大樹と密の兄弟が毒リンゴをきっかけに事件にまきこまれます。”毒リンゴで殺人事件が起きた。犯人は誰か?”という謎解きなんだけどこの二人、微妙で切ない関係で、まるで初めて恋をしている人みたいです(笑)。
事件はオマケで、実は大樹と密のあやうい関係を中心に、家族とかの繋がりがテーマなんだと思いました。大樹は人にはいえない特殊な体質で、密には過去の記憶がありません。幸せで仲良しに見えるのに二人ともガマンして頑張ってる部分がある。真犯人も身勝手さだけじゃなくて親子間の葛藤があります。脇役で華を添える女の子のなつめもお父さんとはうまくいってない。みんな悩みを抱えていて、読んだ数だけ愛着がわいてきます。
物語の背景も近未来で普通っぽいんだけど食糧難という問題を抱え、石油で作られた食品が横行している世界。リアル世界に通じる問題や技術をさりげなく取り入れて結構なまなましい。
ちょっとリアルでちょっと切ない、それでいてクールな物語です。
事件解決のトリックは「それはない!」か「やられた!」と思うかのどちらかです。でもこれが次の事件につながっていると思いますよ。最初はとっつきにくいわかりにくさがありますが、読めば読むほど深さを感じます。 なんといってもワンコの大樹と気ままな仔猫の密の「兄弟」の関係がどうかわっていくかとっても気になります。
新品:
¥607¥607 税込
お届け日 (配送料: ¥460
):
3月31日 - 4月1日
発送元: 京都大垣書店オンライン 販売者: 京都大垣書店オンライン
新品:
¥607¥607 税込
お届け日 (配送料: ¥460
):
3月31日 - 4月1日
発送元: 京都大垣書店オンライン
販売者: 京都大垣書店オンライン
中古品: ¥104
中古品:
¥104

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ナッツ・クラッカー: リンゴの誘惑 (集英社スーパーダッシュ文庫 か 8-1) 文庫 – 2004/5/1
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥607","priceAmount":607.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"607","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"BrnXv36D3Y3ALxQGXkk5bz0oAeh7468GiLzHXFCVX1hX0n993UF5RK9ytDO%2Fg5Mc72XKfohpI7zSD6hdWhirffZu29tKvRYGLlvbQeBiR%2FMgrswtlqrktGEJFt6N2Da85pm47MMyNkI59WeD6FpD%2BhqdUW8VuPM5n71jvlennQgT9uqthu447h5b%2FL5qoYzK","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥104","priceAmount":104.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"104","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"BrnXv36D3Y3ALxQGXkk5bz0oAeh7468GWLz40tsTUmeKy2K7ZxciiYzj%2B8OK%2FJQMI%2B4cX6roPobjh0iDoYptSSq4DJO8TuA36O%2BhXxS1zLjl31btUjW64GpP4B2sF%2BBxp9LKUClFEPsHmm9vzM4DLmCwQ37BvP6k%2BmdXA4%2Fk46Die%2B%2F58qqHbf5mPvunfLJl","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
毒リンゴはファントム(幽霊)からの招待状…。
精悍な兄は猟犬。可愛い弟は小悪魔。二人は下町でつつましやかに過ごしていた。そこへ舞いこんだ真っ赤な毒リンゴ。これをきっかけに兄弟は忘れていた過去と対面することになってしまい…。
精悍な兄は猟犬。可愛い弟は小悪魔。二人は下町でつつましやかに過ごしていた。そこへ舞いこんだ真っ赤な毒リンゴ。これをきっかけに兄弟は忘れていた過去と対面することになってしまい…。
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2004/5/1
- ISBN-104086301865
- ISBN-13978-4086301862
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.6つ
5つのうち3.6つ
2グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2004年6月1日に日本でレビュー済み
ライトノベルは久しく読んでいなかった。買う気になったのはどこかで見かけた著者名だと思ったからだ。表紙がベタな女の子絵じゃない、という点も助かった。
石油製の食糧が当たり前のそう遠くない未来。噛み合ってるような合ってないようなデコボコ兄弟とやたらハイテンションの社長令嬢が毒リンゴを巡って大騒ぎ・・・というストーリーだ。
だが中身は意外にも字面ほどライトではない。ここの登場人物達は妙に世界観が普通でリアルな分シュールに見える。ちょっと普通でちょっと変、というところがポイントだ。ライトノベル特有のカリカチュア的なキャラクタは正直読むのが辛い年になってしまったので、かえってすんなり受け入れることができた。ちょっと歪んでいるし、それが全部危ない方向へ向いているのは気のせいだろうか。謎も通り一遍では済まされないのがクセモノでこれも「意外」。
コメディでもなくシリアスでもライトでもヘヴィでもSFでもファンタジーでもない。分類できない中途半端さだ。ものすごくノリがいい話でもない。登場人物も文章も冷えピタみたいな冷たさを感じる。著者が、某ライトノベル系雑誌に掲載されていたのと同一人物だとすれば何となく分かる。そういう淡々とした話を書いていた人だから。が、この冷たさは嫌いではない。冷たい中にも甘さというか優しい視線があるように感じられる。
序盤の会話や流れはぎこちないが後半に入ればスムーズになるし、最後の最後でひっくり返そうとするのだから気が抜けない。こういうトリックも癖なのかな、と雑誌の切り抜きと比べて思った。
著者が数年のブランクを経てこのレーベルで出版(デビュー?)したことも意外なので、今後もウォッチしていきたい。あのエンドだと続編がありそうな感じだが・・・最近続くとしておいて次が出ない本が多いような気がする。
石油製の食糧が当たり前のそう遠くない未来。噛み合ってるような合ってないようなデコボコ兄弟とやたらハイテンションの社長令嬢が毒リンゴを巡って大騒ぎ・・・というストーリーだ。
だが中身は意外にも字面ほどライトではない。ここの登場人物達は妙に世界観が普通でリアルな分シュールに見える。ちょっと普通でちょっと変、というところがポイントだ。ライトノベル特有のカリカチュア的なキャラクタは正直読むのが辛い年になってしまったので、かえってすんなり受け入れることができた。ちょっと歪んでいるし、それが全部危ない方向へ向いているのは気のせいだろうか。謎も通り一遍では済まされないのがクセモノでこれも「意外」。
コメディでもなくシリアスでもライトでもヘヴィでもSFでもファンタジーでもない。分類できない中途半端さだ。ものすごくノリがいい話でもない。登場人物も文章も冷えピタみたいな冷たさを感じる。著者が、某ライトノベル系雑誌に掲載されていたのと同一人物だとすれば何となく分かる。そういう淡々とした話を書いていた人だから。が、この冷たさは嫌いではない。冷たい中にも甘さというか優しい視線があるように感じられる。
序盤の会話や流れはぎこちないが後半に入ればスムーズになるし、最後の最後でひっくり返そうとするのだから気が抜けない。こういうトリックも癖なのかな、と雑誌の切り抜きと比べて思った。
著者が数年のブランクを経てこのレーベルで出版(デビュー?)したことも意外なので、今後もウォッチしていきたい。あのエンドだと続編がありそうな感じだが・・・最近続くとしておいて次が出ない本が多いような気がする。