ルイス・キャロルの『アリス』より2世紀も前に書かれたとはいえ、同じようなモチーフがいくつも出てくる不思議な物語。
緻密な構成のもと、幻想物語ふうな話がつらなっていくのだが、どれもが色彩豊かでありながら、昏く諧謔的な世界観に貫かれている。不条理を処理しきれなくなった悟空が、徐々に追い詰められていく展開はさすがだ。
この物語の、琉璃(ガラス)の楼閣にびっしりと貼られた万鏡の世界――が象徴するように、どのような乱暴な場面であっても、他のシーンと同じく研ぎ澄まされたような冷ややかさが漂っているのは、この著者の個性なのかもしれない。『西遊記』への補遺ということで、『西遊補』ということだが、二つの物語の性格はかなり違う。全く別種の面白さを持った小説になっている。
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鏡の国の孫悟空 ペーパーバック – 2002/3/22
董若雨
(著)
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- 本の長さ268ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2002/3/22
- 寸法10.8 x 1.7 x 17.15 cm
- ISBN-104256186417
- ISBN-13978-4256186411
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2002/3/22)
- 発売日 : 2002/3/22
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 268ページ
- ISBN-10 : 4256186417
- ISBN-13 : 978-4256186411
- 寸法 : 10.8 x 1.7 x 17.15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,216,722位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,521位東洋文庫
- - 100,837位教育・学参・受験 (本)
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2017年12月12日に日本でレビュー済み
この物語は1640年いまから約380年前に、しかも著者は20歳で書いているそうだ。
しかしこの物語の内容は縦にも横にも斜めにも連なる多重構造の入れ子形式で・・・・
具体的にはネタバレになるため若干のフェイクを入れ説明するが、劇を見ているはずが実は劇の登場人物であり、さらには劇で未来が演じられその未来がまた現実に反映 いやその現実でさえ妄想か??
私が今まで読んだ物語で最高に奇抜で、天才とはを感じる一品ですが難解なのが欠点
インターネット上に要約があるので、それを読んで本書を読むのもまたいいのでは と思う。
しかしこの物語の内容は縦にも横にも斜めにも連なる多重構造の入れ子形式で・・・・
具体的にはネタバレになるため若干のフェイクを入れ説明するが、劇を見ているはずが実は劇の登場人物であり、さらには劇で未来が演じられその未来がまた現実に反映 いやその現実でさえ妄想か??
私が今まで読んだ物語で最高に奇抜で、天才とはを感じる一品ですが難解なのが欠点
インターネット上に要約があるので、それを読んで本書を読むのもまたいいのでは と思う。
2002年5月10日に日本でレビュー済み
あの「西遊記」の続編という設定で描かれた何とも不可思議な幻想の書。
比較的ページ数は少ないのですが、その内容の豊富さ・奇想天外さに驚かされます。
目眩く幻想の渦に巻き込まれる、その秀逸なストーリー展開、
そして何といっても、その物語の完成度たるや舌を巻く程の出来映え!
読んで損は無い・どころか絶対お薦めの一冊☆です。
比較的ページ数は少ないのですが、その内容の豊富さ・奇想天外さに驚かされます。
目眩く幻想の渦に巻き込まれる、その秀逸なストーリー展開、
そして何といっても、その物語の完成度たるや舌を巻く程の出来映え!
読んで損は無い・どころか絶対お薦めの一冊☆です。