植物の生育、分解に至るまで、様々な形で菌は関係しています。本書には、その関係と地球の生物の歴史がどう関わってきたのかが書かれています。
文章が読みにくいと言うわけではありませんが、用語も含め、やや難度が高いです。そもそも、カビとキノコが生物学的に基本的には差がないなんて、それほど一般的な知識ではありません。また、増え方も含め、動物や植物などとも違います。しかも、地球の歴史も、それほど詳しく知る人は多くないでしょう。
ただ、読みすすめると、多様な進化の過程を経ながら、植物の根を攻撃していた菌のうちの一部が共生に転じていくなど植物との関わりを深め、やがては生態系全体に大きな影響を与えるようになったことなどが理解できるようになります。すごく簡単に書くと、菌がなければ、人間も含め地球上の生物は生きていけないということです。
まだまだ分かっていないことが多い菌の世界の一端に触れることのできる1冊です。

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カビ・キノコが語る地球の歴史: 菌類・植物と生態系の進化 単行本 – 2013/9/26
小川 真
(著)
植物の根を攻撃していた菌類が、共生へと転じたわけは?
恐竜は菌類の襲撃に耐えられずに滅びたのか?
植物界の怠け者、菌類に頼りきる葉のないラン……
菌類と植物の攻防、
菌類が生物の進化に果たした役割。
大胆な仮説で、地球史をカビ・キノコと植物のかかわりから解き明かす。
恐竜は菌類の襲撃に耐えられずに滅びたのか?
植物界の怠け者、菌類に頼りきる葉のないラン……
菌類と植物の攻防、
菌類が生物の進化に果たした役割。
大胆な仮説で、地球史をカビ・キノコと植物のかかわりから解き明かす。
- 本の長さ323ページ
- 言語日本語
- 出版社築地書館
- 発売日2013/9/26
- 寸法13.8 x 2.5 x 19.6 cm
- ISBN-104806714631
- ISBN-13978-4806714637
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商品の説明
著者について
1937年京都府生まれ。京都大学農学部卒業。同博士課程修了。農学博士。森林総合研究所土壌微生物研究室長、環境総合テクノス生物環境研究所所長を経て、大阪工業大学工学部環境工学科客員教授。日本林学賞、ユフロ(国際林業研究機関連合)学術賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞(愛知万博)、日本菌学会教育文化賞など、数々の賞を受賞。著書に『マツタケの生物学』『マツタケの話』『きのこの自然誌』『炭と菌根でよみがえる松』『森とカビ・キノコ』『菌と世界の森林再生』(築地書館)、『菌を通して森を見る』(創文)、『作物と土をつなぐ共生微生物』(農山漁村文化協会)、『キノコの教え』(岩波書店)、訳書に『ふしぎな生きものカビ・キノコ』『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコの話』(築地書館)、『キノコ・カビの研究史』(京都大学学術出版会)など多数。
登録情報
- 出版社 : 築地書館 (2013/9/26)
- 発売日 : 2013/9/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 323ページ
- ISBN-10 : 4806714631
- ISBN-13 : 978-4806714637
- 寸法 : 13.8 x 2.5 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 919,116位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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