Amazonより
初回は1998年の4月と5月に放映されたこの壮大なミニシリーズ『From the Earth to the Moon』は、HBOがそれまでの最高額となる6800万ドルという製作費を投じて撮ったものだった。司会と製作総指揮にトム・ハンクスを迎え、このミニシリーズは1961年から1972年にかけてのNASAアポロ宇宙船計画の全歴史を、時系列に見ていくという困難な挑戦をおこなっている。その試みは、大部分において大成功を収めている。一部のくだりは平坦にただ時系列を追っており、ありふれたドラマチックな構成に無数の小さな事実を所々に埋め込んだものとなっている。だが、各エピソードはアポロ計画の極めて重大な側面を主題としている。回を追うごとに、NASAの歴史的意義のある偉業を深く、そして徹底的に理解できるようになる。最高のキャスト、揺らぎのない台本、才能ある監督たちの助けを借りて、ハンクスは宇宙開発と最後の境界線を征服するという魅力的な力に対する自らの熱烈な関心を視聴者にも感化させていく。
この番組に対してNASAが全面協力したことも、文句なしの正統性を与えている。NASAの設備、ロケット発射台、さらには宇宙船そのものまで使用している。月の風景の再現は本物のようにリアルで、月面歩行をおこなう宇宙飛行士を演じる俳優たちを照らすために、ヘリウムのバルーンを使ったことも、一段と効果をあげている(こうした舞台裏のこぼれ話が、他盛りだくさんの内容ともども、本作のDVDセットのボーナス・ディスクに「メイキング・オブ」として披露されている)。フィクションのウォルター・クロンカイト似のテレビ記者(レーン・スミス)が12話すべてのドラマチックな連結役として機能するこの野心的な番組は、偉大なる芸術作品ではないだろう。だが、豊かで決定的なノンフィクション・ドラマには違いない。20世紀の宇宙探索におけるあまりにも短い“この1歩は小さいけれど、人類にとっては大きな1歩”に通じる霊妙で、興奮に満ちた人間愛と同じ感動を与えてくれる。(Jeff Shannon, Amazon.com)
レビュー
トム・ハンクスが製作総指揮をとり、エミー賞ほか数々の賞に輝いたTVシリーズのDVDボックス。アポロ計画の功績と、宇宙飛行士たちの闘いを壮大なスケールで描く。
-- 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
製作総指揮・監督・脚本: トム・ハンクス 製作: ブライアン・グレイザー/ロン・ハワード/マイケル・ボスティック 監督: デヴィッド・カーソン/サリー・フィールド/ゲイリー・フレッダー/デヴィッド・フランケル/フランク・マーシャル/ジョナサン・モストウ/ジョン・タートルトープ 監督・脚本: グラハム・ヨスト 監督: リリ・フィニ・ザナック 脚本: アル・レイナート/スティーヴン・カッズ/エミー・ブローク・ベイカー/エリック・ボーク/ジェフリー・フィスキン/レミィ・アウブチョン/アンディ・ウォーク 音楽: マイケル・ケイメン/ブラッド・フィーデル/ジェイムズ・ニュートン・ハワード/マーク・アイシャム/マーク・マンシーナ/マーク・シェイマン
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)