現在「さらば あぶない刑事」が公開中ですが・・・・観に行きました・・・、私が村川透監督の名前を認識したのは、
「最も危険な遊戯」(1978年)が最初です。続けて、「殺人遊戯」(1978年)、「処刑遊戯」(1979年)のいわゆる処刑3部作をリアルタイムで観ました。
予算の制約があったそうですが、松田優作の好演もあり、
日本でもこのようなスタイリッシュなハードボイルドが撮れるのか、とビックリした記憶があります。
本書は、村川透さんの映画人生を振り返った人生ドキュメンタリーのようなものですが、とにかく面白かった!!!
憧れの日活に入社したのはいいのですが、それは本店営業部の試験で、
どうしても監督になりたかった村川さんは、いったん退社し、助監督採用試験を受け直します。
ここで出会ったのが桝田利雄監督、馬が合ったのか重宝されます。そして、「トラ・トラ・トラ」の撮影に参加しますが、
私はこの裏側の話を初めて知りました。ついに監督第1作「白い指の戯れ」をとることになります。
荒木一郎はこの時、例の事件の後で、出演はかなり話題になったように記憶しています。
そして、ロマンポルノ3作をとりますが、限界を感じ、監督を辞めてしまいます。
しかし、監督への情熱は断ちがたく、1976年石原プロの「大都会」で監督業に復帰します。
次は、角川プロの作品になるわけですが、「蘇える金狼」を撮る前にいろんなことがあったんですね。これも今回初めて知りました!!
その他、柴田恭平を見出したこと・・・それが「あぶない刑事」につながります・・・・、カメラマン、仙元誠三さんとの関係、
戦友、黒川満さん、音楽に秀でていること、当然、舘ひろしさんのことも出てきます。
しかし、どこの映画会社に属していたか、というのは結構その作風に出てくるもんですね!例えば、東宝、ここは都会的なモダンなもの、
東映は時代劇、日活は、やはり都会的なアクション、ということになりますが、
村川監督は、その日活の伝統を受け継いでいる最後の人なのかもしれません!!

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映画監督 村川透 和製ハードボイルドを作った男 単行本 – 2016/1/23
祝・約20年ぶりの銀幕最新作「さらば あぶない刑事」公開!
村川透監督ご本人を初め、ご家族、映画関係者、出演者などに取材を行い、松田優作とタッグを組んだ名作・『遊戯』シリーズを初め、テレビドラマでは『探偵物語』、『あぶない刑事』など、数々のヒット作を世に送り出してきた映画監督・村川透の“モーレツ"映画人生に迫る初のドキュメント。
助監督時代の熱血的な仕事ぶり、師・舛田利雄監督とのこと、盟友・松田優作との出会いや別れ、『あぶない刑事』誕生に触れる逸話など、初めて明かされるエピソードも満載。
本書の内容
序章:タフでなければ、撮っていけない
第一章:山形の異端児、東京へ
山形の芸能一家
やんちゃと映画と音楽と
「アメリカ」の衝撃
憧れの日活へ、しかし……。
第二章:助監督奮闘記
目指すは「東洋のハリウッド」
新米助監督、走る!
映画と喧嘩の日々
大いなる映画の師匠たち
「鬼のマスさん」との出会い
ハリウッドからの「挑戦状」
全てが「規格外」の過酷な現場
第三章:監督デビュー、そして挫折
日活の変質
ロマンポルノでついに抜擢
初メガホンは自由闊達
ポルノの常識を打ち破れ
立ちはだかった「ポルノの壁」
第四章:松田優作と作り上げた伝説
石原プロ『大都会』で監督復帰
インディーズ体制でアクション映画を!
前人未踏の長回し銃撃戦
因縁の角川からオファー『蘇える金狼』
『野獣死すべし』への布石
丸山が見た村川の「凄み」
優作、丸山の挑戦~『野獣死すべし』始動
優作の試行錯誤、受けて立つ村川
角川春樹、そして優作との対立
袂を分かつ時が来た
第五章:舘ひろし・柴田恭兵『あぶない刑事』たちとの出会い
『あぶない刑事』で新しいことを
村川路線と長谷部路線
柴田恭兵を発掘
カリスマたちの洗礼
舘ひろしの新境地
優作との「対決」
村川映画祭――二人が見せた男気と友情
第六章:さらば、永遠の戦【と】友【も】よ
ハードボイルドの快作『ブレイクアウト』
最後のコンビ作『華麗なる追跡』
病魔との闘い
惜別の言葉
終章:老兵は未だ、闘い続ける
衰え知らずの量産ぶり
映画復帰を待望する声
十八年ぶりの銀幕復帰――『さらば あぶない刑事』
伝説の村川=仙元コンビ復活
燃え上がる『あぶ刑事』村川組現場
万感のクランクアップ、そして次なる目標へ――
あとがき
村川透監督ご本人を初め、ご家族、映画関係者、出演者などに取材を行い、松田優作とタッグを組んだ名作・『遊戯』シリーズを初め、テレビドラマでは『探偵物語』、『あぶない刑事』など、数々のヒット作を世に送り出してきた映画監督・村川透の“モーレツ"映画人生に迫る初のドキュメント。
助監督時代の熱血的な仕事ぶり、師・舛田利雄監督とのこと、盟友・松田優作との出会いや別れ、『あぶない刑事』誕生に触れる逸話など、初めて明かされるエピソードも満載。
本書の内容
序章:タフでなければ、撮っていけない
第一章:山形の異端児、東京へ
山形の芸能一家
やんちゃと映画と音楽と
「アメリカ」の衝撃
憧れの日活へ、しかし……。
第二章:助監督奮闘記
目指すは「東洋のハリウッド」
新米助監督、走る!
映画と喧嘩の日々
大いなる映画の師匠たち
「鬼のマスさん」との出会い
ハリウッドからの「挑戦状」
全てが「規格外」の過酷な現場
第三章:監督デビュー、そして挫折
日活の変質
ロマンポルノでついに抜擢
初メガホンは自由闊達
ポルノの常識を打ち破れ
立ちはだかった「ポルノの壁」
第四章:松田優作と作り上げた伝説
石原プロ『大都会』で監督復帰
インディーズ体制でアクション映画を!
前人未踏の長回し銃撃戦
因縁の角川からオファー『蘇える金狼』
『野獣死すべし』への布石
丸山が見た村川の「凄み」
優作、丸山の挑戦~『野獣死すべし』始動
優作の試行錯誤、受けて立つ村川
角川春樹、そして優作との対立
袂を分かつ時が来た
第五章:舘ひろし・柴田恭兵『あぶない刑事』たちとの出会い
『あぶない刑事』で新しいことを
村川路線と長谷部路線
柴田恭兵を発掘
カリスマたちの洗礼
舘ひろしの新境地
優作との「対決」
村川映画祭――二人が見せた男気と友情
第六章:さらば、永遠の戦【と】友【も】よ
ハードボイルドの快作『ブレイクアウト』
最後のコンビ作『華麗なる追跡』
病魔との闘い
惜別の言葉
終章:老兵は未だ、闘い続ける
衰え知らずの量産ぶり
映画復帰を待望する声
十八年ぶりの銀幕復帰――『さらば あぶない刑事』
伝説の村川=仙元コンビ復活
燃え上がる『あぶ刑事』村川組現場
万感のクランクアップ、そして次なる目標へ――
あとがき
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社DU BOOKS
- 発売日2016/1/23
- 寸法12.8 x 1.8 x 18.7 cm
- ISBN-104907583702
- ISBN-13978-4907583705
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商品の説明
著者について
山本俊輔(やまもと・しゅんすけ)
1975(昭和50)年、東京生まれ。
立教大学卒業後、映像の世界へ。監督作『カクトウ便/そして、世界の終わり』(2007)で劇場公開デビュー。
映画監督業の傍ら、『デス・ゲーム・パーク』、『木更津グラフィティ』などの脚本や小説も多数執筆。主な著書に小説『テイクファイブ 名画と愛と大泥棒』、『脱獄学園島 ハイスクール・プリズナー』などがある。
2015年、初のノンフィクション『NTV火曜9時 アクションドラマの世界』を上梓。
佐藤洋笑(さとう・ひろえ)
1974(昭和49)年生まれ。
音楽雑誌編集者を経て、映画、音楽を主な執筆対象とするライター活動を開始。
「映画秘宝」、「ミュージックマガジン」などに多数寄稿。並行して映画ZINE「映画時代」の企画編集に携わり、長年に渡り「NTV火曜9時」枠関係者への取材や、イベントの主催を手がける。
2015年『NTV火曜9時 アクションドラマの世界』を上梓。
1975(昭和50)年、東京生まれ。
立教大学卒業後、映像の世界へ。監督作『カクトウ便/そして、世界の終わり』(2007)で劇場公開デビュー。
映画監督業の傍ら、『デス・ゲーム・パーク』、『木更津グラフィティ』などの脚本や小説も多数執筆。主な著書に小説『テイクファイブ 名画と愛と大泥棒』、『脱獄学園島 ハイスクール・プリズナー』などがある。
2015年、初のノンフィクション『NTV火曜9時 アクションドラマの世界』を上梓。
佐藤洋笑(さとう・ひろえ)
1974(昭和49)年生まれ。
音楽雑誌編集者を経て、映画、音楽を主な執筆対象とするライター活動を開始。
「映画秘宝」、「ミュージックマガジン」などに多数寄稿。並行して映画ZINE「映画時代」の企画編集に携わり、長年に渡り「NTV火曜9時」枠関係者への取材や、イベントの主催を手がける。
2015年『NTV火曜9時 アクションドラマの世界』を上梓。
登録情報
- 出版社 : DU BOOKS (2016/1/23)
- 発売日 : 2016/1/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 312ページ
- ISBN-10 : 4907583702
- ISBN-13 : 978-4907583705
- 寸法 : 12.8 x 1.8 x 18.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 370,566位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 445位日本映画 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年9月24日に日本でレビュー済み
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映像世界の監督としての卓越(それは天性のものと思うしかないほどの)があますところなく綴られている。極上のものを見極めるセンス……音楽への造詣も。「蘇る金狼」「野獣死すべし」……
〈和製ハードボイルドを作った男〉のタイトルそのまま。掲載写真も豊富です。
〈和製ハードボイルドを作った男〉のタイトルそのまま。掲載写真も豊富です。
2019年8月2日に日本でレビュー済み
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全監督作のもっと細部に渡ったインタビューが読みたいです!
2016年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔は…18インチのブラウン管テレビで、日テレの大都会やテレ朝の西部警察を見ていた。まだ当時は茶の間にテレビ一台が主流だった時代。見る番組も何曜日の何時からで、だいたい決まっているものだった。ドラマに限ればTBSの水戸黄門や日テレの太陽にほえろ!は典型。石原裕次郎好きの親が番組が好きで、子供も一緒につれられて観るという家庭も多かったはず。うちもそうだった。そして当時は一週間に十本近い刑事 アクションドラマが放送されていた時期にも差し掛かる。その中でも一番人気の太陽に次いで、大都会、西部警察、トミーとマツあたりはやっぱり人気が高かった。毎週つれられて見ているうちに、あの勇ましいOPタイトルバック~ビル群やパトカーの行列の映像に圧倒された。OPの最後に「監督 村川 透」「監督 小澤 啓一」「監督 澤田 幸弘」「監督 長谷部 安春」と文字が出る。ムラカワ、ハセベという苗字は何となくインパクトがあり、幼き者でも覚えられやすかったように思う。クレジットの文字は覚えた。そしてドラマ本編内になるとアクションシーンが一際過激すぎる。そのアクションシーンにも圧倒されたから、今日までの『さらば あぶない刑事』作品に至るまで~映像と音楽に凝る、人物描写がかっこいいのを踏まえて、多くの人を惹きつける映像術を持っておられる名監督です。本書は、昨年の『NTV 火曜9時アクション』に続き山本氏と佐藤氏によるものですが、監督の映画や人生に対する深味を鋭く引き出しているなと感じました。単に監督の思い出話にならず、監督がこれまで渡り歩いてきた道から見える作品作りの姿勢。映画(映像)や音楽への愛は伝わってくる。そして大都会での出会い、遊戯シリーズで組むことになった松田優作氏への思い、あぶ刑事で組んだ舘ひろし氏や柴田恭兵氏との絆、ライバル?視された長谷部監督のことなども語っておられます。 監督の覚悟と矜持もいいですね。その言葉から、これぞと思えたキャラとストーリーが浮かんだ。地下と地上から二段作戦練るものの、ピンチをくぐり抜け、仲間を信じ、敵を殲滅して目的を達成した「大激闘マッドポリス’80」の(破 壊)の氷室みたいだ。本を読んだら、あの回の氷室と松村と監督の姿勢が重なった。村川監督の作品、松田優作映画好きな方にはイイ本です!!!
2020年3月22日に日本でレビュー済み
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出荷時に雑に扱われているのか、表面に折り目やダメージが目立ちました。
他に購入した本も同じでした。
今後は本類はAmazonさんで購入するのはやめようと思っています。
他に購入した本も同じでした。
今後は本類はAmazonさんで購入するのはやめようと思っています。
2018年8月18日に日本でレビュー済み
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老年に成ってもエネルギッシュに動く映画監督!日本のハードボイルド監督を挙げるならば深作欣二・長谷部安春・そして村川透だろう、台本にはないアドリブも長々と言わせる(又役者としてタクシー運転手、通行人などで出演)・・融通性の利く好感度監督No1と言っても過言ではない!村川監督の日活ポルノ映画は・まだDVD化されていないが是非、鑑賞したいものだ・・まだまだハードボイルド映画を撮って頂きたい!
2016年3月1日に日本でレビュー済み
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この本を読んでから、映画「さらば あぶない刑事」を観ても、観てから読んでもよいですが、お勧めは映画館で観てから読んで、もう一度映画を観に行くのがベストでしょう。監督された村川 透さんの歳を感じさせないパワーをもらえる一冊です。
2019年9月8日に日本でレビュー済み
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村川透監督のインタビューをメインに構成した方が読みやすかったのではないか。今一つ監督の生の声が届いて来なかった。