A Tribute to Hans Knappertsbusch
1962年と1963年ウィーン芸術週間におけるアン・デア・ウィーン劇場でのライヴ映像 1.リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲とイゾルデの愛の死/2.ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」から第1幕/3.ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827):レオノーレ序曲第3番Op.72a/4.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
演奏:イゾルデ…ビルギット・ニルソン(ソプラノ)…1/ジークリンデ…クレア・ワトソン(ソプラノ)…2/ジークムント…フリッツ・ウール(テノール)…2/フンディング…ヨーゼフ・グラインドル(バス)…2/ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)…4/ウィーン・フィルハーモニー/ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
収録:1962-1963年/収録時間:152分/音声:ドイツ語歌唱モノーラル2.0/字幕:英,仏,独,西,伊/画面:4:3/REGIONAll(Code:0)/《BD》単層25GB1080iHighDefinition(Upscale)
20世紀を代表する大指揮者クナッパーツブッシュの伝説の映像です。1922年にバイエルン州立歌劇場の音楽監督に就任、1929年のザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルと初共演を飾った彼、その後は様々な変遷を経て、第二次世界大戦後にはバイロイト音楽祭を支えるなど、戦後の音楽界に大きな足跡を残しました。この映像は、彼とウィーン・フィルが行ったアン・デア・ウィーン劇場での特別コンサートの2年分を併せたもので、独特の解釈に支えられたワーグナーとベートーヴェンを堪能することができます。バックハウスをソリストに迎えたベートーヴェンの異様な雰囲気はとりわけ有名ですが、観客席には当時の新進気鋭の指揮者として、ヨーロッパにデビューしたばかりの岩城宏之が座っているのも注目すべき点でしょう。クナッパーツブッシュの演奏については、もう何の説明も不要。ほんの瞬間の動きですら、見逃すわけにはいかないほどの凝縮された彼の指揮から生み出される熱い音楽は、永遠に人々の心を捉えていくに違いありません。