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生物学の「ウソ」と「ホント」: 最新生物学88の謎 単行本 – 2015/3/18
池田 清彦
(著)
ホンマでっか!? 「生物のルール」をめぐる言説の真偽を読み解く88講。シーラカンスはなぜ進化しないのか。哺乳類はなぜ長生きしないのか。女心と秋の空が移ろいやすいのはなぜか。ナマケモノはなぜ怠け者なのか。人間の能力を決めているのは遺伝か環境か――。生物をめぐる根源的な疑問から、目の前で起きている不思議な現象のしくみまで。最新の知見を尽くして明快に説く、腑に落ちる生物学講座。
- 本の長さ201ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/3/18
- ISBN-104104231118
- ISBN-13978-4104231119
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/3/18)
- 発売日 : 2015/3/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 201ページ
- ISBN-10 : 4104231118
- ISBN-13 : 978-4104231119
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,048,287位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947年、東京生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授を経て、現在、早稲田大学国際教養学部教授、山梨大学名誉教授。専門の生物学分野のみならず、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野に関する60冊以上の著書を持ち、フジテレビ系「ホンマでっか! ?TV」にも出演する等、テレビ、新聞、雑誌等でも活躍している。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『人間、このタガの外れた生き物 (ISBN-10: 458412406X)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白くて、時間が経つのも忘れて一気に読んでしまった。生物はホントに面白い。
2015年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は大学で生物学等の教鞭を採る、研究者の生物の解説書と言うよりは、生物に関する、進化、生命、生殖、生態、ヒトなどに関するトピックについて、学術的に平易に語るエッセイと言った方が正しい。タイトルには『ウソとホント』とあるが、各トピックがいわゆる都市伝説や俗説を糾弾すると言う趣旨ではなくて、生物に関して分かっているようで知られていない(トリビアな)事情、学術的意義、特質など、一般的読者から観て『謎』と言えるようなトピックについてエッセイ風に、著者なりに多少シニカルで諧謔を織り混ぜた解説と言って良い。このページの「商品の説明」の弁を借りると、本書の趣旨は「『生物のルール』をめぐる言説……シーラカンスはなぜ進化しないのか。哺乳類はなぜ長生きしないのか……ナマケモノはなぜ怠け者なのか……生物をめぐる根源的な疑問から、目の前で起きている不思議な現象のしくみ」などにつき、「88」のトピックを5章にカテゴライズして、平易に解説するものである。本書の元が日刊紙に連載されていた再編集モノと言うこともあってか、1トピックは見開き2ページという字数制約があるが、冗長にもならず逆に説明不足と言うこともなく、上手く要所を纏めており読みやすい。ただ1つ注文を付けると言葉ではなかなか伝わりにくい原理・構造など、単行本化にあたってイラストや模式図などの工夫が欲しかったところである。構成・内容は前記「商品の説明」及び「目次を見る」に譲り、以下で個人的に興味を惹いたトピックを紹介したい。
まず興味を惹いたのが、「生命とは何か」(50〜51頁)である。著者はここで「生きていること」、「生物」の定義について6項目を摘示しつつ、反駁しながらその本質性を「自分と同じものを自ら作る」こと、そして「生物はルールを外しても動き続け、別の生物になってしまうこと」と帰納する。私なりに読解すると、後半は生殖プロセスにおける(遺伝的)「変異」であろうと思う。かかる「生物」についての定義付けは、最近読んだ『 巨大ウイルスと第4のドメイン 』でも考察があって印象深いところである。前掲書では、ウイルスと細菌の始源・進化論など詳細であるが、ミトコンドリア、葉緑体の「共生」など重複するトピックもあるが(24〜27頁)、本書では簡潔で判りやすいように思う。ひと頃騒動になった「STAP細胞」についても取り上げているが(60〜63頁)、その意義と真・偽の核心にも簡潔に言及し、生物学者として「2014年3月」以降の「様々な実験は税金の無駄であった」との、手厳しい批判も垣間見える。面白いトピックの多いのがやはり第3章「性と生殖の謎」だろう(86頁)。「単為生殖」の実態(86〜87頁)、「アブラムシ」の生殖(98〜99頁)、雄と雌を決める「性染色体」の本質(104〜105頁)など、トリビアながら学術的な解説が面白い。このほか第5章のヒトの進化のトピック(182〜183頁)も興味深い。『生物(学)』という一貫したコンセプトで、身近で1トピックあたり見開き2ページに簡潔・学術的に、かつ著者なりのシニカルさと諧謔を織り混ぜたエッセイ風な解説は広く一般読者にお薦めかと思う。
まず興味を惹いたのが、「生命とは何か」(50〜51頁)である。著者はここで「生きていること」、「生物」の定義について6項目を摘示しつつ、反駁しながらその本質性を「自分と同じものを自ら作る」こと、そして「生物はルールを外しても動き続け、別の生物になってしまうこと」と帰納する。私なりに読解すると、後半は生殖プロセスにおける(遺伝的)「変異」であろうと思う。かかる「生物」についての定義付けは、最近読んだ『 巨大ウイルスと第4のドメイン 』でも考察があって印象深いところである。前掲書では、ウイルスと細菌の始源・進化論など詳細であるが、ミトコンドリア、葉緑体の「共生」など重複するトピックもあるが(24〜27頁)、本書では簡潔で判りやすいように思う。ひと頃騒動になった「STAP細胞」についても取り上げているが(60〜63頁)、その意義と真・偽の核心にも簡潔に言及し、生物学者として「2014年3月」以降の「様々な実験は税金の無駄であった」との、手厳しい批判も垣間見える。面白いトピックの多いのがやはり第3章「性と生殖の謎」だろう(86頁)。「単為生殖」の実態(86〜87頁)、「アブラムシ」の生殖(98〜99頁)、雄と雌を決める「性染色体」の本質(104〜105頁)など、トリビアながら学術的な解説が面白い。このほか第5章のヒトの進化のトピック(182〜183頁)も興味深い。『生物(学)』という一貫したコンセプトで、身近で1トピックあたり見開き2ページに簡潔・学術的に、かつ著者なりのシニカルさと諧謔を織り混ぜたエッセイ風な解説は広く一般読者にお薦めかと思う。
2015年5月11日に日本でレビュー済み
本書は、夕刊フジ(2013年4月6日〜2014年12月27日)に、「池田教授の今宵学べる生物学」として連載された記事をまとめて出版したもの。サブタイトルに「最新生物学88の謎」とあるように、88テーマについて、見開き2ページで解説した本です。
88テーマは、地球上に生物が誕生した頃の話から、遺伝やDNAにまつわるもの、性と生殖に係るもの、昆虫の生態、などなど多岐にわたります。
なので、本書は、「1つの分野を体系的に解説したお勉強の本」ではなく、「さまざまなテーマを、短い文章でコンパクトに解説したコラム的な本」と言えます。
本書に書かれていることは、夕刊新聞の記事とは思えないほど、きちんとした内容であり、「へえー そうだったの?」と思うような興味深い記事が随所にあります。特に、哺乳類のような高等な生物では当たり前のことが、昆虫などの種では当たり前でないことがよくわかり、視野が広まります。
ただ、惜しむらくは、特に遺伝やDNAの分野のような理解が難しいテーマは図やイラストなどが欲しかったところであり、また、昆虫など見知らぬ生き物は写真があればとも思いました。
そのような点を考慮しても、本書は、簡潔・平明に書かれた興味深い本なので、一読に値する本と思います。
88テーマは、地球上に生物が誕生した頃の話から、遺伝やDNAにまつわるもの、性と生殖に係るもの、昆虫の生態、などなど多岐にわたります。
なので、本書は、「1つの分野を体系的に解説したお勉強の本」ではなく、「さまざまなテーマを、短い文章でコンパクトに解説したコラム的な本」と言えます。
本書に書かれていることは、夕刊新聞の記事とは思えないほど、きちんとした内容であり、「へえー そうだったの?」と思うような興味深い記事が随所にあります。特に、哺乳類のような高等な生物では当たり前のことが、昆虫などの種では当たり前でないことがよくわかり、視野が広まります。
ただ、惜しむらくは、特に遺伝やDNAの分野のような理解が難しいテーマは図やイラストなどが欲しかったところであり、また、昆虫など見知らぬ生き物は写真があればとも思いました。
そのような点を考慮しても、本書は、簡潔・平明に書かれた興味深い本なので、一読に値する本と思います。
2015年6月15日に日本でレビュー済み
見開きで1話なので読みやすいです。
昔から不思議に思っていた謎がいくつか解けました。
人間の歯はなぜ一度しか生え変わらないのか。
自然界では歯が弱くなったり少なくなると、栄養が取れなくなって死んでしまったり、弱って肉食獣に食べられたりします。人間の二度目の歯が無くなるころは、子供も大人になっているので、早く死んだ方が自分の子供が栄養を沢山取れるのでいいとのこと。何とも言い難い解決でした。
儒教的には批判があるでしょうが、生物学的には納得できました。
昔から不思議に思っていた謎がいくつか解けました。
人間の歯はなぜ一度しか生え変わらないのか。
自然界では歯が弱くなったり少なくなると、栄養が取れなくなって死んでしまったり、弱って肉食獣に食べられたりします。人間の二度目の歯が無くなるころは、子供も大人になっているので、早く死んだ方が自分の子供が栄養を沢山取れるのでいいとのこと。何とも言い難い解決でした。
儒教的には批判があるでしょうが、生物学的には納得できました。