和歌山カレー事件があった1998年の12月までの週刊文春の記事が収められています。
林健治氏は、この数年後の大阪高裁で、自分でヒ素を舐めて中毒になって保険金を詐取するやり方を暴露しました。YouTubeでもいくつも取材に答えて証言しています。
なので、この本に書いてあることはほぼウソということになります。
そもそもヒ素は無味無臭なので、お好み焼きに味がするほど大量に入れたりしたら即死します。
ちなみにお好み焼きの人のことも、ライターの片岡健氏が取材して真相を記事にしています。
この本を読んでみて分かるのは、林眞須美は100%真犯人と思われていたこと。林眞須美も津波のような取材攻勢にめげるような性格ではなく、けんか腰になっていたこと。極めつけは、保険金詐欺とカレー殺人を結びつけることが最後までできなかったこと。
子供みたいな想像が色々書いてありますが、ギャグとしか思えないです。個人的には、林眞須美は無実だと確信があります。
疑われれば疑われるほどあえてヒール役を演じようとする性格にリアリティを感じます。
ていうか、検察側のヒ素鑑定も民事裁判で否定されたし、友人の泉克典から警察がいかにうその証言を引き出したかも分かったし、従って動機も分からないし。
よくある冤罪は、取り調べで自白して、自白を裁判で覆すことができないというものてす。そのてん、この事件は異色な冤罪なのでしょう。日本の良識が問われていると思います。

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林眞須美の謎: ヒ素カレー・高額保険金詐取事件を追って 単行本 – 1998/12/1
週刊文春特別取材班
(著)
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社文春ネスコ
- 発売日1998/12/1
- ISBN-104890369937
- ISBN-13978-4890369935
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
警察・保健所の初動ミス、林真須美の母親や元従業員らの不審な死…他マスメディアが踏み込まない範囲にまで取材を進め、スクープを連発した「週刊文春」取材班が、事件の全貌をまとめる。被害者の手記も収録。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年1月13日に日本でレビュー済み
保険金詐欺の細かな内容が暴露されています。替え玉受診や、診断書を思い通りに書かない医師とのかけひきなど。その細かいやり取りと荒っぽいカレー事件は異質であり、カレーの犯人とは思えなかった。特に、私はお好み焼きで殺されかけた、の章は、リアルでした。夫との麻雀に妻が元従業員に持ってきたお好みは、中のイカが腐ったようでした。残すのも悪いと無理に食べ死ぬ思いをします。激痛と嘔吐、一晩のたうちまわる。命だけは助かった。それでも夫は定期的に見舞ってくれ、給料も保証してくれた。プレハブ室でのいかさま麻雀の手伝いの時にはいつもお礼をもらっていた。両親に捨てられ貧しく育った夫の方は億の金が入ってもギャンブルに狂い時々暴力をふるう、ピアノを習い裕福に育った妻は喧嘩しながらも夫を見放せない。不思議な夫婦でした。高度障害となり保険金詐欺に利用されても、心からは憎めない、ただ二人からは離れたかっただけだった。 味わい深い本でした。