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人類と感染症の歴史 単行本(ソフトカバー) – 2013/3/27
加藤 茂孝
(著)
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有史以来,人類は感染症に怯え,死と闘ってきた。
今日,人は病原性微生物,得体の知れないものへの怯えから解放されたと錯覚する。
本書は,人類の歴史における悲惨な感染症の今日的視点・影響と科学・医学の進歩によって
それを減少化・克服してきた歴史,現在から将来への課題を鋭く提言する。
また微生物の歴史での著名人の通説を今日的視点で問い直し,
本当にそうであったのか,また作られた伝記を当時交資料と証言により解き明かし,
歴史物語に終らぬ,現在も続くわが国のワクチン行政の課題を浮き彫りにする。
栄研化学モダンメディア2009年1-12月連載を基に加筆再構成
今日,人は病原性微生物,得体の知れないものへの怯えから解放されたと錯覚する。
本書は,人類の歴史における悲惨な感染症の今日的視点・影響と科学・医学の進歩によって
それを減少化・克服してきた歴史,現在から将来への課題を鋭く提言する。
また微生物の歴史での著名人の通説を今日的視点で問い直し,
本当にそうであったのか,また作られた伝記を当時交資料と証言により解き明かし,
歴史物語に終らぬ,現在も続くわが国のワクチン行政の課題を浮き彫りにする。
栄研化学モダンメディア2009年1-12月連載を基に加筆再構成
- 本の長さ185ページ
- 言語日本語
- 出版社丸善出版
- 発売日2013/3/27
- 寸法15.2 x 1.4 x 21.2 cm
- ISBN-104621086359
- ISBN-13978-4621086353
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こ良い本だと思いましたの時期わかりやすく、読めました。
2021年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評論家でなく、著者自身が感染症に関わってきた人なので、記述は信頼できる。感染症に対するWHOのとリ組が分かったのは良かった。余計なこと(著者の博学)が沢山書いてあるので、私にはうるさいと感じた。文章は長めで、必ずしも読みやすくはない。
2017年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という人口に膾炙したことわざがありますが、その意味は「怖いと思っていた幽霊も、よく見てみればその正体は、単なる枯れすすきだった」というものです。人の心理をうまく表現したことわざだと蓑笠亭は感心しますが、その真意を一言で述べれば、「人は得体の知れないものに怯える」ということになるでしょう。
人が長い歴史の中で恐れてきたもの、それは幽霊だけではありません。さまざまな病気にもまた、幽霊以上の恐怖を感じ取ってきました。そしてその恐怖を克服するために、医師をはじめ多くの科学者が鋭意努力してきたのです。そしてそんな人々の様々な努力をまとめた本が「本日のおすすめ」である加藤茂孝氏の『人類と感染症の歴史』です。
この本は、栄研化学株式会社が発行する『モダンメディア』という医療雑誌の連載に加藤氏が加筆し、一冊の本として丸善出版社から新たに出版したものです。
この本に取り上げられている感染症は「天然痘」「ペスト」「ポリオ」「結核」「麻疹」「風疹」「インフルエンザ」「ウエストナイルウイルス」ですが、「歴史上の人物、さらには歴史上の出来事とそれら感染症が、どのような関係にあったか」も、一般人でも理解できるように分かりやすく解説してくれています。
そもそも蓑笠亭がこの本の存在を知るに至った経緯は、平成29年8月に受講した「教員免許状更新講習」で「史料から考える西洋の中世世界」という講座を選択したことにありました。
この講座の主目的は、「西洋の中世世界の実情を、一般人が書き残した文書(もんじょ)から読み解く」というものでしたが、その中に「ペストに見舞われた人々が取った行動」について言及した文書がありました。そしてその内容を読んだ蓑笠亭は、強い衝撃を受けたのでした。なぜなら「ペストの大流行は、ユダヤ人が井戸に投げ込んだ毒が原因である」というデマを信じた民衆が、数万人という規模でユダヤ人を虐殺したという記述が、その史料には含まれていたからです。
高校時代に履修した世界史の授業から、「中世ヨーロッパで大流行したペストは、当時の社会制度を根底から覆した」という知識を蓑笠亭はすでに得ていました。しかし「ペストの大流行を契機とするユダヤ人虐殺」というショッキングな歴史的事実については、全く知りませんでした。
そこで「ペスト」と「ユダヤ人虐殺」という2つのキーワードをもとにインターネットで検索をかけた結果、ヒットした本がこの『人類と感染症の歴史』だったのです。
入手するやいなや、蓑笠亭はむさぼるように読みました。そして「人類がいかに様々な疫病に対し恐怖を抱いてきたか、そしてその恐怖をいかに克服してきたか」という歴史を知るに至りましたが、その中で特に蓑笠亭の印象に残った個所が「第1章 人は得体の知れないものに怯える」の中にありました。その部分を以下に引用しましょう。
「ものを怖がらなすぎたり、怖がりすぎるのはやさしいが、正当に怖がることはなかなか難しい」
(寺田寅彦 随筆「小爆発二件」)。
寺田寅彦は浅間山の爆発について書いているが、感染症対策についてもまた同じである。正当に怖がるためにたえざる研究と、可能な限り理性的な対応が必要である。
冒頭でも述べたことですが、「人は『枯れすすき』ですら、その正体が見極められなければ、『幽霊』として恐れる」ものです。しかし「幽霊の正体は枯れすすきである」と見極めてきたことも人間の業績です。
そんな人間の崇高な営みを、縷々述べているのが本書です。本書で取り上げられた人々の努力のみならず、本書を上梓してくださった、加藤先生にも満腔の賛辞と感謝をささげたいと思います。
人が長い歴史の中で恐れてきたもの、それは幽霊だけではありません。さまざまな病気にもまた、幽霊以上の恐怖を感じ取ってきました。そしてその恐怖を克服するために、医師をはじめ多くの科学者が鋭意努力してきたのです。そしてそんな人々の様々な努力をまとめた本が「本日のおすすめ」である加藤茂孝氏の『人類と感染症の歴史』です。
この本は、栄研化学株式会社が発行する『モダンメディア』という医療雑誌の連載に加藤氏が加筆し、一冊の本として丸善出版社から新たに出版したものです。
この本に取り上げられている感染症は「天然痘」「ペスト」「ポリオ」「結核」「麻疹」「風疹」「インフルエンザ」「ウエストナイルウイルス」ですが、「歴史上の人物、さらには歴史上の出来事とそれら感染症が、どのような関係にあったか」も、一般人でも理解できるように分かりやすく解説してくれています。
そもそも蓑笠亭がこの本の存在を知るに至った経緯は、平成29年8月に受講した「教員免許状更新講習」で「史料から考える西洋の中世世界」という講座を選択したことにありました。
この講座の主目的は、「西洋の中世世界の実情を、一般人が書き残した文書(もんじょ)から読み解く」というものでしたが、その中に「ペストに見舞われた人々が取った行動」について言及した文書がありました。そしてその内容を読んだ蓑笠亭は、強い衝撃を受けたのでした。なぜなら「ペストの大流行は、ユダヤ人が井戸に投げ込んだ毒が原因である」というデマを信じた民衆が、数万人という規模でユダヤ人を虐殺したという記述が、その史料には含まれていたからです。
高校時代に履修した世界史の授業から、「中世ヨーロッパで大流行したペストは、当時の社会制度を根底から覆した」という知識を蓑笠亭はすでに得ていました。しかし「ペストの大流行を契機とするユダヤ人虐殺」というショッキングな歴史的事実については、全く知りませんでした。
そこで「ペスト」と「ユダヤ人虐殺」という2つのキーワードをもとにインターネットで検索をかけた結果、ヒットした本がこの『人類と感染症の歴史』だったのです。
入手するやいなや、蓑笠亭はむさぼるように読みました。そして「人類がいかに様々な疫病に対し恐怖を抱いてきたか、そしてその恐怖をいかに克服してきたか」という歴史を知るに至りましたが、その中で特に蓑笠亭の印象に残った個所が「第1章 人は得体の知れないものに怯える」の中にありました。その部分を以下に引用しましょう。
「ものを怖がらなすぎたり、怖がりすぎるのはやさしいが、正当に怖がることはなかなか難しい」
(寺田寅彦 随筆「小爆発二件」)。
寺田寅彦は浅間山の爆発について書いているが、感染症対策についてもまた同じである。正当に怖がるためにたえざる研究と、可能な限り理性的な対応が必要である。
冒頭でも述べたことですが、「人は『枯れすすき』ですら、その正体が見極められなければ、『幽霊』として恐れる」ものです。しかし「幽霊の正体は枯れすすきである」と見極めてきたことも人間の業績です。
そんな人間の崇高な営みを、縷々述べているのが本書です。本書で取り上げられた人々の努力のみならず、本書を上梓してくださった、加藤先生にも満腔の賛辞と感謝をささげたいと思います。
2019年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感染症ごとに読み切りになっているのが良い。時代背景と感染症の関連がよくわかり、歴史事実が立体的に理解できる。とても良い本です。
2020年4月6日に日本でレビュー済み
この時期に、どう生きるべきかを学ぼうと思い、
本書を手にして読みました。
このレビューを書いている現在、
新コロナウィルスが世界中への脅威になっています。
天然痘、ペスト、スペイン風邪、エボラ、
その他にもいろいろな感染症と人類の闘いが
書かれています。
パンデミックの時に、どう生きているべきか、
どんな姿勢や態度で生きていくべきかも
書かれています。
著者の流行病時に人はどう対応したら良いのかも
真剣に書かれています。
現在、この本を絶版本のままにせず、
復刊か増刷するべきです。
余談かと思いますが、
2021年に延期になった東京オリンピックが
本当に開催するかどうかも心配になりました。
本書を手にして読みました。
このレビューを書いている現在、
新コロナウィルスが世界中への脅威になっています。
天然痘、ペスト、スペイン風邪、エボラ、
その他にもいろいろな感染症と人類の闘いが
書かれています。
パンデミックの時に、どう生きているべきか、
どんな姿勢や態度で生きていくべきかも
書かれています。
著者の流行病時に人はどう対応したら良いのかも
真剣に書かれています。
現在、この本を絶版本のままにせず、
復刊か増刷するべきです。
余談かと思いますが、
2021年に延期になった東京オリンピックが
本当に開催するかどうかも心配になりました。
2020年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序文にあるように、雑誌に寄稿した短文の寄せ集めであり、学術的に体系立てられた本ではないので、それを期待するとハズレ感が生じる。元が独立した短文の寄せ集めなので重複が多い。
歴史的な部分は参考書からの引用が多いのではないかと想像されるので、オリジナル本に当たるのが良いと思われる。著者自身がCDCやWHO等で経験したことを記している部分は内情が垣間見れて参考になる。
歴史的な部分は参考書からの引用が多いのではないかと想像されるので、オリジナル本に当たるのが良いと思われる。著者自身がCDCやWHO等で経験したことを記している部分は内情が垣間見れて参考になる。
2013年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は感染症、特に風疹の研究では日本の第一人者と知っていたが、今回の本は歴史と銘打つだけあって我々文系人間にもわかりやすく興味深い内容になっている。学校の歴史で少しは知っていた事実が、感染症との関係で解き明かされると興味も湧くし無味乾燥の歴史事実が生き生きと眼前に現れるようである。小生が昔慣れ親しんだ地名、京都の「百万遍」も感染症に関連した地名であったことをこの本で知った。それでどうしたというわけでもないが、うれしい発見であった。本書の最後を「人類と宗教」「危機管理」という問題意識で締めくくっているのも、著者の目線がどこまで届いているかを物語っている。受験生もこういう本を読めば、暗記せずとも覚えられるのではないかとも感じた次第。
2015年7月24日に日本でレビュー済み
人類が大量に死ぬ事態というと、戦争とかホロコーストとかをまず思い浮かべるであろう。
しかし、例えばスペイン風邪は、第一次大戦の死者の5倍超、第二次大戦の死者と同程度の人数を死に至らしめているように、感染症こそが人類の命を奪ってきたものである。
歴史的に見ても、感染症の蔓延が政治情勢を変えたり、宗教の発生などの社会的大変化を生み出したりすることは多々ある。
本書は、そうした感染症がどのように人類の歴史を動かし、そして人類はいかにしてそれらに立ち向かってきたかを描き出している。
取り扱われる感染症は、天然痘、ペスト、ポリオ、結核、麻疹、風疹、インフルエンザ、ウエストナイルウイルスで、それぞれ一章を割いて説明されている。
ウエストナイルウイルス(系統としては日本脳ウイルス炎に近い)だけはややマニアックな感じだが、これはこれまで南北アメリカ大陸には存在しなかったが、近年ウイルスや患者が発見されたことから一章を割いて説明されている。
天然痘の撲滅や、北里による日本のペスト被害の最小限での食い止めの話、あるいは病原体や治療法(ワクチン等)の解明の話は、一歩ずつだが人類が感染症に打ち勝とうとする歩みを示している。
日本人が書いているため、エピソードとして平安期の天然痘流行(有力者が次々と死ぬことで道長全盛期を作った要因でもある)や、竹中半兵衛が結核で死んだ話など、日本人に身近な人物・出来事と感染症をつなげてくれているのがありがたい。
逆に、野口英世の神格化については、彼の功績は脳梅毒の原因梅毒スピロヘータを突き止めたことで、黄熱病、ポリオ、おたふくかぜ等の病原体発見は五人であることが確定しているのにその事実を(記念館や伝記などは)無視している、と手厳しい。
なお注意として、本書で取り上げている感染症は、ある程度の克服が行われたものがほとんどで、マラリアやエイズ、エボラなどの有効な対処が難しい感染症はここでは取り扱われていない。
人類はどのように感染症に向き合い、そして克服しようとしてきたかの歴史をコンパクトに、そして読みやすく知ることができる。
医療や生物の知識がなくてもスラスラ読める、お勧めの一冊
しかし、例えばスペイン風邪は、第一次大戦の死者の5倍超、第二次大戦の死者と同程度の人数を死に至らしめているように、感染症こそが人類の命を奪ってきたものである。
歴史的に見ても、感染症の蔓延が政治情勢を変えたり、宗教の発生などの社会的大変化を生み出したりすることは多々ある。
本書は、そうした感染症がどのように人類の歴史を動かし、そして人類はいかにしてそれらに立ち向かってきたかを描き出している。
取り扱われる感染症は、天然痘、ペスト、ポリオ、結核、麻疹、風疹、インフルエンザ、ウエストナイルウイルスで、それぞれ一章を割いて説明されている。
ウエストナイルウイルス(系統としては日本脳ウイルス炎に近い)だけはややマニアックな感じだが、これはこれまで南北アメリカ大陸には存在しなかったが、近年ウイルスや患者が発見されたことから一章を割いて説明されている。
天然痘の撲滅や、北里による日本のペスト被害の最小限での食い止めの話、あるいは病原体や治療法(ワクチン等)の解明の話は、一歩ずつだが人類が感染症に打ち勝とうとする歩みを示している。
日本人が書いているため、エピソードとして平安期の天然痘流行(有力者が次々と死ぬことで道長全盛期を作った要因でもある)や、竹中半兵衛が結核で死んだ話など、日本人に身近な人物・出来事と感染症をつなげてくれているのがありがたい。
逆に、野口英世の神格化については、彼の功績は脳梅毒の原因梅毒スピロヘータを突き止めたことで、黄熱病、ポリオ、おたふくかぜ等の病原体発見は五人であることが確定しているのにその事実を(記念館や伝記などは)無視している、と手厳しい。
なお注意として、本書で取り上げている感染症は、ある程度の克服が行われたものがほとんどで、マラリアやエイズ、エボラなどの有効な対処が難しい感染症はここでは取り扱われていない。
人類はどのように感染症に向き合い、そして克服しようとしてきたかの歴史をコンパクトに、そして読みやすく知ることができる。
医療や生物の知識がなくてもスラスラ読める、お勧めの一冊