そろそろ話をまとめてくるということで、恋愛を多めに、とくにシンイチの両手に花状態を自覚的にさせる動きがある。この点で話の着地点、方向性を明確化している点が良い。
もうひとつ、BL脳におかされたつかえないミノリさんというのも面白い。ここの無駄に濃い描写は面白いんじゃないかな。僕は好きだけど、ヒトは選ぶのかもしれない。
次に残念な所。
他の方も仰っているよう、事件の結末がとても弱い。また、結局しりすぼみなため、収束した後に「で、結局なんだったの?」という空虚な幹事がある。いまのままだと完全に当て馬エピソード/キャラなので、上記の「物語を収束させるためにシンイチに気づかせるための装置」としてもけっこう雑なのが惜しい。
雑といえば、後半の視点がころころ変わりすぎてめまぐるしい。
全部を説明してしまうから読者は完全に神視点で、緊迫感や違和感といったものがほとんど感じることはできなく、屋敷でのバトルがまったく面白くない。例えばミュゼル視点の短い章はなくてもよいし、というか後で説明させればよかっただけなので、視点を変える必要はなく、視点がコロコロ変わるのはテンポも悪くなり、単に興を削ぐ。この点が一番いただけなかったかなあ。

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アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者12 (講談社ラノベ文庫) 単行本(ソフトカバー) – 2015/2/27
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。そこに日本が創設したオタク文化メインの交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一が、今回はエルダント救国の英雄に!? 事の起こりは、同盟国・ツェルベリクの大使・ルーベルト王子の着任。この王子、着任と同時に爆弾発言。王宮は一気に大騒ぎに。エルダントの命運は慎一と〈アミュテック〉の面々にゆだねられた!?
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。そこに日本が創設した文化交流のため、それも主にオタク文化メインの交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一が、今回はエルダント救国の英雄として望まれる、って何事!? 事の起こりは、同盟国・ツェルベリクの新任大使・ルーベルト王子の着任。この王子、超イケメンで、しかも着任と同時に爆弾発言。で、王宮は一気に大騒ぎに。それだけではなく、ルーベルト王子は学生時代にガリウス卿とかなり親しい、一種特別な仲だったらしく、美埜里の煩悩炸裂! で事態の混乱度にますます拍車が掛かる。エルダントの命運は慎一と〈アミュテック〉の面々にゆだねられたって、マジで大丈夫なのか!?
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。そこに日本が創設した文化交流のため、それも主にオタク文化メインの交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一が、今回はエルダント救国の英雄として望まれる、って何事!? 事の起こりは、同盟国・ツェルベリクの新任大使・ルーベルト王子の着任。この王子、超イケメンで、しかも着任と同時に爆弾発言。で、王宮は一気に大騒ぎに。それだけではなく、ルーベルト王子は学生時代にガリウス卿とかなり親しい、一種特別な仲だったらしく、美埜里の煩悩炸裂! で事態の混乱度にますます拍車が掛かる。エルダントの命運は慎一と〈アミュテック〉の面々にゆだねられたって、マジで大丈夫なのか!?
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/2/27
- 寸法10.8 x 1.6 x 14.8 cm
- ISBN-104063814432
- ISBN-13978-4063814439
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2015/2/27)
- 発売日 : 2015/2/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 328ページ
- ISBN-10 : 4063814432
- ISBN-13 : 978-4063814439
- 寸法 : 10.8 x 1.6 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,016,987位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1969年生まれ、大阪大学法学部卒。『ドラゴンズ・ウィル』で第九回富士見ファンタジア長編小説大賞を受賞し、デビュー。『神曲奏界ポリフォニカ』のアニメーション化でシリーズ構成・脚本を担当し、以後アニメーション原案・シリーズ構成・脚本の仕事を多数てがけている。また、創作集団イメイジング・フォレストを主宰し原作提供等を行うなど、幅広い創作活動を展開している(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ザ・ジャグル 3―汝と共に平和のあらんことを (ISBN-13:978-4150309992)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年3月7日に日本でレビュー済み
異世界へ日本のオタク文化の普及を名目に文化侵略の鉄砲玉として送り込まれた
元ひきこもり少年・加納慎一の物語も巻を重ねて第12弾。前巻のあとがきで
「そろそろ巻きに入る」とあったので話はどう動くのかと期待しつつ拝読
物語は慎一たちが借り受けている屋敷に本来の持ち主である皇帝ペトラルカが
突然押しかけてくる場面から始まる。ペトラルカの警護を司っている騎士ガリウスの
許可が必要なのにと不審に思う慎一であったが、ガリウスたちは同盟国である
ツェルベリク王国の大使を迎える準備で大忙しであるとの事。しかもその大使が
「アミュテック」の面々との顔合わせを希望しているため、皇帝直々に都合を
確認しに来たのだとか。「アミュテック」の存在がバハイラム以外の国にも
知られていた事に驚く慎一たちであったが、結局ツェルベリク王国の第六王子ルーベルト
との謁見の場に出る事に。赴いた城で見かけたガリウスの落ち着かない様子を
不審に思う一行であったが、大使であるルーベルトはガリウスがツェルベリク王国に
留学中「深い仲」になったという話に腐った自衛官・美埜里さんのBL脳が暴走
必死で抑える慎一たちの前でルーベルトがペトラルカに対して申し出たのは
まさかの求婚。大わらわになるエルダントの重臣たちであったが、その夜、慎一
たちの屋敷にエルフとドワーフの重臣が異人種差別の強いツェルベリクとの
婚姻による結びつき強化を食い止めるために慎一に協力を仰いでくる…
今回はラブ要素が多すぎ。冒頭で特に用も無いのに慎一の傍に侍りたがる
ミュセルを始め、皇帝として自分の恋愛よりも国と国の繋がりを重視せねば
ならない立場にあるペトラルカが慎一相手に不器用に想いを伝えようとする
姿であったり、はたまた同盟国の王子と「深い仲」になった過去を抱えるガリウス
だとか登場人物が恋に振り回されまくる展開がてんこ盛りに盛られまくっている
物語の方はエルダントを凌ぐ魔法技術の高さを誇りながらも異人種差別の風潮が
強く残るツェルベリクとの婚姻を阻止するべく、慎一の教え子であるエルフのロイクと
ドワーフのロミルダの父親たちがペトラルカの寵愛を受けている慎一に協力を
求めてくる、ある種の政治劇と慎一たちの存在を疎ましく思う勢力による暗殺劇が
中心となって展開される
……が、物語を圧倒的に支配していたのは腐った自衛官・古賀沼美埜里さんの
暴走するBL脳であったかとw銀髪の騎士ガリウスと金髪の王子ルーベルトの
過去を知ったところから妄想が暴走しっぱなし謁見の場で一人二役の妄想アフレコを
始めるわ、屋敷に戻って食事をする事になってもナイフとフォークでBL妄想を
始めてエルビアを怯えさせるわと終始腐臭を放ちまくっております。一応、終盤では
命を狙われた慎一を守るべく暗殺者相手に大立ち回りを見せたり自衛官として
働いたりするのだけど…幾らなんでも腐女子ネタがノイジー過ぎたかと
あとがきによると今回のBLネタは女流作家・高殿円さんが絡んでおり、作中の
BL描写は女性アシスタントに任せたのだとか。正直、あまりに濃すぎるBL会話を
読んだ時には「榊一郎が壊れちゃった!」と大いに焦ったのなんの
ハーフエルフのメイドさんとロリッ娘皇帝に挟まれる両手に花状態に気付かない
慎一の鈍感さについても一巻で語られた幼馴染相手の玉砕劇が繰り返し語られる等
どうも慎一の過去について今後それなりに動きがありそうな描写が強調されていた
今回命を狙われて毒剣に倒れた慎一だったけど、おかげでミュセル相手にファースト
キスを経験できるなど「爆発しろ、リア充め!」とオタク読者の嫉妬を買いそうな
羨ましい展開に
シリーズ開始当初は身分の圧倒的な差から見下す側と見下される側という立場が
強調されていたペトラルカとミュセルが遂に互いを「ライバル」として認識しあう
までが描かれるなど、今回は徹底的に恋愛要素が詰め込まれた一冊となっている
前巻あとがきにあった様なシリーズの幕引きに向けての動きそのものはそれほど
目立たなかったけど、通して読めばそれなりに楽しめた一冊。一応はノンケの方でも
お楽しみいただける出来になっております。そっちの趣味の方には…どうなんですかね?
元ひきこもり少年・加納慎一の物語も巻を重ねて第12弾。前巻のあとがきで
「そろそろ巻きに入る」とあったので話はどう動くのかと期待しつつ拝読
物語は慎一たちが借り受けている屋敷に本来の持ち主である皇帝ペトラルカが
突然押しかけてくる場面から始まる。ペトラルカの警護を司っている騎士ガリウスの
許可が必要なのにと不審に思う慎一であったが、ガリウスたちは同盟国である
ツェルベリク王国の大使を迎える準備で大忙しであるとの事。しかもその大使が
「アミュテック」の面々との顔合わせを希望しているため、皇帝直々に都合を
確認しに来たのだとか。「アミュテック」の存在がバハイラム以外の国にも
知られていた事に驚く慎一たちであったが、結局ツェルベリク王国の第六王子ルーベルト
との謁見の場に出る事に。赴いた城で見かけたガリウスの落ち着かない様子を
不審に思う一行であったが、大使であるルーベルトはガリウスがツェルベリク王国に
留学中「深い仲」になったという話に腐った自衛官・美埜里さんのBL脳が暴走
必死で抑える慎一たちの前でルーベルトがペトラルカに対して申し出たのは
まさかの求婚。大わらわになるエルダントの重臣たちであったが、その夜、慎一
たちの屋敷にエルフとドワーフの重臣が異人種差別の強いツェルベリクとの
婚姻による結びつき強化を食い止めるために慎一に協力を仰いでくる…
今回はラブ要素が多すぎ。冒頭で特に用も無いのに慎一の傍に侍りたがる
ミュセルを始め、皇帝として自分の恋愛よりも国と国の繋がりを重視せねば
ならない立場にあるペトラルカが慎一相手に不器用に想いを伝えようとする
姿であったり、はたまた同盟国の王子と「深い仲」になった過去を抱えるガリウス
だとか登場人物が恋に振り回されまくる展開がてんこ盛りに盛られまくっている
物語の方はエルダントを凌ぐ魔法技術の高さを誇りながらも異人種差別の風潮が
強く残るツェルベリクとの婚姻を阻止するべく、慎一の教え子であるエルフのロイクと
ドワーフのロミルダの父親たちがペトラルカの寵愛を受けている慎一に協力を
求めてくる、ある種の政治劇と慎一たちの存在を疎ましく思う勢力による暗殺劇が
中心となって展開される
……が、物語を圧倒的に支配していたのは腐った自衛官・古賀沼美埜里さんの
暴走するBL脳であったかとw銀髪の騎士ガリウスと金髪の王子ルーベルトの
過去を知ったところから妄想が暴走しっぱなし謁見の場で一人二役の妄想アフレコを
始めるわ、屋敷に戻って食事をする事になってもナイフとフォークでBL妄想を
始めてエルビアを怯えさせるわと終始腐臭を放ちまくっております。一応、終盤では
命を狙われた慎一を守るべく暗殺者相手に大立ち回りを見せたり自衛官として
働いたりするのだけど…幾らなんでも腐女子ネタがノイジー過ぎたかと
あとがきによると今回のBLネタは女流作家・高殿円さんが絡んでおり、作中の
BL描写は女性アシスタントに任せたのだとか。正直、あまりに濃すぎるBL会話を
読んだ時には「榊一郎が壊れちゃった!」と大いに焦ったのなんの
ハーフエルフのメイドさんとロリッ娘皇帝に挟まれる両手に花状態に気付かない
慎一の鈍感さについても一巻で語られた幼馴染相手の玉砕劇が繰り返し語られる等
どうも慎一の過去について今後それなりに動きがありそうな描写が強調されていた
今回命を狙われて毒剣に倒れた慎一だったけど、おかげでミュセル相手にファースト
キスを経験できるなど「爆発しろ、リア充め!」とオタク読者の嫉妬を買いそうな
羨ましい展開に
シリーズ開始当初は身分の圧倒的な差から見下す側と見下される側という立場が
強調されていたペトラルカとミュセルが遂に互いを「ライバル」として認識しあう
までが描かれるなど、今回は徹底的に恋愛要素が詰め込まれた一冊となっている
前巻あとがきにあった様なシリーズの幕引きに向けての動きそのものはそれほど
目立たなかったけど、通して読めばそれなりに楽しめた一冊。一応はノンケの方でも
お楽しみいただける出来になっております。そっちの趣味の方には…どうなんですかね?
2015年3月29日に日本でレビュー済み
ペトラルカに結婚を申し込みにきた同盟国の皇族
その同盟国は亜人種差別が酷く、もしもペトラルカと結婚してしまったら
亜人種の立場が危うくなるとして慎一にペトラルカを堕とすようロイクとロミルダの親に頼まれる
といった内容だったと思います(少し時間が空いたので多少記憶違いがあるかと)
全体的に恋の駆け引き的なシーンが多く
とてもラブコメしていて楽しめました
本筋の皇族の話も中々面白かったですが
ちょっとミノリさんが腐腐BLBLとうるさかったのと(後半のカッコいい戦闘シーンで株を上げましたが)
ゆーげん氏の絵が雑気味だったのが残念でしたので☆4とさせていただきます
次巻も楽しみです
その同盟国は亜人種差別が酷く、もしもペトラルカと結婚してしまったら
亜人種の立場が危うくなるとして慎一にペトラルカを堕とすようロイクとロミルダの親に頼まれる
といった内容だったと思います(少し時間が空いたので多少記憶違いがあるかと)
全体的に恋の駆け引き的なシーンが多く
とてもラブコメしていて楽しめました
本筋の皇族の話も中々面白かったですが
ちょっとミノリさんが腐腐BLBLとうるさかったのと(後半のカッコいい戦闘シーンで株を上げましたが)
ゆーげん氏の絵が雑気味だったのが残念でしたので☆4とさせていただきます
次巻も楽しみです
2015年3月14日に日本でレビュー済み
まぁストーリーは悪く無かった。
ただ、暗殺未遂を無かった事にした結末はどうだろう。エルダント側は良くても、日本政府が許さないはず。
というか、それを口実に色々と要求できるわけで、そんな大事なカードを無かったことにはしないはず。
そもそも、結婚を断った理由を明確にしないと、ツェルベリク側との外交問題になる。
相手に非があるから穏便に済ませられるのであって、それがないと断ることは難しいはずだ。
そこらへんの辻褄合わせはしっかりしてほしかったので、2減点とします。
ただ、暗殺未遂を無かった事にした結末はどうだろう。エルダント側は良くても、日本政府が許さないはず。
というか、それを口実に色々と要求できるわけで、そんな大事なカードを無かったことにはしないはず。
そもそも、結婚を断った理由を明確にしないと、ツェルベリク側との外交問題になる。
相手に非があるから穏便に済ませられるのであって、それがないと断ることは難しいはずだ。
そこらへんの辻褄合わせはしっかりしてほしかったので、2減点とします。