そもそも高千穂鉄道はそんなに長くなく、また沿線風景もそんなに冴えたものじゃないので、当たり前の日常の中を、ただローカル列車が走るという、ローカル線の日常を記録したイメージが強い。
トロッコ列車に乗車して全面展望撮影を行っているが、高千穂橋梁など数か所で今にも止まりそうなスピードまで減速する要素以外は、一般の列車と変わらない。
全ての駅に止まらず、一部駅だけ停車するので、余計に短く感じる。またトロッコ列車ということで、業務員室(運転席)と客室が開放になっており、乗客の声がわんさか聞こえるのはご配慮いただきたかった。
レイルリポートの映像集なども簡素なもので、途中駅の日常を大きくとらえた程度。よっぽどネタがない路線だったのだなぁと痛感する作品。
現在は廃線となってしまったし、You Tubeにも全面展望映像は公開されていないので、DVD作品としては貴重だが、飛びつくほどの価値や面白みはまずない。この路線は、全面展望より、車窓で受けそうな路線なので、やや残念。