今現在Amazonの「本」で「日本国憲法」のワードで検索すると「1,295件」、「憲法」で検索すると「10,419件」もの
本がヒットするという結果。
憲法に関する本というのは一般向け、専門書含めて大量にあるということでしょう。
日本における憲法議論は「改憲」も含めて、現在でも活発に論じられています。
私も何冊かは読んだ経験があったのですが、いづれも「憲法解釈」の本だったので、「日本国憲法」というのは
実際のところ世界からみて、あるいは世界の憲法と較べて何がどう違うのかということの「事実」に関心がありました。
そしてたまたま本書を発見して、タイトルにかなり驚きながら読んでみた次第です。
本書のスタンスは「論よりファクト」と帯にあるように、データを中心にして「事実」を積み上げて書いてします。
ですから「解釈・論」というものを期待する読者には向かない内容なのですが、こうして世界の俎上でデータを
示されると、グウの音も出ません。
結論から書いていしまうと「本のタイトル」にあるように「日本奥憲法は、現在では世界最古の憲法となってしまった」
ということです。
どの「憲法がある国」においても、戦後何度もの「改憲・修正」を行っているという「事実(ファクト)」です。
考えてみれば「憲法」も法律ですから、その時ごとに見直して修正変更していくというのは、立法の観点から
考えてみても、なんら異常なことではないわけです。
現に日本の沢山の法律は毎年改正されています。
日本がどういう経緯で最初の「GHQ案」を「変更要請」しながら進めてきたかの、過程も簡潔に書いてあります。
著者も「決してGHQから押し付けられたまま受け入れた憲法ではない」ということを書いています。
ドイツは第二次大戦においてヒトラーのナチスによって世界的な非難を浴びている敗戦国です。
そのドイツですら戦後に憲法を2012年の時点で「59回改正(のべ200ヶ条)」ということを行っている。
本書の28頁にその各国憲法改正の一覧表が掲載されているので是非とも見てほしい。
「戦後70年以上」もの間、憲法の一字一句すら変更をしていないのは「世界で日本だけ」なわけです。
本書にはそれ以外に、日本における「憲法解釈」という方法で自衛隊などの問題点を解決してきた
政治の歴史が「事実」として色々と書かれています。
巻末資料として「日本国憲法各党改革案」が添付されています。
ですから、「実際の本文」は著者のあとがきを含めても「147頁」に収まっています(全240頁)。
そういう分量から考えても、すぐに読み終えられる頁数なので、それぞれの目で「事実(ファクト)」を
確認して欲しいと思います。

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世界最古の「日本国憲法」―徹底検証・憲法 単行本 – 2016/5/24
三山 秀昭
(著)
手嶋龍一氏が推す1冊! 改憲か?護憲か? まず、「論」より「ファクト」(事実)を知ろう!
◆世界の現行憲法の制定時期をみると、「日本国憲法」は十四番目に古い。ところが、日本より古い十三ヵ国を含め、多くの国では憲法が制定後に改正されており、一言一句変えられていないのは日本国憲法だけとなる。つまりこの地球上で「日本国憲法は世界最古の憲法」なのだ。
◆憲法公布から七十年、わが国の憲法論議は、改憲容認論も強固な護憲論も、どちらも「事実(ファクト)」を知らないか、自らに都合のよい事実だけを繋ぎ合わせた空疎な「論」の応酬となってしまう。
◆本書では「べき論」ではなく、地に足がついた議論のための「ファクト」だけを記したい。〈著者〉
☆「日本国憲法」全文を掲載! ――自民党改憲案・おおさか維新の会改憲案との対照表も掲載
◆世界の現行憲法の制定時期をみると、「日本国憲法」は十四番目に古い。ところが、日本より古い十三ヵ国を含め、多くの国では憲法が制定後に改正されており、一言一句変えられていないのは日本国憲法だけとなる。つまりこの地球上で「日本国憲法は世界最古の憲法」なのだ。
◆憲法公布から七十年、わが国の憲法論議は、改憲容認論も強固な護憲論も、どちらも「事実(ファクト)」を知らないか、自らに都合のよい事実だけを繋ぎ合わせた空疎な「論」の応酬となってしまう。
◆本書では「べき論」ではなく、地に足がついた議論のための「ファクト」だけを記したい。〈著者〉
☆「日本国憲法」全文を掲載! ――自民党改憲案・おおさか維新の会改憲案との対照表も掲載
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社潮書房光人新社
- 発売日2016/5/24
- 寸法13.1 x 1.8 x 19.1 cm
- ISBN-104769816219
- ISBN-13978-4769816218
商品の説明
出版社からのコメント
オバマを広島に招き寄せたキーパーソンは三山氏。彼は広島テレビの現役社長、いや何より現役のジャーナリストだ。「オバマへの手紙」を携え、ホワイトハウスに乗り込み、「ヒロシマは原爆投下の謝罪を求めている訳ではない」と説き続けた。
その彼が核軍縮ではなく、「憲法」の本を出版した。幾多の憲法本とは違い、改憲や護憲の「論」ではなく、ファクトを丹念に積み上げている。今も一線の記者だけがなしうるユニークな仕事だと思う。
――外交ジャーナリスト・手嶋龍一
その彼が核軍縮ではなく、「憲法」の本を出版した。幾多の憲法本とは違い、改憲や護憲の「論」ではなく、ファクトを丹念に積み上げている。今も一線の記者だけがなしうるユニークな仕事だと思う。
――外交ジャーナリスト・手嶋龍一
著者について
三山/秀昭(みやま・ひであき)
1946年富山県生まれ。早稲田大学を卒業、読売新聞社入社、千葉支局を経て政治部。レーガン政権の1、2期の間、ワシントン特派員。社長室秘書部長、編集局政治部長。秘書役、経理局長、読売テレビなどを経て、2011年より広島テレビ放送社長。小泉内閣時代に政府税制調査会委員も。著書『日本と世界これからどうなる』『十年後の衝撃』(以上、PHP研究所)、『平成改元』『日米安保三十年』(以上、行研)、『ゴルバチョフのソ連』『政まつりごと』(以上、読売新聞社)など(含共著)。論壇誌への寄稿多数。
1946年富山県生まれ。早稲田大学を卒業、読売新聞社入社、千葉支局を経て政治部。レーガン政権の1、2期の間、ワシントン特派員。社長室秘書部長、編集局政治部長。秘書役、経理局長、読売テレビなどを経て、2011年より広島テレビ放送社長。小泉内閣時代に政府税制調査会委員も。著書『日本と世界これからどうなる』『十年後の衝撃』(以上、PHP研究所)、『平成改元』『日米安保三十年』(以上、行研)、『ゴルバチョフのソ連』『政まつりごと』(以上、読売新聞社)など(含共著)。論壇誌への寄稿多数。
登録情報
- 出版社 : 潮書房光人新社 (2016/5/24)
- 発売日 : 2016/5/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4769816219
- ISBN-13 : 978-4769816218
- 寸法 : 13.1 x 1.8 x 19.1 cm
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