今をときめく美貌のオペラ歌手、アンジェラ・ゲオルギゥが歌で世界一周するCDです。イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、オーストリア、ルーマニア、ハンガリー、ギリシャ、ポルトガル、韓国、ブラジル、アメリカ、そして日本。ジャンルもフォークからアーティスティックなもの、ちょっとポップが入ったものまで、多岐にわたっています。どの曲も感動的に歌いこなしています。おそらく現代最高のソプラノ(Renee Fleming もよいですが、大騒ぎする程の美声ではない気がします)でしょう。そのみずみずしい感情表現は強く心に訴えかけてきます。何度聴いても飽きることがありません。程よいMalcolm Martineau のピアノ伴奏も、ゲオルギゥの「オペラのディーヴァ」ではない新しい一面をひきだすのに成功しています。
日本人ならおそらく一番興味があるでしょう、23曲目の「川の流れのように」ですが、この曲に関しては、星は4.5しかあげてはいけない気がします。美空ひばりの歌をリアルタイムで聴いたことのない世代の私でも、比較すると「何かが足りない・・・」と思ってしまいます。とはいえ、テクニック的には素晴らしいです。
韓国人の友人によると、「金剛山」はパーフェクトな仕上がりだそうです。曰く、「イタリア人がこの歌を歌えるとは思っていなかった」。
有名な「BE MY LOVE」はラヴソングだけに、さすがでした(もちろん感情をこめて歌ったあいては・・・・アラーニャさんですよね)
写真にも魅力的ですし(ミーハーですみません)、25曲も入っていてこのお値段は得した気分になれますね。