本でレビュー済み
 フランスでは商人層を中心にプロテスタントが広がりましたが,支配層からの強烈な弾圧の結果,フランスのプロテスタント(ユグノー)はイギリス,オランダ,ドイツ,スイスなどに逃亡せざるを得ませんでした。逃亡しないで,あるいは逃亡中に捕まった場合は,男はガレー船の船こぎとして死ぬまで働かされました。この政策の問題点は今日では明らかです。フランスは重農主義になったのに対し,イギリス,ドイツ,オランダ,スイス,いずれも商業が盛んになりました。
 この本は,当局に捕まってガレー船に送られた青年の貴重な記録です。ユグノーの受けた弾圧の記録にとどまらず,宗教の名のもとに権力が弾圧を加えた記録としても,その後のフランスの衰退とともに永遠に記録されるべき事実です。
 また、日本においても,再び同様のことが起こらないよう,私たちが記憶すべき事実だと思います。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年6月30日に日本でレビュー済み
フランスでのカトリックとプロテスタントの関係が興味深いが、ガレー船での話は同じようなもので魅力が無い。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年9月26日に日本でレビュー済み
この本の内容について、恐らく様々な見地から研究・考察できることでしょう。そして様々な示唆を得る事が出来る本であると思います。が、しかし、
そんな事よりもこの本はスゴイ!。
他の方も書いているようにまさに映画を見ているような臨場感。
久しぶりに、実に久しぶりに「面白くて本が手放せない」という経験をしました。
まずは手にとって、手に汗握る体験をして下さい。
面白い~~~!こと請け合いです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート