1996年7月。カーネーションが「a Beautiful Day」などのヒットで勢いに乗り始め、続くアルバム「GIRLFRIEND ARMY」の発売を控えていた頃。
私はといえばまだ「EDO RIVER」しか聴いていない状態で、それでもこのあまりにも懐の深い中堅(当時はまだベテランではなかった)ロックバンドに夢中になっていた。
そんなある土曜日の昼下がりにオンエアされたNHK-FM「アコースティック・ライブ」の模様がこの一枚にパッケージされている。
当時はまだ、徳間ジャパンやメトロトロン時代の音源は未聴だったため、「体温と汗」「からまわる世界」なんかにはびびったものだ。
風通しのよい、夏向きのファンキーな曲ばかりじゃない、暑苦しくて濃ゆくて汗臭い、でも文句なしにかっこいいロック、それもまたカーネーションの大事な魅力のひとつなんだと、ますます惚れ直したものだ。
もちろんこの時もしっかりカセットテープに録音して何度も何度も聞いたんだけれど、こうしてCDにパッケージ(つまりノイズがない状態)で聴くのもいいものである。
オンエア時にはなかったアンコール「夜の煙突」もしっかり収録されている。
ファンクラブ会報においても、忘れられないライブ音源であることが複数のファンから言及されている。カーネーションのライブ行ってみようかなと思ってる方にはぜひ聴いてみてほしい。