文春文庫ビジュアル版の一冊。
寿司の写真がカラーでふんだんに納められており、見ていて楽しい本だ。
都内の名店3軒を一年間にわたって取材しており、季節ごとのネタの移り変わりがわかるようになっている。
店の歴史、ご主人の修業時代から現在まで、扱っているネタ、値段の付け方、どの季節に何が美味しいのかといったことが書かれている。
銀座のすきやばし次郎を井田真木子さんが取材している。ご主人が寿司を握り始めたのは戦争からの復員後の27才というのが意外。そんなに遅いスタートでも大成できるとは。マグロへのこだわりがすごい。ただ、井田さんの文章がかなり悪文。気負いすぎ、気取りすぎている。
八重洲のおけい寿司を左近寺修さんが担当。先代からの味をいかに守っていくかがご主人の基本路線らしい。しかし、そのなかでいまふうに変えている部分もあり、葛藤と自負が見え隠れする。
麹町のはしぐちを井上喜久子さんが執筆。若くて革新的なご主人で、寿司にも工夫がある。独立して当初は流行らなかったのが、次第に客が付き始めるあたりは成功物語を読むようで楽しい。

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握りの真髄: 江戸前寿司の三職人が語る (文春文庫 ビジュアル版 30-25) 文庫 – 1994/4/1
文藝春秋
(編集)
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1994/4/1
- ISBN-104168112195
- ISBN-13978-4168112195
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