吸血鬼ものの女性向け作品は多いですが、その中では「話」と「気持ち」に重点が置かれたドラマだと思います。
吸血鬼の設定もていねいに作られていてなるほど、と思いますし、流斗がヒロインを好きになる過程は王道的な運びで自然だと思います。
また、谷山さんの二枚目演技が存分に発揮されていて、きゅんとします。
ただその「ていねいさ」のぶん、エロス度は控えめでやや地味な印象ではありますが、他作品との差別化という点では成功なのではないでしょうか。
二人のこの先が気になるところで終わっていますが(ヒロインの呪いはどうなったのかなど)、エロスよりも恋愛要素を重視する方にはオススメです。
谷山ファンとしてはこの値段を出しても惜しくない1枚でした。