シカゴ・ブルースの老舗レーベル「CHESS」の歴史とその中で当時評価されずに、30年を超えた今再評価されている「ELECTRIC MUD」を再演しようという企画。
パブリック・エネミーのチャック・Dそれからコモンをフューチャーして当時のメンバーを呼び寄せ、ドラムには元ポールバターフィールドブルースバンドのサム・レイを迎えて新たにセッションを行う様を捉えたドキュメンタリー。
実際のセッションを行うまでには、シカゴのブルースフェスから様々な大御所ブルースマンの演奏シーンがフィーチャーされ、どれも現役感たっぷりで楽しめる。
しかし再び集まってきた面子が当時もその後も音楽的に尖がってた連中だから普通のブルースマンとはちょっと違う感じで、ピート・コージーなんかは見た目から圧倒されちゃう感じだし、逆に見た目はおとなしそうなフィル・アップチャーチは口が悪いんだな。
確かにフィル・アップチャーチはヒップホップとジャズをミックスしたようなアルバムも作ってたし、自分のやってる音楽に相当自身があるんだと思うけど、もうチャック・Dやコモンも借りてきた猫状態。
だけどラップするところではさすがに気概を見せてました。
まあそれも又面白いと思うし、和気藹々として楽しそうでしたけどね。
とにかく演奏シーンがたっぷりフューチャーされているので、ブルースを初めとしたブラックミュージックに関心がある人は観て損は無いと思います。