最後まで聴いた印象は「慶次と元親の友情物語」でした。
前田慶次が主人公のドラマCDですが、意外と長曾我部元親の出番が多いです。
そしてこのコンビが話の中心という感じでしょうか。
長曾我部軍の皆さんと妙にノリの合う慶次が微笑ましいです。
利家のまつを想う一途さ、決意を秘めたまつの凛々しさ。
前田利家とまつの最強夫婦の可愛らしさも良かったと思います。
彼らと敵対する立場で書かれている毛利元就は出番少な目ですが、
冷徹な策士である彼が何を願い、何を思って戦いを仕掛けたのか語られます。
豊臣秀吉と竹中半兵衛はちらりと出てきます。
古き友垣の過去もちょっとだけ。
長曾我部と毛利が刃を交え、言葉を交わすのはほんの一瞬ですが、
瀬戸内を挟んで睨みあっていた両雄がどのように互いを意識していたのか、
それを感じる事は出来るかと思います。
話はやや強引に進んでいきますが個人的にはそれなりに楽しめたので星4つ。
前田家のほのぼのっぷりにあてられました。
ただ、不完全燃焼な部分があるので、それが気になるのであれば星3つが妥当かもしれません。