【第2世代】 ANKER PowerCore Speed 20000を購入しましたので、レビューさせて頂きます。
モバイルバッテリーのブランドとしては知名度・実力共にNo.1のANKER(アンカー)のQuick Charge 3.0に対応した20000mAh級のモバイルバッテリーです。ドコモ スマートフォン arrows Be F-04K(2580mAh、Quick Charge 3.0対応・USB PD非対応。以下F-04K)に機種変更するつもりだったので、先行投資の一環としてQC3.0に対応した20000mAhのモバイルバッテリーを探していたら、こちらの製品の辿り着きました。
Quick Charge 3.0に入力・出力共に対応、たっぷりの電池容量、2台同時充電可能、値段の安さ、ANKER製品であること等からお勧めできる製品です。
1. 入力・出力共にQuick Charge 3.0に対応。対応端末なら充電スピードが速い
本製品は入力・出力共に「Quick Charge 3.0」に対応しています。対応端末なら「充電スピードが速い」というメリットがあります。「Quick Charge 3.0」(以下QC3.0)とは、米・クアルコム社が開発した高速充電の規格です。メーカー独自開発の規格ではなく、モバイル向け半導体世界最大手・Quallcomm(クアルコム)社が開発した規格であるという点で業界標準規格であるUSB PDに次いで信頼することが出来る「急速充電」だと言えます。
また、入力もQC3.0対応なので、モバイルバッテリー本体を充電するのもQCやUSB PD非対応の20000mAh級のモバイルバッテリーに比べて短時間で完了します。
F-04Kの充電で本製品、dodocool DP13(USB PD対応)、cheero Power Plus 3 Premiumの20100mAhモバイルバッテリー3機種を使い充電速度を比較しました。F-04Kの電池残量20%の状態からスタートし、1時間でANKERは59%、dodocoolは52%、cheeroは55%充電出来ました。80%まで充電するのに要した時間はANKERは1時間1分、dodocoolは1時間12分、cheeroは1時間7分かかりました。フル充電までの時間はANKERが1時間43分、dodocoolが1時間54分、cheeroが1時間50分でした。同じ20100mAhでも最大出力はANKERは24W(8V/3A、10V/2.4A、12V/2A)、dodocoolは45W(20V/2.25A)、Cheeroは15W(5V/3A)と何れもハイパワーな製品ですが、QC3.0対応の本製品とF-04Kが揃ってこそ高速で充電出来ることが分かりました。
なお、付属品としては充電に必要な「microUSBケーブル」と持ち運びに便利な「収納ポーチ」が付属します。
2. 公称容量20000mAhの超大容量
バッテリー容量は公称20000mAh(実際は20100mAh)。どのような容量かと言うと、3000mAh前後のバッテリーを搭載したスマートフォンをフル充電が4回出来て、2000mAh前後のバッテリーを搭載のスマホならフル充電6回出来る容量です。
具体的にはXperia XZ3(3200mAh)やAQUOS R2(3130mAh)、Galaxy S9(3000mAh)、iPhone XS max(3174mAh)等であれば、約4回のフル充電(0%⇒100%)が可能で、Galaxy Note9(4000mAh)等ならフル充電が約3回可能です。
Xperia XZ2 Compact(2760mAh)やF-04K、arrows NX F-01K(2580mAh)、AQUOS sense/sense2(2700mAh)、iPhone 8 plus(2691mAh)/XS(2658mAh)等ならフル充電が約5回出来ます。
iPhone 8(1821mAh)等であればフル充電が約6回出来て、iPad Pro 9.7インチ(7306mAh)ならフル充電1回、さらにもう1回フル充電に近い容量を充電出来ます。
本製品に限らず、モバイルバッテリーの実際に使える容量は60~70%とされています。この計算に当てはめれば、本製品は、約12000mAh~14000mAhが実際に使える容量だと判断出来ます。そこで、本機におけるこの実効容量がどのくらいなのか、USB電圧電流チェッカー(
RT-USBVAC4QC
)を使って調査しました。フル充電後、完全に空になるまでに出力出来た容量を測定したところ、【12130mAh】となりました。20100mAhに対して約60.348%の値となり、前述した説明の範囲内にあることが分かります。
3. USBポート2基搭載。モバイル端末を2台同時充電出来る
本製品には、2基のUSB-Aポートが搭載されています。スマホやタブレット等のモバイル端末を2台同時に充電することが可能です。一つはQC3.0(急速充電)に対応したUSBポート。もう一つは通常充電用のUSBポート(PowerIQ)です。QC3.0対応端末等充電を急ぐ製品は、中央部分のUSB端子(上部にQC3.0のマークがある)を利用して下さい。充電を急ぐ必要のない2台目充電は、もう一つの左側のUSBポート(上部にIQマーク)を利用して下さい。iPad Air 2(7340mAh)でRT-USBVAC4QCを使って出力を検証した結果、QC3.0ポートは平均2.3A、PowerIQポートは平均2.15Aで出力されました。
F-04Kの充電でもQC3.0ポートとPowerIQポートで充電速度で比較しました。電池残量20%の状態からスタートし、QC3.0ポートは1時間で59%、PowerIQポートは1時間で52%充電出来ました。80%まで充電するのに要した時間はQC3.0ポートは1時間1分、PowerIQポートは1時間11分かかりました。フル充電までの時間はQC3.0ポートが1時間43分、PowerIQポートが1時間53分でした。RT-USBVAC4QCを使って60%までの出力はQC3.0ポートは平均9.14V/0.82A、PowerIQポートは平均5V/1.12Aで出力されました。従って、2台同時充電を行わない場合は、QC3.0ポートを優先的に使うことを推奨します。なお、右側の端子(USB-microB)は入力(本体の充電用)端子ですのでご注意下さい。
4. ANKER PowerCore 20000シリーズの中で一番安い
私が購入した平成31年(2019年)2月24日時点で4799円は「ANKER PowerCore 20000」シリーズのモバイルバッテリーの中で、一番「安い」価格です。
QC3.0に入出力共に対応、20000mAhの大容量、シンプルなデザインと漂う高級感、モバイルバッテリーのNo.1ブランド・ANKERの安心を考えれば、この価格はかなりのお買い得であると感じます。
【注意点】
大容量モバイルバッテリーですので、重さは369gと重め。350mlの缶飲料とほぼ同じ重さだとお考え下さい。また、後から登場した
ANKER PowerCore II 20000
はPowerIQ 2.0に対応し、
ANKER PowerCore Speed 20000 PD
は文字通りUSB PDに対応しているものの、何れもQuick Chargeシリーズ非対応なのでQC対応Android端末をメインに利用している方には本製品をお勧めします。一方、iPhoneやiPadなどアップル製品はQCシリーズに非対応なので、そちらをメインに利用している方(特に最新のApple製品をお持ちの方)はANKER PowerCore Speed 20000 PDをお勧めし、両方をお持ちの方はAnker PowerCore II 20000がお勧めです。本製品の別レビューで書かれているようにQC3.0よりQC2.0で充電する方が本製品に速く充電出来ることです。完全に空になってから共通ACアダプタ05(au純正品。QC2.0まで対応)に接続して充電したところ、フル充電までにかかった時間は約5時間13分でした。
ANKER PowerPort Speed 4(QC3.0対応USB充電器)
でテストした結果は、フル充電までに要した時間は約5時間39分に留まりました。
まとめ
QC3.0に対応したハイスペックと大容量を持った20000mAhモバイルバッテリーの人気製品が、この価格で手に入って大満足。
Amazonでも1番人気の「ANKER」ブランドが与える安心感。
余計な装飾のない、シンプルなデザインも「高級感」が感じられてお気に入り。
前述した注意点を許容出来れば、QC3.0(急速充電)に入力・出力共に対応した20000mAhの大容量モバイルバッテリーとしての価値を感じることが出来ると思います。QC3.0非対応のcheero Power Plus 3 Premiumやdodocool DP13と比較しても、明らかな充電速度の違いを実感することが出来ました。
QC2.0/3.0対応のスマホを「フル充電4~5回」したい人にお勧めの、安心・大容量・安価なモバイルバッテリーです。
USBポートの総数 | 2 |
---|---|
対応機種 | iPhone / iPad / Android各種対応 |
電池付属 | いいえ |
電池使用 | はい |
ブランド名 | Anker |
メーカー | Anker |
製品型番 | A1278011 |
製品サイズ | 6 x 16.6 x 2.2 cm; 369 g |
商品重量 | 369 グラム |