まず、とても読みやすいです。
改行の仕方や小難しい言い回しをしないところが、客観的な世界観を与えていると思います。SFと言えばSFですが、そこまで異世界感はありません。どちらかと言えばテクノロジーより人間の心理や、人間社会にフォーカスしています。精神医学史の勉強になるし、書き方が上手なので難しいといった感じはないです。物語のキーとなるエクソダス症候群ですが、現代でも誰もがエクソダス症候群なのではないかと思いました。映画で見てみたい。
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エクソダス症候群 (創元日本SF叢書) (創元日本SF叢書) 単行本 – 2015/6/28
宮内 悠介
(著)
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購入オプションとあわせ買い
第1作『盤上の夜』、第2作『ヨハネスブルグの天使たち』が連続して直木賞候補となり、それぞれ日本SF大賞、同特別賞を受賞した驚異の新鋭が放つ、待望の第1長編
すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた。
地球での職を追われた青年医師は、生まれ故郷の火星へ帰ってきた。かつて父親が勤務した、開拓地で唯一の精神病院へ赴任するが。精神医療とその歴史に挑む。
すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた。
地球での職を追われた青年医師は、生まれ故郷の火星へ帰ってきた。かつて父親が勤務した、開拓地で唯一の精神病院へ赴任するが。精神医療とその歴史に挑む。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2015/6/28
- ISBN-104488018181
- ISBN-13978-4488018184
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2015/6/28)
- 発売日 : 2015/6/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4488018181
- ISBN-13 : 978-4488018184
- Amazon 売れ筋ランキング: - 529,607位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,748位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1979年、東京都生まれ、1992年までニューヨークに在住。早稲田大学第一文学部卒。2010年に短編「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞、2012年に連作短編集『盤上の夜』として刊行し単行本デビュー(第33回日本SF大賞)。2013年に第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞。ほか、『ヨハネスブルグの天使たち』(第34回日本SF大賞特別賞)、『彼女がエスパーだったころ』(第38回吉川英治文学新人賞)、『カブールの園』(第30回三島由紀夫賞受賞)、『あとは野となれ大和撫子』(第49回星雲賞日本長編部門)、『遠い他国でひょんと死ぬるや』(第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞)など。これまでの作品の一覧は以下を参照ください。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=3599396050117284&id=263006690422920
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネットで評判を見て気になった本は「ほしいものリスト」に突っ込んで、その後ランダムにまとめ買いをするので、
買う時点では「この本、なんて紹介されていたんだっけ」という部分をすっかり忘れていることが多いのですが、
ゆえにまさか「普通にSFだろう」と思ったこの本が、結構ガチで精神医学史をテーマにしていたとは思わず、新鮮に興味深かったです。
住む場所をどれだけ変えても、星に移住しても、人間は精神の檻から逃げられないのか、というテーマ。
初期の開拓者は「火星の人」のように、国家事業として、精神的にも安定した人選がされるでしょうが、
移住が恒常化したらこの小説ような自体はある意味リアルに起こりうるのだろうなと思われます。
設定と展開は素敵でしたが、落ちは少々拍子抜けでした。
買う時点では「この本、なんて紹介されていたんだっけ」という部分をすっかり忘れていることが多いのですが、
ゆえにまさか「普通にSFだろう」と思ったこの本が、結構ガチで精神医学史をテーマにしていたとは思わず、新鮮に興味深かったです。
住む場所をどれだけ変えても、星に移住しても、人間は精神の檻から逃げられないのか、というテーマ。
初期の開拓者は「火星の人」のように、国家事業として、精神的にも安定した人選がされるでしょうが、
移住が恒常化したらこの小説ような自体はある意味リアルに起こりうるのだろうなと思われます。
設定と展開は素敵でしたが、落ちは少々拍子抜けでした。
2015年10月19日に日本でレビュー済み
科学的な知見を土台に作家が自身の想像力を駆使し、異なる時間や世界を描くことで現在の人類に警鐘を鳴らすことがSFの役目のひとつであるならば、火星を舞台に精神医療を描く本書はその役目を十二分に果たしている。
火星に暮らす人類がエクソダス症候群なる謎の精神疾患を発症し、本書の主人公である精神科医カズキ・クロネンバーグが疾患と格闘するという設定も新鮮で、ミステリ的な要素もあるストーリー展開は一気に読ませるし、作中で語られる精神医学史は、ペダントリーを好む読者なら退屈しない。
また本書の主な舞台となるゾネンシュタイン病院は、ユダヤ神秘主義の生命の樹を模した構造をしており、宗教やカルトを組み込み破綻させない作者の力量はさすが。
ただ欲を言わせてもらえば、主人公の出自や主人公の恋人、さらには主人公の父親世代の物語までもが盛り込まれてしまうと、あまりにも盛り沢山で、読者はどこに焦点を当てて読んだらいいのか戸惑うかもしれず、結果、その戸惑いは本書の力を弱めてしまう恐れがある。
魅力がありそうな登場人物たちの彫りが浅く感じられてしまうのも、およそ270頁の本書に盛り込まれたテーマが多岐に渡ることが原因のひとつではないだろうか。
とはいえ、アイデアとストーリーが一級品である作品に変わりはない。
火星に暮らす人類がエクソダス症候群なる謎の精神疾患を発症し、本書の主人公である精神科医カズキ・クロネンバーグが疾患と格闘するという設定も新鮮で、ミステリ的な要素もあるストーリー展開は一気に読ませるし、作中で語られる精神医学史は、ペダントリーを好む読者なら退屈しない。
また本書の主な舞台となるゾネンシュタイン病院は、ユダヤ神秘主義の生命の樹を模した構造をしており、宗教やカルトを組み込み破綻させない作者の力量はさすが。
ただ欲を言わせてもらえば、主人公の出自や主人公の恋人、さらには主人公の父親世代の物語までもが盛り込まれてしまうと、あまりにも盛り沢山で、読者はどこに焦点を当てて読んだらいいのか戸惑うかもしれず、結果、その戸惑いは本書の力を弱めてしまう恐れがある。
魅力がありそうな登場人物たちの彫りが浅く感じられてしまうのも、およそ270頁の本書に盛り込まれたテーマが多岐に渡ることが原因のひとつではないだろうか。
とはいえ、アイデアとストーリーが一級品である作品に変わりはない。
2016年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現物、対応とも問題ありません。機会があればまたお願いします。
2017年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
暗くて複雑な話ですが、精神病院の事が色々と書いてあって、興味深かったです。
2022年2月1日に日本でレビュー済み
精神医学の専門書で通るような濃い内容ですが、あくまで小説なので歴史的経緯はある程度断定口調で書かれており、学術書より読みやすいです。分厚い専門書で書かれているような精神医学史の光と闇、そして未来が書かれています。現在の多剤投与に偏重した精神医学に対して、原始的で野蛮な昔の医療を「病を知ろうと努力していた」と評価している点も興味深いです。
狂言回しの役割を担うチャーリーは患者であると同時に医者でもある矛盾した存在で、精神医学の光と闇をその身で体現した人物でもあります。SFならではの過激な発想や理論がある一方、結論が常識的なところに落ち着くのは小説としても学術書としても納得がいきました。
狂言回しの役割を担うチャーリーは患者であると同時に医者でもある矛盾した存在で、精神医学の光と闇をその身で体現した人物でもあります。SFならではの過激な発想や理論がある一方、結論が常識的なところに落ち着くのは小説としても学術書としても納得がいきました。
2017年8月29日に日本でレビュー済み
精神医療史と言う重く今日的なテーマに取り組んだ力作で、とても読み応えがあった。地球の病院を追われ、生まれ故郷である開拓地火星の精神病院に赴任した医師と言う設定が秀逸で、彼が過去の精神医療を振り返るような体験を可能にしている。目を背けたくなるよう前時代の精神医療の暗部や、それがナチスドイツのユダヤ人虐殺にも繋がった歴史など、読んでいて決して楽しくはない。
今日的なテーマと書いたが、例えば私個人の家族親族でも統合失調症や認知症などで精神医療を受けている人間は数多く、薬の投与と副作用の問題など他人事では読めなかった。精神医療を受ける事に心理的障壁は少なくなって機会も増えている今日、本書のテーマに取り組んだ事自体高く評価したい。
初の長編と言う事でやや未整理かなと思われる点があるのは確かだが、それをもって減点する気はない。比較的サラッと書かれているが、テーマが重いだけに読むのが辛い人もいると思う。一応触れておく。
今日的なテーマと書いたが、例えば私個人の家族親族でも統合失調症や認知症などで精神医療を受けている人間は数多く、薬の投与と副作用の問題など他人事では読めなかった。精神医療を受ける事に心理的障壁は少なくなって機会も増えている今日、本書のテーマに取り組んだ事自体高く評価したい。
初の長編と言う事でやや未整理かなと思われる点があるのは確かだが、それをもって減点する気はない。比較的サラッと書かれているが、テーマが重いだけに読むのが辛い人もいると思う。一応触れておく。
2015年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
精神医療をモチーフとしたユニークな視点が新鮮。ストーリーも楽しめました。