これまで、帝国憲法からに日本国憲法へ移行したことにより、憲法典と皇室典範の関係が「典憲体制」が完全に崩れたと考えていた。しかしながら、現在においても、典憲体制の「余韻」と言っていいのだろうか、まだその関係性がまだ残っていると感じた。
また、皇室の考える「国民」(臣民)のカテゴリーが実はあり、その範囲内に入らない人々(精神病者、ホームレス等)がいまだにあるということ、そして、昭和天皇→上皇・皇太后の代になるにしたがって、その範囲が広がってきたことは感慨深い。
憲法/皇室の関係という点を考えてみよう。そうすると、明治以来、「天皇は政治に影響を行使しない」という点では共通している。しかし、「典憲体制」が崩れつつある、日本国憲法下では、「退位」一つとっても、法律の改正或いは、新法の制定と政治的影響が生じ、当時の天皇が苦慮されたと推測できる。
最後に、平成時代に広がった「国民」の範囲は今後も拡大していくと考えられるねとともに、「退位」問題に起因して「典憲体制」がもう一度考え直す機会になればと思う。
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平成の終焉: 退位と天皇・皇后 (岩波新書 新赤版 1763) 新書 – 2019/3/21
原 武史
(著)
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平成とは天皇制の新たなスタイルが確立された時代だった。日本中をくまなく訪ね歩き、自らの思いを国民に直接語りかけてきた天皇明仁と皇后美智子。二人が生み出した「平成流」は退位後も受け継がれていくのか。皇太子(妃)時代からの足跡を丹念にたどり、「象徴」と国民との奇妙な政治的関係性を問い直す。
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2019/3/21
- ISBN-104004317630
- ISBN-13978-4004317630
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2019/3/21)
- 発売日 : 2019/3/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 262ページ
- ISBN-10 : 4004317630
- ISBN-13 : 978-4004317630
- Amazon 売れ筋ランキング: - 279,310位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,397位岩波新書
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2021年1月26日に日本でレビュー済み
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2019年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「なか見!検索」が出来ないので参考のため目次を記します。 「序論」に続いて
第1章:「おことば」を読み解く
第2章:「平成」の胚胎
第3章:「平成」の完成
第4章:ポスト平成の行方
副題を見ずに予約購入したので「平成という時代と過去の時代との比較論」と思ってました。中身を見て初めて今上天皇退位のお話だと知りました。
「〇〇新書」は啓蒙書で、啓蒙書とは高校生、専門外の大学生、一般社会人向けの本ですが本書は中学生でも読める易しい本です。
第1章では「おことば」の全文が掲載されており、一語一語の深い意味の分析がなされてます。文章とはこうやって読むものかと感心しました。
第2章では皇太子時代の両陛下の行啓を中心に記載されてます。特に広島・長崎・沖縄
第3章では即位後の両陛下の行幸啓と昭和天皇との違いが述べられてます。被災地訪問、海外の戦地訪問
第4章では当面の予定と新天皇・皇后陛下に代ってどういう変化が予想されるか推測されてます。予定は
2019年4月30日:「退位式正殿の儀」
5月1日:「剣璽等承継の儀」、改元、「即位後朝見の儀」
10月22日:「即位式正殿の儀」、「祝賀御列の儀」
11月14日夕~15日未明:大嘗祭 ・・・一連の儀式の中で最も重要
新天皇・皇后陛下に代っての変化ですが著者は「変化はある」と述べてます。
第1章:「おことば」を読み解く
第2章:「平成」の胚胎
第3章:「平成」の完成
第4章:ポスト平成の行方
副題を見ずに予約購入したので「平成という時代と過去の時代との比較論」と思ってました。中身を見て初めて今上天皇退位のお話だと知りました。
「〇〇新書」は啓蒙書で、啓蒙書とは高校生、専門外の大学生、一般社会人向けの本ですが本書は中学生でも読める易しい本です。
第1章では「おことば」の全文が掲載されており、一語一語の深い意味の分析がなされてます。文章とはこうやって読むものかと感心しました。
第2章では皇太子時代の両陛下の行啓を中心に記載されてます。特に広島・長崎・沖縄
第3章では即位後の両陛下の行幸啓と昭和天皇との違いが述べられてます。被災地訪問、海外の戦地訪問
第4章では当面の予定と新天皇・皇后陛下に代ってどういう変化が予想されるか推測されてます。予定は
2019年4月30日:「退位式正殿の儀」
5月1日:「剣璽等承継の儀」、改元、「即位後朝見の儀」
10月22日:「即位式正殿の儀」、「祝賀御列の儀」
11月14日夕~15日未明:大嘗祭 ・・・一連の儀式の中で最も重要
新天皇・皇后陛下に代っての変化ですが著者は「変化はある」と述べてます。
2019年4月14日に日本でレビュー済み
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今上(平成)天皇が、日本国憲法の制約と葛藤のもと、安倍晋三一派=日本会議を代表とする右派と対峙しながら立憲君主としてあるべき姿を追い求めた苦難の軌跡が描かれた一冊です。
他の方が評している通り、著者の原先生は左寄りの方ですが、いわゆる左巻きの学者というわけではなく、内容もバランスの取れています。
逆に、右派の著者であれば大変な内容(何がどう大変なのかはあえて申しませんが)となっていたのではないでしょうか。
平成が終わりを迎えようとしている中、平成という時代を振り返る書物はポツポツと出てきていますが、天皇/皇后両陛下の歩みに焦点を当て、次世代への展望も示しているという点でユニークで、是非読むことをお勧めします。
他の方が評している通り、著者の原先生は左寄りの方ですが、いわゆる左巻きの学者というわけではなく、内容もバランスの取れています。
逆に、右派の著者であれば大変な内容(何がどう大変なのかはあえて申しませんが)となっていたのではないでしょうか。
平成が終わりを迎えようとしている中、平成という時代を振り返る書物はポツポツと出てきていますが、天皇/皇后両陛下の歩みに焦点を当て、次世代への展望も示しているという点でユニークで、是非読むことをお勧めします。
2019年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「国民ひとりひとりが望ましい天皇制のあり方について再度そのものを存続すべきか否かも含め議論することが求められよう」に共感
2019年5月30日に日本でレビュー済み
天皇の退位・即位が続く中で、知人友人らの思わぬ真意に触れ何人かの友人を失った。私はやはり、天皇制を明確に批判する人でなければ、イヤだ。昭和史や戦後史の専門家、これまで愛読してきたノンフィクション作家なども、いつの間にか天皇に対するゆえなき尊崇をにじませたりして、落胆させられた。
さて、原武史はどうか。「おことば」の分析は鋭い。平成天皇が無意識のうちにも、あるいは世の動きに乗せられて、憲法の定めを越えた権威を振るってしまっていることが、指摘されている。そして、彼が象徴の務めと考えた二本の柱、あちこち巡り歩く行幸啓と、宮中祭祀の問題点についても触れられている。宮中祭祀はほとんどが明治以降につくられたものだそうで、非常に数が多い。これについては私はいままでよく知らなかったが、天皇とはこんな神がかりの存在だったのかと驚き、象徴などと言うのはやめてくれ、と心底思った。
だが、原武史の論点が怪しくなるのは、行幸啓のとくに平成皇后のふるまいに触れたあたりからだ。本書は地方への行幸啓の記録は地方新聞の記事に拠っているという。ところがそれが、行程や日程の記録にとどまらず、天皇皇后の人々とのふれあいまで新聞記事を抜粋しているため、だんだん記述がおかしくなっている。マスコミが天皇制に批判的な言辞などまったく載せなくなっているのは、周知のことだ。しかも著者は最初の方で、天皇皇后が出先で触れている人々というのは、あらかじめ天皇をありがたがる人に限られているのだ、という趣旨の記述さえしているのだが。
あげくに、平成皇后を「ことばの人」などと持ち上げて、カトリックの教養に助けられた深い人道主義を持ち合わせているかのように書いている。だとすればその皇后が、天皇が行う宮中での神事、天照大神を祖先として崇め奉る一連の行事にも参加しているのは、なんという大きい矛盾なのだろう。「ことばの人」であるなら、その点をこそ明確に説明してもらいたいものだ。精神の根幹や、生への向き合い方の基本まで、ただ夫にゆだねてしまうなら、それこそが男尊女卑の最たるものではないか。また真の人道主義者であるならば、家族も家も失った悲惨な境遇の人に会った日に、自分は大きな城のなかでぬくぬくとした床に就くのに、苦しみを感じないのだろうか。
最後の方で、原武史は自分の論点の不足を補うかのように、1948年に坂口安吾が書いた「天皇陛下にささぐる言葉」を引用している。坂口のような厳しい天皇批判が影をひそめてしまった現在を、憂うるばかりではどうしようもないわけだが。
付言。この本はたぶん大急ぎでつくられたのですね。検閲厳しい岩波ともあろうものが、とんでもない誤植が43頁にある。イギリスの「チャールズ皇太子」とすべきなのが「チャーチル皇太子」となっている。(笑)
さて、原武史はどうか。「おことば」の分析は鋭い。平成天皇が無意識のうちにも、あるいは世の動きに乗せられて、憲法の定めを越えた権威を振るってしまっていることが、指摘されている。そして、彼が象徴の務めと考えた二本の柱、あちこち巡り歩く行幸啓と、宮中祭祀の問題点についても触れられている。宮中祭祀はほとんどが明治以降につくられたものだそうで、非常に数が多い。これについては私はいままでよく知らなかったが、天皇とはこんな神がかりの存在だったのかと驚き、象徴などと言うのはやめてくれ、と心底思った。
だが、原武史の論点が怪しくなるのは、行幸啓のとくに平成皇后のふるまいに触れたあたりからだ。本書は地方への行幸啓の記録は地方新聞の記事に拠っているという。ところがそれが、行程や日程の記録にとどまらず、天皇皇后の人々とのふれあいまで新聞記事を抜粋しているため、だんだん記述がおかしくなっている。マスコミが天皇制に批判的な言辞などまったく載せなくなっているのは、周知のことだ。しかも著者は最初の方で、天皇皇后が出先で触れている人々というのは、あらかじめ天皇をありがたがる人に限られているのだ、という趣旨の記述さえしているのだが。
あげくに、平成皇后を「ことばの人」などと持ち上げて、カトリックの教養に助けられた深い人道主義を持ち合わせているかのように書いている。だとすればその皇后が、天皇が行う宮中での神事、天照大神を祖先として崇め奉る一連の行事にも参加しているのは、なんという大きい矛盾なのだろう。「ことばの人」であるなら、その点をこそ明確に説明してもらいたいものだ。精神の根幹や、生への向き合い方の基本まで、ただ夫にゆだねてしまうなら、それこそが男尊女卑の最たるものではないか。また真の人道主義者であるならば、家族も家も失った悲惨な境遇の人に会った日に、自分は大きな城のなかでぬくぬくとした床に就くのに、苦しみを感じないのだろうか。
最後の方で、原武史は自分の論点の不足を補うかのように、1948年に坂口安吾が書いた「天皇陛下にささぐる言葉」を引用している。坂口のような厳しい天皇批判が影をひそめてしまった現在を、憂うるばかりではどうしようもないわけだが。
付言。この本はたぶん大急ぎでつくられたのですね。検閲厳しい岩波ともあろうものが、とんでもない誤植が43頁にある。イギリスの「チャールズ皇太子」とすべきなのが「チャーチル皇太子」となっている。(笑)
2019年10月7日に日本でレビュー済み
退位の「おことば」の詳細な分析に続き、皇太子時代、天皇時代にどのような活動を行ってきたのかが紹介されている。この「おことば」の分析は秀逸だと思う。何人かが感じたであろう、違和感の正体がわかる。熟慮の末の言葉だではあるだろうが、同時に優れた皇室史の専門家など良識ある識者の助言が得られなかったのではないかと疑問が残る。
私たちは天皇制を今あるものとして受け入れるのではなく、この制度に関し、正面から取り組み、その意味するところ、どうあるべきかを考えるときに来ているのではないだろうか。
私たちは天皇制を今あるものとして受け入れるのではなく、この制度に関し、正面から取り組み、その意味するところ、どうあるべきかを考えるときに来ているのではないだろうか。
2020年2月9日に日本でレビュー済み
朝日新聞的な旧左翼が好む表現、語法や論述、例えば超国家主義とか、には著者の現状分析の浅さを感じる。平成天皇の政治行動やその効果や日本社会の現実との関係の分析を期待すると裏切られます。資料を駆使しているわりに、見方が一面的で断定的です。
あとがきで、著者自身への宮内庁の反論には、『宮内庁単独では判断できない』ので、その背後には『ある人物』がいて、『その名前を聞いた時、なるほどと思った』そうだが、つまり宮内庁内の人間ではないのだろう。著者がそこまで言うのなら、言論人として、実名を挙げれば良いのでは。後味の悪いあとがきは不愉快だった。
あとがきで、著者自身への宮内庁の反論には、『宮内庁単独では判断できない』ので、その背後には『ある人物』がいて、『その名前を聞いた時、なるほどと思った』そうだが、つまり宮内庁内の人間ではないのだろう。著者がそこまで言うのなら、言論人として、実名を挙げれば良いのでは。後味の悪いあとがきは不愉快だった。
2019年6月1日に日本でレビュー済み
天皇家(上皇・天皇)権力の二重性を指摘しているが、権力とは具体的にどのような事を指すのか? 天皇は日本国の象徴として憲法に定められており、権力を持たない存在である事は小学生でも理解している。国民の天皇家への敬意が高まれば権力が現れるとする暴論を述べており見識を疑う。