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きみの歌が聞きたい 単行本 – 2006/4/22
野中 柊
(著)
夫に恋人がいることを知って傷つきながらも、諦念を抱いて日々を送る美和。そんな彼女と共に、天然石のアクセサリー・ブランドを立ち上げた幼馴染の絵梨。そして、絵梨のかつての恋人であり、さまようようにして生きる少年ミチル。いつしか、美和とミチルは週に一度だけベッドを共にするようになる……。優しさと慈しみに満ちた長編恋愛小説。
- 本の長さ279ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2006/4/22
- ISBN-104048736884
- ISBN-13978-4048736886
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商品の説明
著者について
1964年生まれ。立教大学卒業後、渡米。ニューヨーク州で3年半暮らす。1991年「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞し、デビュー。近著に『参加型猫』(マガジンハウス)、『ジャンピング☆ベイビー』『ガール ミーツ ボーイ』(新潮社)、『ひな菊とペ パーミント』(講談社)、『あなたのそばで』(文藝春秋)などがある。
登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2006/4/22)
- 発売日 : 2006/4/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 279ページ
- ISBN-10 : 4048736884
- ISBN-13 : 978-4048736886
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,502,982位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 35,734位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
涙なしには読めない作品。三者プラス一人が、それぞれ狂っており、それぞれ非常に優しい性質をもっている。ときとして冷酷な判断を下しても、人はどこまでも他人に優しくなれるのだなと思う。それで、人としてほんとうに、救われる。しかし色褪せない思い出には、どうしたって締めくくりが必要なのだろうか。(泣)
2006年11月12日に日本でレビュー済み
静かな口調でしっとりと進んでいく物語。
『痛くない?』
『痛いわ』
『どこが?』
『どこもかしこも・・・』
こんな会話に胸がきゅーっとなります。
たくさん恋人がいるけれど、何故か満たされない絵梨も痛いけど切ない。
自分は浮気をしつつ、妻が自分から離れていくことを許せない身勝手な夫・光隆も、痛いけど切ない。
美和の、一緒になることはないけれど彼(ミチル)を本当に愛していたと思う。という気持ちも痛いけど切ない。
ミチルの存在そのものが痛くて切ない。でも愛しい。
わぁーっという盛り上がりはないけれど、こういうお話が好きな人ってきっとたくさんいると思う。
わたしもその一人。
『痛くない?』
『痛いわ』
『どこが?』
『どこもかしこも・・・』
こんな会話に胸がきゅーっとなります。
たくさん恋人がいるけれど、何故か満たされない絵梨も痛いけど切ない。
自分は浮気をしつつ、妻が自分から離れていくことを許せない身勝手な夫・光隆も、痛いけど切ない。
美和の、一緒になることはないけれど彼(ミチル)を本当に愛していたと思う。という気持ちも痛いけど切ない。
ミチルの存在そのものが痛くて切ない。でも愛しい。
わぁーっという盛り上がりはないけれど、こういうお話が好きな人ってきっとたくさんいると思う。
わたしもその一人。
2006年8月7日に日本でレビュー済み
この本には悪役が存在しない。
美和がいるのに浮気をしている光隆も
光隆がいるのにミチルとベッドを共にする美和も
ミチルに美和と寝るようけしかけた絵梨も
絵梨を捨てた母親も
優しくしてくれた女性たちを次々と捨てていくミチルも
ミチルの継母も・・・。
登場人物みんなが優しく、慈しみにあふれていて
胸に鈍い痛みを与えられながらも
憎しみという感情がわかない。
ふわふわと海を漂っているような
不思議な感覚に陥ったのはなぜだろう?
自分の本当の「居場所」というものを考えさせられるような。
美和がいるのに浮気をしている光隆も
光隆がいるのにミチルとベッドを共にする美和も
ミチルに美和と寝るようけしかけた絵梨も
絵梨を捨てた母親も
優しくしてくれた女性たちを次々と捨てていくミチルも
ミチルの継母も・・・。
登場人物みんなが優しく、慈しみにあふれていて
胸に鈍い痛みを与えられながらも
憎しみという感情がわかない。
ふわふわと海を漂っているような
不思議な感覚に陥ったのはなぜだろう?
自分の本当の「居場所」というものを考えさせられるような。
2009年3月6日に日本でレビュー済み
読んでいて涙が出ました。ミチルの痛みが自分のことのように感じました。
登場人物が皆、孤独を抱えていて、そういうところも共感します。切なくて、痛くて、こんなすばらしい小説はなかなかありません。
過去の自分の哀しみ、心の奥の繊細な部分にそっと触れる小説です。
登場人物が皆、孤独を抱えていて、そういうところも共感します。切なくて、痛くて、こんなすばらしい小説はなかなかありません。
過去の自分の哀しみ、心の奥の繊細な部分にそっと触れる小説です。
2006年5月8日に日本でレビュー済み
いい意味ですごく裏切られ、とても嬉しくなりました。
今までの作品とは全く違う、とても素晴らしい本でした。
これは穏やかな時間の流れる作品ではありません。ザクッと身を切られるような鈍い痛みと、それに反するような爽快感もあり、実に読み応えのある一冊でした。 野中さんファンの人には是非とも読んでいただきたいです。
今までの作品とは全く違う、とても素晴らしい本でした。
これは穏やかな時間の流れる作品ではありません。ザクッと身を切られるような鈍い痛みと、それに反するような爽快感もあり、実に読み応えのある一冊でした。 野中さんファンの人には是非とも読んでいただきたいです。