「舟を編む」の題材である辞書について、三浦女史のインタビュー記事は読み応えがありました。
インタビュアー側、頭いいなーと思う部分が多く、それも良かったです。
具体例を出して自分はこう思いますと口に出しつつ、話を進めていく流れが、
すらすらと読めました。面白かったです。
インタビュアーが、つんくプロデュースのユニットの話を出してきたのには吃驚。
ある曲の、辞書を引く歌詞を指摘するんですね。ああそういえばそんな歌もあったわと。
そんなちょこっと話を引き出しては三浦女史の興味をまた引き出す手腕にも吃驚(笑)
三浦女史が取材に行ったという話もあり、その舞台裏も少し話していたので興味深かったです。
辞書をつくる人達はユーモアに溢れていて云々と。
確かに、コトバを扱う仕事なのですから、若者言葉を頭ごなしに悪いと思っていては駄目ですよね。
どんな意味なの?と耳ダンボで聞くヒトにならないと。
イラストを手がけている雲田はるこの絵が見られて良かったです。
BL好きの三浦女史にはたまらんでしょうね……。

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ユリイカ2012年3月号 特集=辞書の世界 ムック – 2012/2/27
≪目次≫
【対談】
オンリーワンの辞書を目指して 辞書の現在、そして未来 / 北原保雄×永江朗
【辞書を作る】
国語辞典編集の悩みと工夫 / 松井栄一
理想の辞書を求めて / 水谷静夫
辞書の正確さとは何か 「全然」 の語義について / 飛田良文
字引編みの釣果 / 中村明
辞書編集を巡る二、三の覚え書き / 倉島節尚
辞書を編む / 笹原宏之
【インタビュー】
『舟を編む』 が出航するまで 辞書という/をめぐる物語 / 三浦しをん [聞き手=速水健朗]
【辞書を読む】
Contradictionary / 高山宏
『新明解』 がまともな辞書でないと気づくまで / 小谷野敦
辞書編纂者の夢 辞書の序/跋文を読む / 佐藤守弘
書物としての辞書をめぐる随想 ことばのうみからことばのそらへ / 伊藤氏貴
ウェブという言葉の大河の中で 三浦しをん 『舟を編む』 に寄せて / 師茂樹
燃え上がるたほいや 紙片と液晶とのあいだに / 前田塁
辞書と法・道具・心意 中国の場合 / 福嶋亮大
【辞書を使う】
赤いリュックと中国語辞典 / 林ひふみ
辞書とのだらしないつきあい フランス語・日本語・歳時記 / 千野帽子
なんとなく、ノワズゥズ / 郷原佳以
ナボコフの異常な愛情 または私は如何にして億劫がるのを止めて辞書を愛するようになったか / 秋草俊一郎
出発点としての辞書 / 小田切博
【資料】
この辞書を見よ! 20 言葉のアーカイヴ形成史 / 山本貴光
【対談】
オンリーワンの辞書を目指して 辞書の現在、そして未来 / 北原保雄×永江朗
【辞書を作る】
国語辞典編集の悩みと工夫 / 松井栄一
理想の辞書を求めて / 水谷静夫
辞書の正確さとは何か 「全然」 の語義について / 飛田良文
字引編みの釣果 / 中村明
辞書編集を巡る二、三の覚え書き / 倉島節尚
辞書を編む / 笹原宏之
【インタビュー】
『舟を編む』 が出航するまで 辞書という/をめぐる物語 / 三浦しをん [聞き手=速水健朗]
【辞書を読む】
Contradictionary / 高山宏
『新明解』 がまともな辞書でないと気づくまで / 小谷野敦
辞書編纂者の夢 辞書の序/跋文を読む / 佐藤守弘
書物としての辞書をめぐる随想 ことばのうみからことばのそらへ / 伊藤氏貴
ウェブという言葉の大河の中で 三浦しをん 『舟を編む』 に寄せて / 師茂樹
燃え上がるたほいや 紙片と液晶とのあいだに / 前田塁
辞書と法・道具・心意 中国の場合 / 福嶋亮大
【辞書を使う】
赤いリュックと中国語辞典 / 林ひふみ
辞書とのだらしないつきあい フランス語・日本語・歳時記 / 千野帽子
なんとなく、ノワズゥズ / 郷原佳以
ナボコフの異常な愛情 または私は如何にして億劫がるのを止めて辞書を愛するようになったか / 秋草俊一郎
出発点としての辞書 / 小田切博
【資料】
この辞書を見よ! 20 言葉のアーカイヴ形成史 / 山本貴光
- ISBN-104791702352
- ISBN-13978-4791702350
- 出版社青土社
- 発売日2012/2/27
- 言語日本語
- 本の長さ229ページ
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登録情報
- 出版社 : 青土社 (2012/2/27)
- 発売日 : 2012/2/27
- 言語 : 日本語
- ムック : 229ページ
- ISBN-10 : 4791702352
- ISBN-13 : 978-4791702350
- Amazon 売れ筋ランキング: - 428,647位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1976年、東京生まれ。2000年、『格闘する者に○』でデビュー。以後、『月魚』『秘密の花園』『私が語りはじめた彼は』『むかしのはなし』など、小 説を次々に発表。2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。他に、小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』な ど、エッセイに『あやつられ文楽鑑賞』『悶絶スパイラル』『ビロウな話で恐縮です日記』などがある。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 星間商事株式会社社史編纂室 (ISBN-13:978-4480804204)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年4月1日に日本でレビュー済み
ネット時代あるいは電子情報資源の時代に、辞書はどうあるべきかを検討するために組まれた試金石的特集。すでにネット社会でも電子辞書が使われだして、10年を超えると思われる。英語圏でも欧米語圏でも、主要な辞書の大半が利用できる。しかし、その一方で印刷版の刊行と電子化も進む。電子版は便利であり、百科事典でもつい最近ブリタニカが最後の冊子版を刊行し、今後は電子版への切り替えを宣言した。
本特集の読みごたえは、最初の辞書編集者北原氏と元編集者永江氏の対談で、読みやすいが辞書の抱える課題と伝統を隈なく議論していて興味深い。電子化されれば確かに検索は便利だが、周りの拾い読み(ブラウジング)はし難いし、同時に3冊の辞書のブラウジングも電子版で不可能ではないが、読書の柔軟性には欠ける。そうじた従来の良さを顧みながら、電子版が主流になるであろう今後を踏まえて厚い議論が続く。辞書編集者は言語学者、国語学者でもあり、その高い見識と知見は活かすための特集である。
対談の後、水谷静夫や松井栄一など著名な国語辞典の編集者(=国語学者)が辞書論を展開しており、これには目から鱗のような流石に碩学の議論を展開している。辞書を使うでは、編集者や作家が個人の辞書論を展開、最後の「この辞書を見よ!20 言葉のアーカイヴ形成史 山本貴光」は、歴史的な視点に欠けるので、やや粗い解題だと思われる。
特集全体はバランスの良い好特集である。
本特集の読みごたえは、最初の辞書編集者北原氏と元編集者永江氏の対談で、読みやすいが辞書の抱える課題と伝統を隈なく議論していて興味深い。電子化されれば確かに検索は便利だが、周りの拾い読み(ブラウジング)はし難いし、同時に3冊の辞書のブラウジングも電子版で不可能ではないが、読書の柔軟性には欠ける。そうじた従来の良さを顧みながら、電子版が主流になるであろう今後を踏まえて厚い議論が続く。辞書編集者は言語学者、国語学者でもあり、その高い見識と知見は活かすための特集である。
対談の後、水谷静夫や松井栄一など著名な国語辞典の編集者(=国語学者)が辞書論を展開しており、これには目から鱗のような流石に碩学の議論を展開している。辞書を使うでは、編集者や作家が個人の辞書論を展開、最後の「この辞書を見よ!20 言葉のアーカイヴ形成史 山本貴光」は、歴史的な視点に欠けるので、やや粗い解題だと思われる。
特集全体はバランスの良い好特集である。