まず私個人として、非常に楽しめた作品です。
他の方が仰るように、この作品の舞台・現象はほのかにホラーゲームの雰囲気を感じさせます。
ですがそれは決して非難の言葉ではありません。寧ろこの作品を娯楽大作たらしめる要素の一つであると言えます。
ホラー以外に目を向ければ、平成も終わりに近づく日本から消えつつある土着信仰的且つある種幻想的な情景や、敗戦を間近にした軍国少年の気概が放つ哀愁を感じとることができます。
この言い方には語弊が生じるかも知れませんが、『俗なホラー・冒険譚』が好きな人は、買って損のない小説と思えます。
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迷い家 (角川ホラー文庫) 文庫 – 2019/9/21
山吹 静吽
(著)
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購入オプションとあわせ買い
山のお屋敷は、人さ、とるのだぞ――民話伝承を取り込んだ壮大な超大作!
昭和20年。疎開先で妹・真那子が神隠しに。11歳の少年・遠野心造は、妹を探し巨大な屋敷に足を踏み入れる。謎の犬「しっぺい太郎」に助けられ、怪異と戦う心造の胸には、いつしか紅蓮の野望が芽生え――
昭和20年。疎開先で妹・真那子が神隠しに。11歳の少年・遠野心造は、妹を探し巨大な屋敷に足を踏み入れる。謎の犬「しっぺい太郎」に助けられ、怪異と戦う心造の胸には、いつしか紅蓮の野望が芽生え――
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2019/9/21
- 寸法10.8 x 1.7 x 15 cm
- ISBN-10404108394X
- ISBN-13978-4041083949
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商品の説明
著者について
●山吹 静吽:1987年京都府生まれ、大阪府在住。龍谷大学法学部卒業。現在、リハビリ介助を行う介護士として勤める。2017年、「迷い家」で第24回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉を受賞(受賞時筆名:霞澄晴吽)。同作単行本でデビュー。趣味は居合道と山籠もり。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2019/9/21)
- 発売日 : 2019/9/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 432ページ
- ISBN-10 : 404108394X
- ISBN-13 : 978-4041083949
- 寸法 : 10.8 x 1.7 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 288,236位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 549位角川ホラー文庫
- - 1,542位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
疎開先で行方不明になった妹を探して少年は“迷い家”に招き入れられる。そこは御伽草子の宝物が…昔語りの妖怪が…集められた魔処…しつぺい太郎に導かれて辿り着く結末の前段と、忘れ去った過去に誘われて養父と共に“迷い家”を再訪する嘗ての少女を描いた後段、館の静謐な恐怖と相反する妖怪たちを絡めたホラーなパートのエンタメ迫力もさることながら、終戦に取り残された少年の戦後の所謂戦争を知らない、平成に下っては他人事、知ろうともしない私達日本人に投げ掛けられたメッセージが深いと感じさせられた。
2017年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本ホラー小説大賞の優秀賞受賞作品。
はっきり言えば、この作品は好き嫌いがクッキリと現れる作品だろう。
迷い家の中に現れる数々の奇妙なアイテムやゾッとする化け物は
2010年前後に流行ったフリーホラーゲームに近いノリを感じる。
またその中身に関しても、遠野物語等の民話上の逸話を基にしたものであり、ある意味で非常に「厨二臭い」イメージを抱くだろう。
加えて話の展開に関しても、かなりの大風呂敷を敷いたのがそれに拍車を掛けている。
最後の締め方も、なんだか曖昧と言うかご都合的になったのも頂けない。
しかしながら冒頭の疎開先シーンは非常に良く書けていると思う。主人公の描写や、軍国少年の気迫迫る台詞も秀逸だ。
この様な時代背景を秀逸に描けるのであれば、其方にフォーカスすれば良かったのにと思う。
例えば小松左京の牛の首の様な、戦後をバックにした名作だって書けたかもしれないと考えれば
作者の地力の高さと、作品としての惜しさを感じる。
今回のホラー小説大賞発行の中では一番の力作だと思うが
選考員のレビューにもある様に、他作品もそうであるが、極めてゲーム臭のする作風である。
それも時代なのかもしれないが、個人的には小説ならではの「空気」を出せる様な作品が出ることを期待する。
はっきり言えば、この作品は好き嫌いがクッキリと現れる作品だろう。
迷い家の中に現れる数々の奇妙なアイテムやゾッとする化け物は
2010年前後に流行ったフリーホラーゲームに近いノリを感じる。
またその中身に関しても、遠野物語等の民話上の逸話を基にしたものであり、ある意味で非常に「厨二臭い」イメージを抱くだろう。
加えて話の展開に関しても、かなりの大風呂敷を敷いたのがそれに拍車を掛けている。
最後の締め方も、なんだか曖昧と言うかご都合的になったのも頂けない。
しかしながら冒頭の疎開先シーンは非常に良く書けていると思う。主人公の描写や、軍国少年の気迫迫る台詞も秀逸だ。
この様な時代背景を秀逸に描けるのであれば、其方にフォーカスすれば良かったのにと思う。
例えば小松左京の牛の首の様な、戦後をバックにした名作だって書けたかもしれないと考えれば
作者の地力の高さと、作品としての惜しさを感じる。
今回のホラー小説大賞発行の中では一番の力作だと思うが
選考員のレビューにもある様に、他作品もそうであるが、極めてゲーム臭のする作風である。
それも時代なのかもしれないが、個人的には小説ならではの「空気」を出せる様な作品が出ることを期待する。
2018年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かった。映画化されないかな?
”ホラー小説”以外の作品も読んでみたい作家さんですね。
”ホラー小説”以外の作品も読んでみたい作家さんですね。
2021年4月11日に日本でレビュー済み
表紙詐欺。
ハリポタみたいな気持ちで読めば面白いと思う。
ホラーを求めて読んだらだらだらと霊宝うんちくが続いてほぼ何も起きず。
一章で飽きました。
ハリポタみたいな気持ちで読めば面白いと思う。
ホラーを求めて読んだらだらだらと霊宝うんちくが続いてほぼ何も起きず。
一章で飽きました。
2019年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何の情報も無しに手に取ってみたのですがゲームっぽいです
個人的に、ゲームに興味のない私には特に色々なアイテム(霊宝)の説明があまり馴染めませんでした
あと、まとまりが悪いせいか終盤が少しグダったように感じます
登場人物の心境や妖達の使い方とか物語の設定自体は興味深いですし、冒頭から惹き込まれましたし、もう少しまとまりよくならなかったのかなぁと勿体ない感じです。
特に登場人物の心境をもっと大事に扱えば読み応えももっと上がるように思います。
余談ですが、戦争に行った私の祖父ちゃん達がこれを読んだら心造に一喝するかもしれません。
「勝ち負けなんかよりも悲しみしか生まれない」って。
個人的に、ゲームに興味のない私には特に色々なアイテム(霊宝)の説明があまり馴染めませんでした
あと、まとまりが悪いせいか終盤が少しグダったように感じます
登場人物の心境や妖達の使い方とか物語の設定自体は興味深いですし、冒頭から惹き込まれましたし、もう少しまとまりよくならなかったのかなぁと勿体ない感じです。
特に登場人物の心境をもっと大事に扱えば読み応えももっと上がるように思います。
余談ですが、戦争に行った私の祖父ちゃん達がこれを読んだら心造に一喝するかもしれません。
「勝ち負けなんかよりも悲しみしか生まれない」って。
2017年11月26日に日本でレビュー済み
選考委員の方々も述べられているように屋敷の舞台設定についてはゲームっぽさは否めません。
それを面白いと思うのか、陳腐だと感じるのかは人それぞれの感性によると思います。
”怪異譚”との触書があったのでそちらが主題であると思って手に取りましたが、これは主人公・心造少年と戦争の物語を民話伝承で彩ったような作品です(とはいっても正直読み終えるまで分かりませんでした)。
話の広げ過ぎなのか終盤は駆け足ですが、背景描写は丁寧で非現実的な中に現実味を感じられます。
好き勝手書かせて頂きましたが、私としては充分に人に薦められる作品であると思います。
それを面白いと思うのか、陳腐だと感じるのかは人それぞれの感性によると思います。
”怪異譚”との触書があったのでそちらが主題であると思って手に取りましたが、これは主人公・心造少年と戦争の物語を民話伝承で彩ったような作品です(とはいっても正直読み終えるまで分かりませんでした)。
話の広げ過ぎなのか終盤は駆け足ですが、背景描写は丁寧で非現実的な中に現実味を感じられます。
好き勝手書かせて頂きましたが、私としては充分に人に薦められる作品であると思います。